|  2005年1月31日
 
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| アレクサンドル・ソクーロフ監督『太陽』 |  
| 昨年、ロシアに数度、足を運んでおりましたが、ソクーロフ監督の『太陽』という映画の撮影のためでありました。 ペテルブルグの「レン・フィルム」は歴史のある撮影所。
 『惑星ソラリス』などで知られるアンドレイ・タルコフスキーの弟子、ソクーロフとの作業は、それはそれは甘美なものでしたよ!
 思い返すと夢のようだったなあ~。
 イッセー尾形さんが昭和天皇、桃井かおりさんが皇后陛下、僕は侍従長役と終戦時のマッカーサーの副官の声を担当させていただきました。
 日系二世の副官はジャパニーズ・イングリッシュ寄りにしたいということで、天皇=侍従長、マッカーサー=副官という構造ゆえの依頼でしたが…責任重大でした!
 状況劇場時代の同期、六平直政や、やはり劇団の先輩であり舞踏家の田村泰二郎さんも出演しています。
 唐十郎の紅テントからロシアに司令が送られたカンジもしてるんだよな~。ま、その意識はありました。
 戦争責任を含む内容だけに、国内での公開がどのような形でおこなわれるのか、おこなわれないのかはわかりませんが、「神」ではない「人間」ヒロヒト天皇が描かれます。
 今月17日、ベルリン映画祭で公式公開されるようです。
 早く観たいな…。
 「モレク神」ではヒットラーを、「牡牛座」ではレーニンを描いたソクーロフ監督、今度はどのような映像美と人物像を描いているのか…楽しみです。
 
 こんなニュースが載ってました。
 http://movies.yahoo.co.jp/m2?ty=nd&id=20050122-00000014-sph-ent
 
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