★佐野、石川真希、嶋田久作のオリジナル・タイムスリップが時代劇で再会。
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WOWOWのオリジナルドラマ「怪」では久しぶりに、旧友の嶋田(久作)くんとの共演であり、〔石川〕真希ちゃんもいっしょなんだね。
二人だけのシーンとかもあるから、お互いに「照れ臭いよね」と言ってたんだ。「帝都物語」以来の共演だからな。
嶋田は、連続する辻斬りを最後までタヌキの仕業だと信じている役人で、珍しく熱血漢の役だったんだけど、相変わらず「今のはどうだったかな? ねえねえ、こうでしょ、こうでしょ」ってしゃべりっぱなし。(笑)
まあ、何が正しいのか良く知ってる人ですよ。ただ、いいんだけど、あんなに侭ならないとな。(笑)
嶋田の話って、延々と解説が続いてオチがないんだよね。
だから、「オレっていいだろ」という話なんだけどね。(笑)
それを受け止めてやらなきゃいけないんだけど、真希もオレも途中で素通りしちゃうからな。(笑)
あはは、そうかそうか。(笑)でも、全部受け止めようとすると、大変だからね。
嶋田は元・庭師だから、大覚寺に行っても、「なぜこの庭が素晴らしいかって言うと」ってずーっと説明してくれるんだよ。それで、「オレ、良くわかんないよ」って言うと「そうだろ、分かんないだろ。あっはっはっは」っていう大喜びっていう具合なんだよ。(笑)
いいなー、嶋田。(笑)
★原作者の京極夏彦氏〔右〕とともに。
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それに、「ズラをつけると自分の声が頭に響いて変に聞えるし、顔も思うように動かない」って言い出したわけさ。
石丸さんと二人でそれを聞いてたんだけど、「確かに顔は動きにくくなるけど、声が変わって聞えることなんてなんですよね」って言うと、石丸謙二郎さんも「私も実は全然そんなことはないんですよ。だから、どう言ったらいいのかと思って」って言ってた。(笑)
それから、最後の大団円で嶋田の決め台詞があるんだけど、テレビや映画で良くあるト書きを言わなければいけないような状況だから独り言みたいに小さい声で言ったんだよね。そしたら、「ちょっと、良く分らないんですけど」って言われて、やり直したんだけど、OKが出てみんな「お疲れさまー」って終わってからも、フッと横をみると嶋田は「長州なんとかの」ってその台詞をずっと一人で繰り返してるんだよね。(笑)
まあ、気持ちは分らなくもないし、そんなことがないわけじゃないけど、まあすごいですよ。
久しぶりにタイムスリップの3人が揃ったわけだけど……
★谷啓さんとともに。
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いっしょのシーンが結構あったんだけど、3人とも芝居が下手だな。(笑)
「怪」は松竹の技術陣がすごいんだよ。ちゃんとしてるし、綺麗だし、衣装も生地に本物を使っているから、映ったときに全然違う。真希も「京都はいい」といたくお気に入りだった。
前回の「七人みさき」では小松政夫さんだったけど、今回の「隠神だぬき」では谷啓さんといっしょだよ。自分をたぬきだと言い始める人の役だったね。