父と祖母の3回忌、そして二歳で亡くなったという大叔父の100回忌のため、松江に帰省しておりました。
1周忌の時も晴天に恵まれ、湖べりのホテルでの食事会は賑やかでした。
宍道湖に沈む夕陽は本当にキレイなんです。
今回は小学校のクラスメイトに久々に会いました。
女子高の教師をしている、船木雅哉クンは松江の女子高の先生で、最近「娘が女子高生になった時に読む本」(ハーベスト出版)という、女子高生の心理を解いた本を上辞され、僕がそのオビにコメントを寄させていただいたことが縁で再会を果たしました。
生い立ちの記にも書いてありますが、フナキくんは小学校6年生の謝恩会でベニヤ板のギターでもってビートルズの「ツイスト・アンド・シャウト」を絶叫した男で、当時、同じビートルマニアとして、刺激を受けたことを今でも良く覚えています。
彼はずっとビートルズのコピーバンドをやっていて、たまに演奏しているようです。
思えば、僕の回りにはいつもロック野郎、ロック少女がいて、小学校の時は船木くん、中学の時はギターを教えてくれた故・飯塚信之くん、高校では山本恭司、エカ、アズキ、メガネ、オクイさんetc……沢山いたし、役者の道を歩み出してからも、嶋田久作やカミさんのマキを始め、夢野ワンダ、飴屋法水……エンケンこと遠藤賢司さん(父上がお亡くなりになりました、ご冥福をお祈りいたします)、あがた森魚さん……めいなCo.のウラヤマやチャン……そりゃあ、数え切れないほどのミュージシャンたちに囲まれてきたのだなあ……と実感してしまいました。
特に、ポール・マッカートニー観に行ったあと、先週はNHKホールで行われたフォーク・クルセダーズの新結成&解散音楽会でMCに呼んでいただいたり(オン・エアーされる予定です)、松本隆さんのラジオにゲストで呼んでいただいたりと、音楽のことが続いていたせいかもしれません。
その原点の一人である、船木くんとの再会は、だから、偶然というよりは必然でした。
法事の宴席で、母は父がヴァイオリン演奏した古いカセット・テープを取り出して、かけたのですが、音というのは、やはり強いもので……まざまざと父が現れたようでした。
ちなみに曲はJ・マスネの「タイスの瞑想曲」とゴダールの「ジョスランの子守唄」でした。