あこがれの、水木しげる先生訪問

1997/10/1

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昔からファンだったわけだけど、今回の訪問のきっかけは？

小学生のときからのファンだからね。今回は『ゲゲゲの鬼太郎』の吸血鬼エリート役を声優としてやったんだな。それで、作詞作曲した「吸血鬼エリート」という曲まで吹き込んだので、プロデューサーの人が水木さんを紹介してくれて。
マキとオレは水木Ｔシャツを着て、娘の八雲は下駄に鬼太郎のちゃんちゃんこ。それに、目玉おやじのダッコちゃんをもって鬼太郎のお面までがぶって行ったな。（笑）

どういう話しをしたの。

水木さんは夢の中で、出雲民族が大和民族に侵略されたことを描けと言われたらしいんだよ。それが小さいときから何度も夢に出てきたんだって。だから、これから出雲民族の話しはちゃんとやらねばならん、とか言ってたな。で、「あんたもたぶん、そうなんだろう」って言われたけどね。（笑）
たしかに、土地にこだわってる部分はあるね。マキが娘を八雲って名付けたのも夢で観てなんとなくいいかなと思ったからだし、「八雲」と言ったときの水木さんの顔はすごかったな。オッと目を見開いて。（笑）

妖怪の話しは？

なにが好きかという話しになって、八雲はぬりかべが好きで、水木さんも好きだっていってたけど、「「うわん」というのが好きなんだけど、いまひとつ人気がなくてね。どうも認めてもらえないようだ」ということとか、３時間くらいいたかな。
あと、荒俣（宏）さんとずーっと仲がいいみたいで、そのなかでラヴクラフトの名前が水木さんの口から出たときはうれしかったなー。「教科書だった」と言ってたな。ラヴクラフト、ダンセイニなんかは全部教科書だったけど、そういうのをやろうとすると出版社がウンと言わなくて、やったら暗くなっただろうからやらなくてよかったって。

やらなくても、充分暗いと思うけど。（笑）

えへへ、そうだよねー。でも、もっとすごいことになってたのかもしれないなー。（笑）

やっぱり幻想文学に関しての造詣は深い？

本棚を見たけど、すごいよ。昔からのものや、稀こう本がズラっと揃ってた。
荒俣さんと仲よさそうだったね。「荒俣は、あれは、うるさい」「好きなんだナー、喋るのが」「うるさい男だ、あれは」とか言ってた。（笑）