橘井堂 佐野
2019年6月29日

高島忠夫さんのご冥福をお祈り申し上げます

高島忠夫さんが亡くなられた。
ご病気と戦っていらっしゃったけれど、最期は安らかにお眠りになられたとのこと・・・。

政宏さん、政伸さんご兄弟とは若い頃から何度も共演させていただいているし、そのご縁でお宅にお邪魔させていただいたこともあった。
昭和の映画スターのお宅、そのものといったお家に憧れた。
ホームパーティーだったこともあるだろうけれど、本当に「イエ〜ィ!!」といって、握手をして出迎えてくださったことが忘れられない。

残念ながら共演させていただいたことはなかったけれど、僕にとっての高島忠夫さんは、何と言っても「キングコング対ゴジラ」のテレビ局員役だ。
テレビスタジオの中でドラムを叩くコマーシャルシーンや同僚の藤木悠さん、スポンサーである製薬会社の宣伝部長、有島一郎さんとのかけあいなど、コメディパートも楽しかった。
妹夫婦の浜美枝さん、佐原健二さんとのシーンは、公開当時七歳だったけれど、妙にドキドキしたし・・・。
そして、テレビクルーや製薬会社の宣伝部長たちと南海のファロ島にテレビ番組のためキングコングを探しに行き、ヤマタノオロチを眠らせたお酒よろしく、太鼓を叩きながら赤い汁で魔神キングコングを眠らせるのだが、この、ひたすらに太鼓を打ち鳴らす姿がカッコよかった!!

その後、小学、中学時代、松江の東宝映画館では何度も再映されたし、大人になって上京してからも、東宝のオールナイト特撮上映会などで何度も観た。ビデオテープやDVDが出て何度も観れるようになったし、ゴジラシリーズに出演するようになってからは、何かと観る機会も増えた。
僕にとっての、ゴジラ、ファーストインパクトは高島忠夫さん主演の映画として特別なものなのだ。

もちろん、数多くの映画やドラマに出演なさっているし、司会者としての印象も強い。
高島忠夫さんは、僕にとって、まさに昭和のスター!!

ここのところ、雑誌の連載などで、記憶を辿ることが多いけれど、高島忠夫さんはじめ、ゴジラや東宝の喜劇シリーズに熱中していたことが、今の俳優人生に大きく影響していることは間違いなさそうだ。

大いなる感謝を込めて、高島忠夫さん、安らかにお眠りください。
そして、ありがとうございました。
合掌。

橘井堂