橘井堂 佐野
2002年6月18日

中川緑アナとのボサ・ノヴァ往復書簡2
シローさま

このごろ、蒸し暑いですねえ。
蒸し蒸し・・、むしむし・・、ムシムシ・・・
MUSHI MUSHI・・??!

実は、昨日、CDショップで「マルコス・ヴァーリ」の名前を見て、突然思い出したのです。
彼の曲に、「MUSHI MUSHI」という歌があるのです。
ご存知でしたか?

それはまさに、日本のこの季節の気候の特徴である「蒸し蒸し」のことなのです。
ついでにいえば、この歌には、「KUZUKIRI」という歌詞も出てきます。
そう、あの喉越しのよい「葛きり」のことです。

何年か前に彼が来日したときに、オフの日に鎌倉に遊びに行ったそうです。
そのとき案内してくれた日本人たちがしきりに口にした“mushi mushi”という音の響きが気に入ってしまったのだとか。
蒸し暑い日だったのでしょうね。
鎌倉で、彼らは「葛きり」を食べます。
それで、“kuzukiri”という言葉の響きも気に入ったんですって。
これが、ボサ・ノヴァのリズムに、けっこう合うんですよ!

佐野さんが教えてくださったアーティスト名をほとんど知らなかった私がどうしてマルコス・ヴァーリのことだけこんなに知っているかというと、実は、1年か2年前(曖昧!)、大阪の「ブルーノート大阪」での彼のライブに行ったのでした。
そこで、彼自身が語ったエピソードが、上記の内容です。


なかがわみどり様

全然知りませんでした。
マルコス・ヴァーリは「SAMBA’68」が名盤として名高いですね!
ヴァーリはボサノヴァの中ではちょっと大人っぽい感じがします。
っていうか、明るいんですよね。サンバよりっていうか……。
ちょっと前の言い方をすれば、AORっぽいのでしょうか?
とは言え、真夏の昼間っから、窓開けっぱなしで、ヴァーリかけてタイ料理と冷えた白ワインで過ごしたら気持ちが良いでしょうね。
いや、葛きりとラムネかサイダーかな?

目次ヘモドル