二〇〇五年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月 二〇〇四年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月　 二〇〇三年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月 二〇〇二年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月 二〇〇一年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月 二〇〇〇年　睦月　如月　弥生　卯月　皐月　水無月　文月　葉月　長月　神有月　霜月　極月

二〇〇四年水無月二十日 昨日渋谷のユーロスペースのレイトショウに出かけた。 写真家ホンマタカシさんの監督作品。 ホンマさんにはファッション誌「ＰＵＲＰＬＥ」で家族をモデルに撮ってもらったことがある。 シャッター数が少なかったのが印象に残っている。 写真家、中平卓馬のドキュメンタリー作品で「きわめてよいふうけい」という小一時間の作品。 目に写っているものとは何なのかを、問いかけられる、素晴らしい作品だった。 また、「人」のありかたをも、同様に問いかけられる。 下北沢のシネマアートン（シネマ下北沢改め）で川島雄三の特集をやっていて、そちらにも通っているので、風景と人についてヒリヒリするほど鋭い作品に、おおいに刺激を受けた。 「青べか物語」など、その眼差しは写真家のそれと同質のものだと感じた。 植田正治の作品に触れたのが引き鉄になって、写真集をひっくりかえしては眺めている。 木村伊兵衛、桑原甲子雄、ウジェーヌ・アッジェ、ダイアン・アーバス、中平卓馬、森山大道、細江英公……佐内正史やホンマタカシも並び、時間が散らばってオモシロイ。

二〇〇四年水無月十一日 雨……。 台風が低気圧に変わって日本列島を覆っているそうな……。 ゴホン、ゴホン…風邪は治りかけなんだけど、胸がゼイゼイする〜。 しとしとしと……梅雨……風邪……気分が重い……。 でも、今日は休み……ダラダラしてるうちに夕方になっちまった……。 いかん、いかん、台本読もうと思ってたのに……資料にも目を通さなきゃいけないのに……。 仕事が一段落すると気が緩んでしまって……。 何してたんだっけなあ〜。 昨日までは短編映画を渡辺えり子さんとやってたんですが……犬の映画で……なんとミュージカルで…。 唄って踊って……えり子さんは劇団でお得意だけど、こちとら踊るのなんざ２０年ぶり……劇団時代にちょっとはカジッたことがあったから良いようなものの……。 なんでキャスティングされたのか、いまだに不明……っつうか、マネージャーは知っててウケたんだろうか……？ 気がついたら、引くに引けない状況だったのかしら……？ ……でも、結構楽しんでたのかも知れない……別に犬好きじゃないけど……踊りも好きなワケじゃないけど……。 アイリッシュ・セッターに頬ずりしたりして……イメージあわネエけど……だからか!?　振り付けが、「じゃがたら」の南流石さんだったので、ちょっと親戚のカンジがして、気がラクだったのかもしれません。 身体はシンドかったけど、自分の思いもよらないことをやらせてもらえるのも、俳優としての楽しみですから!! 移動移動が続いてしまって、過労からか風邪をひいちまいましたが、好きな仕事となればどこへでも出かけて行きたいもの！ あがた森魚さんに誘われて、新潟のＬＩＶＥにゲストで呼んでいただいたり、その前日までは、またしても郷土縁のお仕事で境港の方まで出かけたり……。 これが、面白かった!! ★美術館から望める大山（だいせん） 鳥取県は伯耆大山（でも、出雲富士って言うよな〜）の麓、岸本町ってとこに「植田正治写真美術館」http://www.japro.com/ueda/ってのがあるんですが、これが、すんばらしい美術館でした。 植田正治という写真家は、土門拳と並び賞される写真家ですが、僕が高校時代に親友のアズキたちと写真について語り合っていたころは、中平卓馬、森山大道、細江英公…などに比べると、アカデミックな印象があったからか、郷土の作家であるにも関わず、そうそう話題にのぼることはありませんでした。 今、観返すと、なんとも過激な写真家なのですが……どうしてもスタイルに惑わされてしまっていたのですね……。 アズキは植田正治と小泉八雲と水木しげるがいるから故郷に暮らせるようなもんだ！……と言っておりましたが……気持ちはわかるぞ!! 「松江」という写真集があったのですが、それを監督作品の資料にもしていました。今回の展示は、その「松江」でした。 またしても、「呼ばれた」感があり、ちょうど僕が小学生の頃の風景が並んでいて、しみじみと魅入ってしまいました。 保管されている作品のオリジナルプリントやラボも見せてもらい、かなりウズウズしてしまいました。 ★木しげる記念館のオリジナル作品の前で 植田さんは故人ですが、境港の出身で、お孫さんたちに御案内をいただき、境港には水木サンの記念館も出来ていたので観覧してきました。 素朴な港町の風情が失われる事なく、水木サンの生まれ育った町として、愛され続けていくことでしょう。 それにしても、郷土の表現者たちに触れる度、おおいに刺激を受けます。

