携帯電話が出てこない、茶髪の子がいない……ハナから、時代設定を現代と規定していないのですから、そう想ってしまうのも当然なのかもしれません。
夏休みの高校で、バンドの練習してたカンジに似てるんだよな〜。
教室にいて、遠くからブラスバンドのホルンの音が聴こえてきたりする空気、想像つくでしょ？
ロケ先の学校は海の近くだから、水の音や匂いもして……松江の、校舎の窓から見やる宍道湖の風景と重なるんですよ〜。

控え室に使っている部屋で、ゴロンと横になって目を閉じていると、３０余年が過ぎたとはどうしても思えなくなって、帰りにＭＧ、寄りたくなっちまいます。
そう、僕の役は『謎の男』〜喫茶店のマスター役と聞いた時、まず役作りにと、喫茶店でかける曲の選曲から始めました。
７０年代と現代を、音楽は一瞬にして繋げてしまいますからね!!
……デキシーチキン/リトル・フィート、ミスター・ボー・ジャングル/ニッティー・グ リッティー・ダート・バンド、ウエイト/ザ・バンド、ホット・サマー・デイ/イッツ ・ア・ビューティフル・デイ、ＨＥ/モビー・グレープ、ＦＯＲ　ＷＨＡＴ　ＩＴ’ Ｓ　WORTH/バッファロー・スプリングフィールド、イッツ・トゥ・レイト/キャロル ・キング、サークル・ゲーム/ジョニ・ミッチェル、孤独の旅路/ニール・ヤング、Ｃ ＲＵＩＳＩＮＧ/ハングリー・チャック、ＴＥＡＣＨ　YOUR　CHILDREN/クロスビー、 スティルス、ナッシュ＆ヤング、サン・フラワー/セシリオ＆カポーノ……etc.

そんな風にして入るドラマが楽しくないわけがなく、特に、８話の知多ビーチランド での、アシカやイルカに囲まれての日々は、仕事といいながら、相当楽しかったデ ス…スンマセン…。（画面に楽しげな気配が写っちゃってましたねェ〜）
けれど、それも、開演前や、一般のお客サンに混じっての、アシカやイルカのショウ の合間を縫っての撮影でしたから、水族館やビーチランドのスタッフ＆お客サンの協 力なしでは無理でした。
本当に、みなさんに協力していただいて、TVドラマのロケで、ともすればトラブルにもなりかねないシチュエイションを乗り越え、逆に、撮影を多いに楽しんでいただけているような気配さえあり、一出演者として、本当に感謝いたしております！
……しかし、金子貴俊クン、石原さとみちゃん、鈴木えみちゃん、BOYSの面々〜楽屋は盛りあがりましたな〜。
小池徹平クン、ギター上手いねえ〜!!
ギター持ち出して、みんなアドリブで歌唄ったり、ザ・たっちに無理やりショート・コントやってもらったり……。
山口沙耶加さんやキムラ緑子さんには、ちょいとタジタジでしたけど……ハハハ……お手やわらかに……。
井上和香さん、浅見れいなちゃんとは出番の関係で、なかなか御一緒できませんでしたね……残念！
小日向文世さんとは、１２月の舞台でも御一緒ですが、気心が知れた仲間との共演も、楽しみのひとつであります。
楽屋ウラ話は山ほどありますが、まあ、こんなトコで……。

ＢＯＹＳ＆ＧＩＲＬＳは、いつも元気で、彼等からは僕も随分と元気をもらってます！
最後のシンクロ公演に向けて、本当にガンバってるもんね〜。

ああ、本当に、ＨＯＴ　ＳＵＭＭＥＲ　ＤＡＹで、ＩＴ’Ｓ　A　BEAUTIFUL　DAY！です。
“冬彦”から１２年……あの夏も暑かったケド、一回りしてまた新たな夏の想いでが刻まれそうです。