橘井堂 佐野
2019年6月30日

「夢みるように眠りたい」ロケ地巡り

林海象監督「夢みるように眠りたい」、クラウドファンドに参加してくださったみなさまのおかげで、先日、完成披露試写会が行われましたが、お届けするまでに、もうちょっと調整が必要なので、ご賛同くださったみなさまには、今しばらくお待ちくださいますよう。

先日、賛同者の中でも、オリジナルのフイルムを購入なさった方を始め、筋金入りの「夢みるように眠りたい」ファンが集まり、林海象監督、長田勇市カメラマン、私と、1985年2月に撮影した時の記憶を辿って、浅草ロケ地巡りを敢行!!
最後は、浅草「電気ブラン」で打ち上げ。

この34年ほどの間で、浅草も随分と変わりました。
この日は平日で雨模様にも関わらず、浅草は多くの外国人観光客で賑わっておりました。
撮影当時、バブル経済に突入した頃だったにも関わらず、浅草は、こう言っちゃあナンですが、人通りも少なく、寂れておりました。
まさか、こんな日が来ようとは・・・。
来年、オリンピックを迎え、また、大きく変わっていくんだろうなあ〜。
帝都の面影、今いづこ。

映画に登場する建築物、風景も、なくなったり、様変わりしたり。
撮影で使われた、関東大震災で倒壊した浅草十二階〜凌雲閣を模して戦後建てられた広告塔、仁丹塔や、浅草のレトロな遊園地「花やしき」の空中ゴンドラ〜人工衛星もなくなっておりました。
代わりにスカイパラシュート的な塔が建っておりましたが・・・。
メリーゴーラウンドが変わっていなかったのは嬉しかったな。

映画の中の登場人物も、亡くなられた方々が多く、生きているとはいえ、私も撮影当時は29歳でしたし、当たり前ですが、若い!!!
過去の映像を見るのには慣れっこな私ですが、それでも、この白黒サイレント映画を見ていると、我ながら、いつの時代の俳優さんなのだろう?と思ってしまいます。
今回、デジタルリマスターするにあたり、イマジカの技師さん達と、監督、長田さんと直接色味などを綿密に確認しながら調整。
これまでは、黒澤明や小津安二郎など、白黒映画を修復する際に、技師さん達は、本来のコントラストや色味を想像しながら調整してきたそうですが、生きている監督、撮影者が現場に立ちあっての作業は初めてとのこと。
直に意見が聞けたので、ずいぶんと助かったそうです。

いつか、フイルム上映とデジタルリマスター版の同時上映ができたら面白いだろうねと、みんなで話し合っておりました。
その時には、ぜひ、足をお運びくださいませ!!

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★林海象監督、直筆のロケ地巡りマップを片手に浅草散歩。


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★仁丹塔は、映画公開中の1986年に解体されました。


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★路地裏の空気ばかりは、変らない浅草です。


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★古着屋さんは、昔から変わらず!!


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★その形!!!!!


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★「花やしき」は入り口からして綺麗になっちゃったし、入場料も。撮影当時は、入園料は無料だったんです!!


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★確かに、ちゃんとした遊園地だ。


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★でも、やっぱり、こっちの方が花やしきっぽい。


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★メリーゴーラウンドは変わらず!!


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★みんなで記念撮影。


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★開園165年!!!!!!!!「花やしき」よ、永遠なれ!!!

橘井堂