橘井堂 佐野
2009年10月24日

「東京ドラマアウォード」で『アイシテル 〜海容〜』がグランプリ!

今年の春の連続ドラマ『アイシテル 〜海容〜』が、「東京ドラマアウォード」でグランプリを受賞しました!!
「東京ドラマアウォード」は、世界に発信する日本のドラマを選定する機関で、フランスでも日本のドラマとしてグランプリをW受賞しました。
国や文化を越えて伝わることがあったとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
スタッフ、キャストが、少年が少年を殺してしまうという非常に重いテーマに格闘し、立ち向かった結果だと思いますが、現実に同様の事件が起きているだけ、ドラマに関わるスタッフ、キャストは厳粛な気持ちで臨まなければならない・・・と意思を確認してからのクランクインでした。
悲惨な事件や事故から、逃れることができないのが、この世というものなのかもしれませんが、今生きている幸せを、あらためて大切にしたいと、感じています。
そして、そのことを一人でも多くの人と分かちあえたなら・・・と思うのですが・・・そこには、大きな壁が常に立ちはだかってもいて・・・。
いや、だからこそ、あきらめないで生きなければ・・・と思うのです。
娘役の川島海荷ちゃんが、新人賞を受賞したのも嬉しかったです!!!
うちの家族、板谷由夏さんのママと、現場でよく話し合いながら、作りましたよね!?
パパは本当の娘のように、嬉しいです!
クランクアップの日に、加害者側、被害者側の家族が会うことはほとんどなかったので、稲森いずみさん、山本太郎さんと、両家そろって、食事をしに行き、想いの丈を吐き出したことも、永くドラマに出演してきていますが、滅多にないことでした。
それだけ、このドラマに対する想いが強かったのでしょう。
稲森さんも、毎回泣きっぱなしだったもんな〜。
家裁の田中美佐子さんや、子どもたち・・・スタッフ、キャストのみんなで一丸となって作り上げたドラマというのは、やはりかけがえのないものです。

授賞式では、佐野と板谷さんとプロデューサーの次屋尚さんとのトークショウもあり、舞台裏を赤裸々に語りあったのも、今後のドラマ作りに役立つことがあれば・・・との思いもあったからでした。
スタッフ、キャスト、それぞれの立場から、ドラマの現場に対して思うことを述べられる機会も貴重な時間でした。
今回は、進行をTBSさんが務めてていらっしゃったこともあり、「ずっとあなたが好きだった」や「官僚たちの夏」の貴島誠一郎プロデューサーともお会いし、一貫したドラマに対する想いを確認し直すこともできました。・・・佐野で言えば、「父親の役割」「男の務め」・・・といった、時代に振り回されずにやらなければならない使命・・・といったら大げさでしょうか・・・?
ドラマとはいえ、身につまされることばかりなので・・・。

次屋プロデューサー、貴島プロデューサーといった方々に触発され、まだまだ面白いドラマが生まれることを諦めずに、これからも・・・やらねば!!!
伝えていくことが大切なのだと思います。

photo
★ママ役の板谷由夏さんと、グランプリのトロフィーを手に。

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