橘井堂 佐野
2019年11月16日

ニューオリンズの朗読ツアー

シンシナティがらニューオーリンズへは、飛行機で一旦ダラスへ。そこから乗り換えてニューオーリンズへ。
時差が1時間ほど早く。
夕方、ニコールズ州立大学の料理学科の教授であり、クレオール料理の第一人者、ジョン・フォルスさんから、小泉八雲朗読のしらべ、チーム松江、ご招待をいただきました。
この大学は、料理人として育てるのはもちろん、経営など、料理、レストランについてあらゆることを学べ、もちろん、学位も取得できるそうです。
この日は、大学で学ぶ優秀な学生さんたちからフルコースをご提供いただきました。
ラフカディオ ・ハーンの記したクレオール料理のレシピ本を元に、1880年代のニューオーリンズの料理を再現‼︎フレンチ・クォーターのニューオーリンズらしく、フランス料理のフルコースを、さらに洗練させたような素晴らしい料理でした。
煮込み料理ガンボや、ご飯にレッドチリビーンズかけたもの…をつい想像してしまうクレオール料理ですが、とてつもなく美味しかったです!
この大学にはハーン賞なるものが、掲げられていて、かれこれ20年は経つそうです。
ニューオーリンズ料理に貢献した料理人や評論家など、毎年一人づつ選ばれるそうです。
ハーンは、ニューオーリンズにおけるジャズ創生期の息吹をいち早く綴り、日本にも紹介しておりましたが、料理について、ここまでの情熱を傾けていた人だったとは…。
ま、たしかに「不景気屋」っていうレストランまで友人と開いたくらいですからね‼︎
もっとも、騙されてお金を持っていかれ、実業家としての才覚はまったくなかったようですが。
文学、音楽、料理…日本とニューオーリンズの間には深い絆があるのでした。
ちなみに、松江とニューオーリンズは姉妹都市。

さて、テューレン大学での公演も、シンシナティの流れを受け、良い出来でしたし、終演後のパーティーでも、みなさん、とても喜んでくださっていました。
在ニューオーリンズの日本人の方々は、若かりし頃に観た僕のドラマの印象が、それでもやはり強いご様子で、アメリカツアーを不思議な感覚で受け止めていらしたようでもありました。
ともあれ、これまでのギリシャ、アイルランド、今回のアメリカツアーの経験から、言葉の壁を超えて、音の力を信じ、確かな手応えを感じることができたこのプロジェクト!
30年以上ニューオーリンズでプレイしてるギタリスト、山岸潤史さんもいらしてくださり、とても良かったとおっしゃってくださったのも嬉しく。
翌日は、山岸さんの参加する、本場のファンキーなライブを体験🎶
その前に、アークアレイプランテーション〜奴隷制時代のプランテーションのお家や奴隷小屋を見学、観光したり、ハーンにインスパイアされて来日し、幕末の写真技法、湿板写真で撮影を続けていらっしゃるエバ・ケネディ・ブラウンさんの写真展をギャラリーで観ることもでき、ミュージアムからも歓迎していただきました。
松江でも、この写真展、小泉八雲記念館で同時開催しているので、機会があれば、是非ご覧ください!
現代を撮っているのに、まるで幕末‼︎

さて、帰国前夜。
翌日は早朝5時にはホテルを出なければならなかったのですが、夜10時くらいから行われるという、山岸潤史さん参加のセッションバンドのライブがあるというので、繰り出すことに🎶

ホテルはバーボンストリートにあり、近隣もライブハウスだらけなのですが、やはり観光客相手の感じは否めません。
それでも、みんな生きていくのに精一杯、また、どこで誰が観て聴いてるかもわからないし、全力で演奏している姿には心打たれました。
そうそう、ニューオーリンズは牡蠣も有名で、ここのオイスターバー、小ぶりったけど、クリーミーで病みつきでした^_^

その、バーボンストリートからはかなり離れた、まあ、観光客は絶対に行かないようなヤバイ危険地域。
車から降りたら、周りには目もくれずクラブの中へ。

ベースの人が、一人で練習している店内。
お客さんも、まだまばら。
それが次第に、バンドのメンバーが揃って演奏が始まり、男女の黒人ボーカリストが加わると、一気にヒートアップ🎶
地元のお客さんたちが徐々に増えてくる。
老若男女、みんな踊るしね!
山岸さん、「ドラム、ミーターズのメンバーだよ」って⁉︎⁉︎
ああ、このまま来日公演してほしい🎶
スンバラしすぎ‼︎
カッコいいよ〜🎶
キョージも一曲、ブルースジャムったけど、さすがのキョージも度肝を抜かれたようでした。
これを機に、キョージのプレイにもファンクやセカンドラインのエッセンスが加わるかも!?

放心状態でホテルに帰り、あとは記憶がありません。
気がつけば東京。
アメリカでは感じなかった時差ボケ、日本では全開!
帰国早々、芝居観たり、打ち合わせがあったり、甥っ子の結婚式で博多行ったり…

で、気がつけば入院中。
なんか、坩堝な神在月でした。

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★ニューオーリンズ郊外。
ラヴクラフト 、クトゥルー神話の聖地でもあります。


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★ニコラス州立大学、料理学科、ジョン・フォルスさんと、最優秀の生徒さんで、世界一の賞も受賞してらっしゃるとのこと。美人!^_^︎


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★本格的なディナーフルコース!
ハーンの写真とハーン賞受賞者の皆さんたちの写真も並ぶ。︎


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★ひとりひとりにメニューとネームプレートのサービスも!

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★こんな感じ。


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★メインディッシュの白身魚、皮もパリパリで、やわらかく、ホワイトソースと絶妙なマッチング!


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★ブランデーに火をつけて、カルメラのようなデザート。サーブしてくださった学生さん、ムチャ、フォトジェニック!
モデルでブレイク間違いなし🎶︎


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★アークアレイプランテーション。


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★奴隷をやとうお屋敷のベランダにて。


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★奴隷小屋。小さいながらもこざっぱりと。
でも、ここに家族5人は狭い!


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★ハロウィンの時期だったので、お屋敷もデコレーション!


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★終演後のパーティーも大盛況でした🎶︎


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★山岸潤史さん、全開!


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★ドラム、凄すぎ🎶


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★ありがとう、山岸潤史さん!


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★サヨナラ、アメリカ🇺🇸
また、いつか、必ず🎶

橘井堂