ギャレス・エドワーズ監督「GODZILLA」ワールドプレミアのため、ハリウッドに行って参りました。
これまでNYやニューオリンズなど、アメリカ各地を訪れてはいたのですが、なんと、ロスアンゼルスは初めて!!
1970年代、西海岸のロックミュージックで育った僕にとって、LAはやはり憧れの地でありました。
ず〜と、縁がないなあ・・・と思っていたら、いきなり行くことに!!
車で移動中、カーラジオから流れて来るドアーズやニール・ヤングに酔いしれておりました。
5月6日出発、10日戻りというタイトなスケジュールではありましたが、ワーナーブラザーズのスタジオを見学、ヴェニスビーチやサンタモニカにも行けたしLAを満喫いたしました。
今回、日本での7月25日の公開に向けて、日本映画専門チャンネルでは旧作の連続上映中!!
私もサンケイスポーツと連動してサイトにコラムを連載したり、取材などでなにかとお呼びがかかることが多く、嬉しい悲鳴をあげていたところ。
その流れで、応援隊長的な(?)役割を仰せつかった次第・・・というか、日本語吹き替え版に声優として参加させていただくのでご招待いただいたわけでありました。
会長さん、社長さんはじめ東宝のみなさんとも同席させていただき、子供の頃から見続けてきた東宝怪獣映画への熱い想いの丈をず〜と語り続けていたので、かなり呆れられておりました。^^"
とはいえ、今後に向けて、実りある時間となったことは確か。
公開前、アカデミー賞の授賞式も開催されるドルビーシアターへと続くレッドカーペット を、主演のアーロン・テイラー=ジョンソンやギャレス監督、そして渡辺謙&南果歩夫妻と共に、佐野も歩いたのでした!!
日本語版の声優として紹介されると同時に、アメリカで公開された「ゴジラ2000 ミレニアム」「GODZILLA FINAL WARS」に出演していた俳優としても紹介いただいたので、まあ、臆することなく胸を張って日本の俳優としてレッドカーペットを歩きましたですよ。
上映後、オープンエアのパーティー会場は出演者や関係者のみなさんでかなりの熱気!!
僕も、興奮冷めやらぬ映画の余韻に浸りながら、渡辺謙さん、南果歩さんらと語り合いました。
事前に、あまり情報を入れたくなかったので、スタッフのみなさんから背びれの形や放射熱線のことに話が及びそうになるとストップ!!をかけるので必死でおりました。
まっさらな気持ちで挑んだ今回のGODZILLAは、大満足!!!でありました。
1998年公開のUSA版、エメリッヒ監督のトカゲゴジラでの辛い想い出があるので、今回のGODZILLAにもあまり期待しすぎないように・・・と臨んだのでしたが・・・杞憂に終わりました!!
なんせ、ギャレス監督、長編の映画は「MONSTERS 地球外生命体」しか撮ったことがないというのに、低予算ながら、そのあまりのクオリティの高さに白羽の矢が立ったそうで。
事前に「MONSTERS 地球外生命体」を観ていたので、まあ、間違いはないだろう・・・と踏んではいたのですが、期待を上回る素晴らしさ!!!
何よりも、東宝特撮怪獣映画に対する愛情に溢れ、1954年の第一作目のゴジラの物語りを、きちんと踏襲しているだけでも感動。
「MONSTERS 地球外生命体」に出て来るモンスターも、ゴジラ直前に円谷英二特撮監督が企画していた形状を想わせるので、徹底的に東宝特撮映画を研究していることは確か!!
そればかりか、これまでのあらゆる空想科学映画、SF映画、モンスター映画に対する愛情に満ちあふれ、お好きな方ならば、あちらこちらにマーキングがしてあるので、何度観ても飽きることがない作品となりそうな気もしています。例えば、あの「ブレードランナー」や「2001年宇宙の旅」のように。
当初、伊福部昭の音楽が使用されるとの噂もありましたが、アレクサンドル・デスプラの音楽は伊福部作品に対するオマージュにも満ちていて、これまた、ファンならばニヤリ・・・とすること請け合い!!
偉大なSF映画の音楽にも敬意を表していたなあ・・・。
ああ、あまり綴るとネタバレでお叱りを受けそうなので、ほどほどにしておきますが、チラホラ情報も漏れてきているので、お許しを!!!
冒頭から鳥肌モノでしたよ。
東日本大震災が起こる前から企画は立ち上がっていたようでしたが、生まれるべくして生まれた真のゴジラの咆哮なのでしょう。
それが日本ではなく、アメリカで制作されたことに複雑な心境をお持ちになる方々も少なくはないと思いますが、日米を超えたゴジラの存在が、今回は立ち現れたと思いました。
残念ながらカメオ出演の宝田明さんのシーンはカットされておりましたが、そこは新人監督、巨大なワーナーブラザーズの前にして、さすがに抵抗しきれなかったということでしょうか?
けれど、その分、われらが世界の渡辺謙さん、戦ってくれておりました。
役名もズルイ!!^^"
GODZILLAとゴジラ・・・。
「ありがとう!!」と思わずハグしてしまったほど、彼のこだわりも光っておりました、ここは間違いなく見どころのひとつ。
上映中、マニアックなファン達が拍手はするわ、掛け声を掛けるわ、かなりお祭りムードではありましたが、そうしたくなるほど、GODZILLA=ゴジラはやってくれておりました。
これ以上は言えないけれど、私が常日頃ゴジラを語る時に欠かせない、ゴジラの神話的背景も感じられ、一神教的眼差しではない、土着的信仰形態も感じられたのは、監督がイギリスからやってきたこととも無関係ではないのでしょうか?その向こうにあるケルトの空気が感じられるような気もしたのでした。
アメリカの水爆実験によって目覚めたゴジラは、現実の広島、長崎、そこに至る戦没者たち、ビキニ環礁での核実験による被爆者、第五福竜丸の犠牲者たちへの鎮魂の救いの神であって欲しいと願うのですが、今回も、東日本大震災、福島の原発事故に繋がる日米の流れをきちんと捉え、またアメリカの911テロ事件をも忘れることなく、それぞれの国の抱えている闇を、糾弾するのではなく、入れ子構造として捉え、救いの祈りの作品として捧げられたことが、いちゴジラファンの日本人としても、とても嬉しかったのでした。
予告編["Godzilla" Official Extended Trailer (2014) Bryan Cranston, Elizabeth Olsen HD]はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=I-EEqJ9HyTk
★ベタなハリウッドの写真。あの山の裏にワーナーブラザーズのスタジオがあります。
★チャイニーズシアターの前の通りにはハリウッドスターたちの記念プレートが埋められております。俳優でなくて飾られているのは、ミッキーマウスとドナルドダックとゴジラだけ!!
★チャイニーズシアターで公開を待つゴジラ!!アメリカは5月16日公開!!
★レッドカーペットを歩く佐野。
★東宝、国際部の町田さん。ゴジラのフィギュアを片手に、写真撮られまくってました!!
東宝のみなさんは入社する時にゴジラの第一作目をご覧になるそうです。
★上映後のパーティー。お寿司や焼き鳥、ラーメンと、ゴジラと共に人気でしたよ!!
★パーティー会場にて。円谷英二監督に対する敬意を感じますが、文法は英語?
「怪獣達のマスター(創造主)」といったことでしょうか?
★GODZILLAの手応えを感じ、熱くみなさんと語りあいました!!
★ドルビーシアター、少しづつお客さんも入ってきました。
もちろん、満席でした!!
★パーティー会場入口。手に持っているのはゴジラパッケージのポップコーン。
★GODZILLAワールドプレミアのチケット!
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