橘井堂 佐野
2019年12月13日

梅宮辰夫さんのご冥福をお祈り申し上げます

またしても昭和の大スターが亡くなられてしまった。
梅宮辰夫さん。
五社英雄監督「226」で、同じ作品に名を連ねさせてはいただいているが、共演させていただいたことはなく、きちんとお会いしたこともない。
それでも、寂しい。
それは、梅宮さんを通して昭和が遠のいていく・・・観客であった自分も、戻れない時を強く感じるからなのだろう。

梅宮さんは昭和の時代の無頼の空気が、映画やドラマから消えてしまったことを嘆いていらっしゃったようだ。
それは、とても若々しい感覚のようにも思える。
自分に正直であり続けることの難しさは、我が身を振り返ればよくわかる。

あちらでは昭和の大スターたちが集まって、この世に向けて厳しい言葉を投げかけていることだろう。

この世に残された者たちが、それにどう応えるかは、これからだ。

合掌

橘井堂