「独身3」http://www.tv-asahi.co.jp/dokushin3/の放送が始まりました。
どうかな?
ココリコの遠藤クンや極楽とんぼの山本サン、山崎樹範さんら主演の3人を始めとして、みなさん楽しそうでしたなあ。
やはり、芸人さんたちのスゴイところは、場の空気に対して敏感であることだと思いました。
俳優さんに合わせて作品の空気を作っていくのではなく、その場全体を捕える直感の鋭さには、心底敬服します。
俳優って、どうしても自分中心になりがち……イカンイカン!
ムード作ってたって、そんなの、その人のただの都合だもんね……観てる人の知ったこっちゃないやな……うん。
サノは俳優サンだからな〜どうする……?〜勉強になりますっ!!!!
まあ、ワタシの役がどういう風に観えるのかは、よくワカランけど……。
結構、ムズカシイですわ、いや、ホント!!
芸……といえば、昨日、吉祥寺の月窓寺で薪能http://www.books-ruhe.co.jp/event/kichijouji/event/takiginou/2003/があり、八雲とでかけました。
小学校の授業で取り上げられることもあるらしく、「観てみたい」ということで、急遽、一緒に行くことに。
むか〜し、薪能は一回観たことがあったけど、改めて接してみると、境内での能舞台は、やはり雰囲気があり、格別でした。
以前観た時は、正直、ワカンナイことだらけでしたが、今年公開された、田中千世子監督のドキュメンタリー映画「能楽師」で世阿弥の「風姿花伝」を朗読させていただいたこともあって、能楽への興味が沸き、魅入ってしまいました。
関根祥六、祥人さん親子の「道成寺」を拝見し、うちのめされ、その後、両先生と取材でお会いし、夜遅くまで語り明かしたこともあって、益々、先達から受け継がれ続けている表現の深淵への興味はつきません。
月窓寺はちょっと肌寒かったけど、日中は秋日和でしたから、その空気も含めて堪能できました。
番組も、「橋弁慶」、狂言の「六地蔵」を挟んで、「紅葉狩」と、ストーリーも解りやすく、能を観たことのない人でも、知られた演目でまとめられ、八雲でも楽しめたようでした。
まあ、流石に、「紅葉狩」では、導入の部分、何も起こらないようにしか見えないようで、眠っておりましたが……ハハ……。
しかし、酒に酔った平維茂が固まったまま、眠っているのを確かめようと、正体が鬼である美女がその様子をうかがい、対峙する場面では、見事な緩急にうならされ、鬼と化した女と切り会う下りも圧巻で、親子共々、大満足でした。
どうしても、古典芸能って、食わず嫌いになりがち……生きているのは、現代の人間であることを、改めて認識した次第です。
そういや、NHK教育の「人間講座」で、古武術家の甲野善紀氏が「古の武術に学ぶ」というテーマで出演されています。
http://www.nhk.or.jp/ningenkoza/200310/wed.html
甲野さんについては、賛否両論あるようですが、その身体論に一度は接してみなければならないでしょう。
西洋的二元論での世界的展開は、政治、文化、いずれを取っても、閉塞感と限界を感じざるを得ないのですから。
意味ではなく、まず、身体から〜ではないでしょうか?
温故知新……です。
僕も、今、小津安二郎監督の番組のために、改めて、小津作品に触れていますが、言語、身体…聴覚、視覚を分け隔てない作品作りに能楽と同じ物を感じ、洋の東西の壁を平気でなくしてしまう映画人の底力に感服しています。
前にも記したかもしれませんが、今年はローリング・ストーンズに始まって、ソニック・ユース、レディオ・ヘッド、パティ・スミス、ルー・リード、ジョアン・ジルベルトと超大物アーティストのLIVEに触れる機会が多く、非情に触発されております。
国内でも、変わらずに、エンケンや、くるりのliveに接する度、刺激を受けますしね……。
これから、ニール・ヤングが来るのかと思うと…イヤッホーイ!!…です。