2022年7月6日
中野昭慶特技監督、ありがとうございました |
中野昭慶特技監督が亡くなられた。
中野監督とは、度々、番組や取材、イベントなどてご一緒させていただいたが、忘れられないのは2016年、新宿TOHOシネマズでの「シン・ゴジラ」のワールドプレミア上映の時。
ど真ん中の席で中野監督、私、漫画家の浦沢直樹さんと三人並んで観たこと。
これまでのゴジラ、特撮、怪獣映画へのさまざまな想いをらめぐらせながら、対峙したことは、この世界を愛する者の一人として、感慨深いものがあった。
同劇場では、2014年のハリウッド版、レジェンダリーのギャレス・エドワーズ監督「GODZILLA」公開にあたり、4Kデジタルリマスターされた本多猪四郎監督「キングコング 対ゴジラ」の上映会が行われたが、そのトークイベントに中野昭慶監督、「シン・ゴジラ」の樋口真嗣監督(公開2年前‼︎)と共に登壇させていただいたことも忘れ難い。
大ダコ登場のシーンでは、タコの動きが鈍くならないよう、築地市場にでかけ、その横にセットを組み立て、新鮮なタコを撮影したという。
このエピソードには興奮した。
なにしろ、わが、最初のゴジラ作品体験だったのだから!
まさか、後に自分がゴジラ映画に出演してするようになるとは夢にも思わなかったが、それを機に、富山省吾プロデューサーのはからいもあり、中野昭慶監督と共に特撮技術をいかんなく発揮し続けた、やはり先立たれてしまった川北紘一監督ほか、さまざまな先達から貴重なお話の数々を聞かせていただく機会も増えた。
俳優部では宝田明さんや天本英世さんとの共演など、特撮世界の先達に接することのできた幸運に心より感謝を申し上げたい。
実は、先日、とある特撮映画の撮影を終えたばかり。
中野昭慶監督、どうか、この空想特撮世界が、これからも、脈々と受け継がれていきますよう、そちらからいつまでも見守ってくださいますよう‼︎
本当に、お疲れ様でした‼︎‼︎
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