4月14日(土)
★ゴジラ岩まであるとは、なんという偶然!
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佐野◆午前中に執筆した後、いよいよ小浜さんとやはりダイバーの食堂のおばさんの息子さんと、地底湖に出かけたんだ。中学校の先生が二人、荷物を運ぶのを手伝ってくださって。車二台で、ゴジラ岩を見せてもらったりした後に、いよいよサトウキビ畑の真ん中に入り口の塚がある、地底湖に行ったんだよ。
―――サトウキビ畑の真ん中に地底湖の入り口があるというシチュエーションは普通思いつかないよね。
佐野◆取材した価値あり。島の内側全体が鍾乳洞なんじゃないかと言われてるぐらいだからね。海から行ける地下鍾乳洞もあるはずなんだよね。
いやー、すごいよ。水没した鍾乳洞って。そこをシュノーケリングするの! 夢のような光景!! アラスカでオーロラを観たときと同じくらいのショックがあったね。異様に興奮した!
―――そんな島の真ん中にあるんなら、水は淡水? それとも海水なの?
★水没している地下鍾乳洞
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佐野◆ちょっとしょっぱかったし、満ち引きで水位が変わるらしいから、浸透圧みたいにしてある程度海と繋がってるんじゃないかな。それに奥がずっとあるから、地下鍾乳洞同士が繋がってるんだと思うよ。
あんまりすごいから、もうこれでお腹いっぱいというぐらいになって「ありがとうございました」って言ったら、まだ時間があるから海に行こうと言われて、今度は海に行って初めてスキューバ・ダイヴィングに挑戦したんだよね。
最初はシュノーケリングしてたんだけど、とにかく海が綺麗だし、目の前をウミガメが泳いだりして、また興奮しちゃって。(笑)小浜さんに案内してもらいながら海底散歩を楽しんだんだけど、ハナミノカサゴやイモガイとか危ないのを分かってるのに思わず触ろうとしてたしなめられたりした。
―――それで味をしめて、ライセンスを取ろうと考えてるわけだ。、
★水中から撮影した地下鍾乳洞
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佐野◆こんないいものは、取らない手はないと思ったね。(笑)
ダイヴィングが終わって、ホテルに戻ってシャワーを浴びてから、小浜さんのところで宴会に参加したんだけど、小浜さんは、タコやアコヤガイとか「ちょっと、行ってくる」と言って15メートルくらい海に潜って、すぐに取ってくるんだよね。また、カッコイイんだよ。(笑)
先生たちや小浜さんたちが沖縄の基地問題とか語り合う姿も美しかったし、小説に書いてたみたいに、政治意識も強い。
食堂のおばさんの息子さんに、「帰ってきたら挨拶しろ !」って小浜さんが説教してるのも、男らしかった。島の暮らしは極端な意見を出すと生活しにくくなってしまう不自由さもあるようだけど、環境問題や教育問題を真剣に語り合う姿には、随分と教わるところがあったな。日本という島の縮図のようだったよ。もっとも、それこそが、今回の小説でやりたいことなんだけどね。
その後、居酒屋にも連れていってもらったんだけど、「芸能人はモンタヨシノリ以来だ!」とか言われてまたご馳走になっちゃった。で、アワモリをボトルで入れたりして、また島に戻ってくることを約束したんだ。東京に帰ってから、あんまり、いい米がまわってこないという話だったので、お礼に魚沼産の米をお送りました。
―――また行かなきゃいけないね。
佐野◆もう、南大東島観光協会東京支部って感じ。(笑)辺境の地に弱いんだよね。でも、本当に美しい島だよ。ダイビングする人なら、一度行くべきです。
あと、島の宗教に関しても小説に書いてるじゃない。クトゥルーみたいな感じを出したいんだけど、何故か宗教的なことになると島の人たちの歯切れが悪いんだよ。まあ、島に人が入って100年しか経っていないから、根付くような宗教というものはないんだろうけどね。
小浜さんたちは、「どうせ芸能人が愛人でも連れてきたんだろう」ぐらいにしか思ってなかったらしいんだけど、「それは何年ぐらいのことですか?」とか細かいことを根掘り葉掘りしつこく取材して訊くので、流石にどうも違うみたいだと思ったらしい…残念ながら。(笑)
北大東島にも行きたかったし、南大東島にもうちょっといても良かったんだけど、もうお腹一杯になっちゃって、帰りについでにゲーノージンっぽくリゾート気分を味わおうかなって気になって、那覇から「読谷(ヨミタン)までお願いします」って言ってアリビラホテルのビーチで一人でビールを飲んでた。マキにはないしょだけどね。(笑)
南大東島に行きたい人は、小浜さんに連絡してみたら?
佐野のホームページで見たって言ってくれても良いよ。
宣伝部長としてはお返しが出来るというものだ。
アワモリも飲んでも良いけど、またボトル入れといてね。
◆ボロジノアイランド
小浜久男
〒901―3805 沖縄県南大東村字在所69番地
TEL/FAX 09802−2−2468
宿泊はとりあえず、私が泊まったところをご紹介しときましょう。
◆ホテルよしざと
沖縄県島尻群南大東村字在所253 TEL 09802−3−2511
一泊二食\4935〜(シャワー、トイレ付き。バスタブはありませんでしたが、問題ナシ)
バスやタクシーはなく、送迎してくれます。
まずはこのサイトでチェックしてみては。南大東村商工会(http://www.okinawa-ric.or.jp/virtualtown/nandai-s/)(南大東島のオフィシャルサイトといったところでしょうか)