雑記帳

二〇〇五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

二〇〇四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月 

二〇〇三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

二〇〇二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

二〇〇一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

二〇〇〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神有月 霜月 極月

zakki_top.gif
橘井堂二〇〇三年神有月十八日

NHK−BS2「小津映画〜秘められたエロス(仮題)」の収録が始まりました。
初日はいきなり今村昌平監督との対談。
麻布は鰻屋、『野田岩』さんでのロケ。
今村監督だから「うなぎ」……短絡的とおっしゃいますな、うなぎは小津監督の大好物。
食と色とに迫る、両監督の相似点をも解き明かします。
食いしん坊の小津監督の『グルメ手帳』なるものも、最近出版されましたし、小津マニアにとっては興味深い出版物も続々と出ています。

ところで、今村監督は「麦秋」「お茶漬けの味」「東京物語」の3本の助監督に付き、助監督時代から、才能の片鱗を覗かせていた……といいます。
改めて、両監督の作品を観てみると、その相似点の多さに改めて驚かされます。
原節子さんの、撮影現場でのエピソード等、初めてうかがえたお話もあって、ハードルは高いですが、良い番組になりそうな気配〜。

茅ヶ崎、鎌倉、小田原……と、小津監督縁の地のロケが続きます。

zakki_bottom.gif

戻る
zakki_top.gif
橘井堂二〇〇三年神有月十一日

「独身3」http://www.tv-asahi.co.jp/dokushin3/の放送が始まりました。
どうかな?
ココリコの遠藤クンや極楽とんぼの山本サン、山崎樹範さんら主演の3人を始めとして、みなさん楽しそうでしたなあ。
やはり、芸人さんたちのスゴイところは、場の空気に対して敏感であることだと思いました。
俳優さんに合わせて作品の空気を作っていくのではなく、その場全体を捕える直感の鋭さには、心底敬服します。
俳優って、どうしても自分中心になりがち……イカンイカン!
ムード作ってたって、そんなの、その人のただの都合だもんね……観てる人の知ったこっちゃないやな……うん。
サノは俳優サンだからな〜どうする……?〜勉強になりますっ!!!!
まあ、ワタシの役がどういう風に観えるのかは、よくワカランけど……。
結構、ムズカシイですわ、いや、ホント!!

芸……といえば、昨日、吉祥寺の月窓寺で薪能http://www.books-ruhe.co.jp/event/kichijouji/event/takiginou/2003/があり、八雲とでかけました。
小学校の授業で取り上げられることもあるらしく、「観てみたい」ということで、急遽、一緒に行くことに。
むか〜し、薪能は一回観たことがあったけど、改めて接してみると、境内での能舞台は、やはり雰囲気があり、格別でした。
以前観た時は、正直、ワカンナイことだらけでしたが、今年公開された、田中千世子監督のドキュメンタリー映画「能楽師」で世阿弥の「風姿花伝」を朗読させていただいたこともあって、能楽への興味が沸き、魅入ってしまいました。
関根祥六、祥人さん親子の「道成寺」を拝見し、うちのめされ、その後、両先生と取材でお会いし、夜遅くまで語り明かしたこともあって、益々、先達から受け継がれ続けている表現の深淵への興味はつきません。

月窓寺はちょっと肌寒かったけど、日中は秋日和でしたから、その空気も含めて堪能できました。
番組も、「橋弁慶」、狂言の「六地蔵」を挟んで、「紅葉狩」と、ストーリーも解りやすく、能を観たことのない人でも、知られた演目でまとめられ、八雲でも楽しめたようでした。
まあ、流石に、「紅葉狩」では、導入の部分、何も起こらないようにしか見えないようで、眠っておりましたが……ハハ……。
しかし、酒に酔った平維茂が固まったまま、眠っているのを確かめようと、正体が鬼である美女がその様子をうかがい、対峙する場面では、見事な緩急にうならされ、鬼と化した女と切り会う下りも圧巻で、親子共々、大満足でした。

