2023年7月2日
佐野史郎 meets SKYE『ALBUM』のプレスシート用のコメント |
佐野史郎 meets SKYE
2023年7月5日(水)
コロムビア ベターデイズ
価格:3,300円(税込)
佐野史郎/vo,ag,eg,cho
SKYE
鈴木茂/eg,cho 小原礼/ba,cho 林立夫/dr,per,cho 松任谷正隆/key,banj.,mand.,cho
井之頭SINGERS
イノトモ/cho 南壽あさ子/cho 湯川潮音/cho
〜ジャケットデザイン〜
クラフトエヴィング商會
前作『禁断の果実』に続き、再びSKYE(小原礼/Ba、鈴木茂/Gu、林立夫/Dr、松任谷正隆/Key)のみなさんと一緒に新しいアルバム、『ALBUM』をお届けします。 これまで発表した作品と新曲とを同様に、写真のアルバムのように時を超えて一冊に収めてみました。1970年代に流れていた空気と現在を分け隔てなく味わっていただけますよう。
収録曲
1,DREAM LAND
2,MELODY HOUSE
3,まどのそと
4,NOSTALGIA
5,KING KONG
6,悲しき熱帯
7,旅芸人の記録
8,彼岸花
9,ほほえみ
10,セントラルアパート
11,冬の街の夜空
『ALBUM』への道
佐野史郎 meets SKYE(小原礼b、鈴木茂g、林立夫dr、松任谷正隆key)
前作『禁断の果実』(2019)に続き、再びSKYEのみなさんとのアルバムをお届けいたします。
『ALBUM』は写真のアルバムのイメージと重ね、これまでに発表したことのある楽曲を新たに現像、プリントし直し、また、新曲は過去の作品と分け隔てずに、いつかは同じように過ぎ去っていった時間を収めたものとして触れることを想いながらタイトルとしました。
SKYEのメンバーのみなさんがかつて発表した数々の名作を聴いていた時間が戻ることはありませんが、あれから50余年の時を経て、今も変わらぬ音楽の時が流れていることには喜びを隠せません。
はっぴいえんど、サディスティック・ミカバンド、小坂忠とフォー・ジョー・ハーフ、キャラメルママ・・・その原石であったバンド、SKYEとの出会いはひょんなことから始まりました。
その日、私は金沢におりました。
2015年、篠原勝之さんの小説『骨風』が泉鏡花賞を受賞し、その授賞式が鏡花ゆかりの金沢で催され、そこにお招きいただいたのです。
クマさんの愛称で親しまれてきた篠原勝之さん。
かつてクマさんがポスターや舞台美術を手がけていた状況劇場時代の仲間や先輩たちも集結しました。
状況劇場は60年代からアンダーグラウンド演劇と云われたシーンを牽引してきた劇団で、唐十郎さん、李麗仙さんらが率いておりました。私は、その最後期の座員でありました。
授賞式が終わり、祝杯をあげようと宴席を囲んでいた時のこと、同じ酒場に小原礼さんがいらしたのです。礼さんは奥田民生さんのツアー中で、お二人で盃を傾けていらっしゃいました。
「何かあったら、一緒にやろうよ」と言ってくださったのを真に受けて、2年後、代官山のライブハウスへの出演依頼があった時、礼さんにお声がけしたのです。それまで一緒にやっていたバンドのメンバー、ベーシストの橋本潤(ex.シーナ&ロケッツ、横道坊主)が病で他界してしまい、ライブをそう簡単には再開できないでいた頃でした。
ならばとSKYEの皆さんが集まりました。
ライブは盛況でした。自分の曲の他にも大瀧詠一さんやミカバンドなどの曲も交え、高校生時代にSKYEとして活動していた時のヤードバーズなどのレパートリーは、オリジナルメンバーの三人で演奏され、まさに伝説を目の当たりにすることができたのですから、ファンの皆さんにも大いに楽しんでいただくことができたと思います。
ライブをきっかけにしてレコーディングの話が持ち上がりました。そうしてスタジオに入ったのですが、どうしてもキーボードが必要となりました。「マンタがいいんじゃない?」と、林立夫さんがスタジオからスマホで連絡したところ、ご快諾をいただいた経緯。
そうしてSKYEは松任谷正隆さんが正式にメンバーに加わり、SKYEのアルバムもリリースされました。
僕はといえば、SKYEの皆さんとのレコ発ライブこそ実現したものの、その後、腰椎骨折やコロナ禍に突入し、さらには多発性骨髄腫を患い、災難続きでとてもライブなどできる状況ではありませんでした。
それでも、次のアルバムをと、SKYEのみなさんも賛同してくださり、今回の『ALBUM』リリースが実現したのです。
「人間万事塞翁が馬」ではないですが、「災い転じて福と成す」と捉え、闘病中も合間を縫ってコツコツとスタジオで作業を進めておりました。殊にSKYEの皆さん四人揃ってのベーシック録りは圧巻でした。
まるで1970年代にリリースされた幻のアルバムを発掘したかのようにして楽しんでいただけたなら幸いです。
繰り返し眺めるフォトアルバムのようにご愛聴いただけますよう。
名匠、小津安二郎監督作品の映画の台詞ではないですが「古くならないことが新しいことだと思うのよ」に重ねて。
佐野史郎
★コロムビアミュージックショップ
★タワーレコード
★ディスクユニオン
★HMV
★芽瑠璃堂
★Amazon
★楽天市場
★配信
*この他、お近くのレコード店でもお求めくださいませ。
ジャケットデザインはクラフトエヴィング商會さん🎶コンセプトは徹底的に、悔いなく‼︎
|
︎ジャケット撮影したスタジオ、吉原写真館でのオフショット
|
︎吉原写真館は新潟、新発田の明治から続く重要文化財の写真館
|
写真館の各部屋がスタジオと化します
|
つい、JOHN FOXX!の「METAMATIC」のジャケットに触発されてしまいました^^;
|
古い時間と共に、今を、未来を想いながら…
|
で、ホリゾントを背に、吉原写真館ならではの、自然光の入るスタジオで撮った一枚がジャケットに!
︎
|
|
|
|