橘井堂 佐野
2002年5月31日

ボサノヴァ
先日、NHKのBS2「シンガーソングライター夢の名曲集」の打ち上げがあって、その時ボサノヴァ話にちょっとなったんですが、中川緑アナから問い合わせのメールがあったので、季節柄載せてもイイカナ?と思い、往復書簡を公開しちゃいます。
シローさま

昨日、会話の中で、ボサノヴァのCDの話になりましたよね?
そのとき、誰かアーティストの名前をおっしゃったと思うのですが、教えていただけませんか?
あのあと、なんだか気になってしまって。

この前私が買ったCDは、よく知られた曲をいろんなところからかき集めてきたような 「店内BGM用」みたいなボサノヴァ集で、それはそれでいいのですが、なんかちょっと物足りないのです。
ハートをクッと掴んでくれるようなのを探しています。

ではでは。
働き過ぎにご注意!

なかがわみどり


なかがわみどりサマ

ボサ・ノヴァって、ニュー・ウェイヴって意味なんですってね。
サンバとなにやらが合体した、1950年代に誕生した比較的新しい音楽だそうです。
ブラジル音楽で、ボサに限らず、お気に入りをいくつか挙げておきましょう。
まず必携は、こちら。

GETZ/GILBERTO (VERVE) ゲッツ/ジルベルトの「イパネマの娘」はあまりにも有名、アストラッド・ジルベルトのヴォーカルなしでは味気なかったかも……。 というわけで、アストラッド・ジルベルトのベスト盤も一枚欲しいところ。

さて、お徳なところではジョアン・ジルベルトの「38タイトルズ」というのが輸入盤ですが、出ているので、こちらも必携です。
なかったら、新録音(2000年のもの)「ジョアン 声とギター」というのも良いですよ、こちらはマーキュリーレコードから。

ピエール・バルーの声が美しいサントラ「男と女」(クロード・ルルーシュ監督)もボサノヴァのCDといっていいでしょう。
こちらも必携。(ものによっては「パリのめぐりあい」とのカップリングになっているので、そちらがあれば尚お徳)

「the wonderful world of Antonio Carlos Jobim」なんていうのも、お勧め。
アントニオ・カルロス・ジョビンも必携です。

そしてもう一人、必携アーティストはバーデン・パウエル。
ベスト盤で良いのですが、「バーデン・パウエル&ジミー・プラット/ワン・ノート・サンバ」があれば言うこと無し。(ELENCOというレーベルです)

ボサノヴァではないのですが、このあいだ話題にしてたのは、ミルトン・ナシメント!
美しすぎる声なのです。色々あるのですが、アメリカで録音されたものより、ブラジル盤の方が好みです。
一般的に人気があるのはA&Mレコードのもののようですが……。

「clube da esquina」というタイトルと、同タイトルで「clube da esquina2」というのが出ているのですが、良いですよ!
特に2の方は泣けます。

夏を乗り切るためにも、ちょっと無理してでも、揃えておきましょう!
何しろ、一生モノ、毎年この季節から秋にかけて使うものですから。

以上、DJは佐野史郎でした。

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