どうしても、古典芸能って、食わず嫌いになりがち……生きているのは、現代の人間であることを、改めて認識した次第です。

そういや、NHK教育の「人間講座」で、古武術家の甲野善紀氏が「古の武術に学ぶ」というテーマで出演されています。
http://www.nhk.or.jp/ningenkoza/200310/wed.html
甲野さんについては、賛否両論あるようですが、その身体論に一度は接してみなければならないでしょう。
西洋的二元論での世界的展開は、政治、文化、いずれを取っても、閉塞感と限界を感じざるを得ないのですから。
意味ではなく、まず、身体から〜ではないでしょうか?

温故知新……です。

僕も、今、小津安二郎監督の番組のために、改めて、小津作品に触れていますが、言語、身体…聴覚、視覚を分け隔てない作品作りに能楽と同じ物を感じ、洋の東西の壁を平気でなくしてしまう映画人の底力に感服しています。

前にも記したかもしれませんが、今年はローリング・ストーンズに始まって、ソニック・ユース、レディオ・ヘッド、パティ・スミス、ルー・リード、ジョアン・ジルベルトと超大物アーティストのLIVEに触れる機会が多く、非情に触発されております。
国内でも、変わらずに、エンケンや、くるりのliveに接する度、刺激を受けますしね……。
これから、ニール・ヤングが来るのかと思うと…イヤッホーイ!!…です。

zakki_bottom.gif

戻る
zakki_top.gif
橘井堂二〇〇三年神有月三日

プロレスラーの橋本真也さんやソニンさんたちと映画やってます。
今日、軽井沢から帰って来たところ。
テリー伊藤さんの企画。
現場はなかなか大変です。
僕はテレビの悪徳プロデューサー役。
しばらくは、戦争です。

一方、「共犯者」は放送前に全て収録を終え、制作&クランクアップ発表の記者会見も済み、打ち上げも盛りあがりました。
何とか成功して欲しいです。
うん、きっと、面白いと思うよ。
一話を観たんですが、丁度良い、あんばいの匙加減で、ストーリーのからくりも見え隠れしていて……。
サノは出番はそんなに多くはないのですが、鍵を握る役どころだったので、相当、燃えました。
さらりと演じるつもりでしたが、力、入ってましたワ……ま、それも含めて……ということで……。

打ち上げの後、信州は上田に夜中入り、翌、早朝、坂井真紀ちゃんを相手に、1シーンだけの映画出演の撮影を終え、軽井沢に移動してロケ〜。
でも、秋日和が続いたので、気持ちがよかったデス……。

photo★小津安二郎監督ゆかりの茅ヶ崎館にて。
そうそう、小津安二郎生誕100年の記念番組にレポーター役で出演します。
NHーBS2で。
小津監督最後の助監督、今村昌平監督との作品比較や、両作品に通じるエロスについて掘り下げます。
で、小津監督、脚本の野田高悟のコンビで「東京物語」他を執筆した、茅ヶ崎の旅館「茅ヶ崎館」に2日ばかり滞在して、スタッフと打ち合わせしてました。
小津組ばりに、贅沢なスタンスで仕事が始まりました。(実は、けっこうリーズナブルらしい)
小津監督が逗留された二番の部屋に、ワタクシも泊めていただきました。
photo★茅ヶ崎館でくつろぐ佐野。
う〜ん、こんな風に、我が監督作品も作りたいなあ〜。
茅ヶ崎はサザンオールスターズで有名ですが、確かに、サザンビーチと名付けられた浜辺はサーファーで賑わっておりました。
朝、夜と浜辺を散歩しましたが、気分がユッタリとして、ワタシャ、ホントに、海が好きみたい〜。
夕食は「えぼし」というお店で、海の幸を満喫しましたが、安くて美味くて、新鮮で、ものすごい数のお客さんがつめかけてました〜有名なお店なんですね。

zakki_bottom.gif

戻る