二〇〇四年水無月四日 昨日の渋谷クアトロのエンケン〜遠藤賢司の３５周年記念ＬＩＶＥは凄かった！ http://enken.com/kojo.html#in ３５曲入り、３５００円の３５周年記念ベストアルバム「純音楽一代」の素晴らしさは筆舌に尽くしがたく、必聴であります!! エンケンの弾き語りは勿論のこと、「東京ワッショイ」を手掛けた、元、四人囃子の佐久間正英さんがリコーダーやギターで登場したかと思えば、元、はっぴいえんどの鈴木茂さんもエンケンのデビューアルバムから最新作アルバムに至るまでの曲に大活躍！！ 元、頭脳警察のトシこと石塚俊明のドラムと元、子供バンドの湯川トーベンのベースが唸りゃ、エンケン・バンドだ、向うところ敵なしじゃあ!! 大団円の「東京ワッショイ」では、全員が揃い踏み…こんなメンバーでのＬＩＶＥ、永くファンをやってますが、初めてでありました〜。 一代親方の貫禄は、佐野の永遠のお手本であります。 こちらも、一表現者として、負けるワケにはいきません！

二〇〇四年皐月二十五日 ★石垣島のマンタ。 石垣島で潜ってました〜。 マンタにも会えたし。最高でした〜。 毎日天気が良いワケじゃなかったけど、海のなかは穏やかでした。 竹富島、黒島にも行きました。 どうして、こんなに離島好き？ 帰りの飛行機は宮古島系由だったので、売店で「読めば宮古」の続編「書けば宮古」を衝動買い!! 飛行機のなかで爆笑して顰蹙をかいました〜。 宮古って……ステキ！ 石垣……ていうか、離島のあらゆるヴァージョンを読んでみたいっす！ ★石垣島のマンタとともに。 出版社の方、お願いしま〜す。

二〇〇四年皐月十八日 まだ公表はできないけれど、ホラー映画がＵＰしました！！ 短期間の撮影だったけど、濃い日々でした〜。 温故知新で「マタンゴ」「ガス人間第一号」「美女と液体人間」「電送人間」等、往年の東宝怪奇映画を見直し、改めて唸りました！ オススメですぞ〜。 久々の休みが取れるのですが、家族とはスケジュールが合わず、プラリと一人で潜りに行って来ま〜す。 佐野とスクーバダイヴィングなんて似合わない……とよく言われますが、僕の感覚では、潜水夫の海底探検〜といった感じなのです。 南洋一郎や香山滋、黒沼健……南海の無人島を探検する少年探偵小説の気分なんですよ！ 決して健康的なスポーツ……といった取り組み方ではないのです……。 あ、でも、最近、エンケンや鈴木慶一さんに誘われて、フットサルを始めました!! ……ミニ・サッカー……とでも言うのでしょうか、最近流行ってきてますよね。 スポーツなんて、観るのは好きだけど、およそ自分でやるとは思わなかったんですわ……トコロガ、やってみるとオモシロイ!! ゴールした時の快感といったら〜〜〜〜。 それだけではありません。 頑張ってはイケナイ、何とかしようとしてはイケナイ……という教訓を得たダイビング同様、舞台と同じものを感じ取りました。 瞬時に判断する的確な人物配置や、気配の消し方…。 学ぶことも多そうです。 ……とは言っても、終った後のビールが美味しいから〜という不純な動機の親父ノリなんですがね……。

二〇〇四年皐月十二日 テレビ東京の「男と女のミステリー」のシリーズ、内藤剛志氏、風吹ジュンさん、松原信吾監督と御一緒のドラマ、撮影終了！ 昨年の「朱夏（しゅか）」に続く「リオ」という作品。 内藤氏は捜査１課の刑事、ワタシは生活安全課の巡査さん。 親友の設定。 ……いや、実際、同年代で俳優を続けている方々には、一種独特の感情があります。 役柄を超えた空気感が出ていれば良いのですが……。 今回は、随分と二人で話しこんだからなあ〜。 毎回、ラストシーンは渋谷の居酒屋のロケで、終了後、そのまま打ち上げになだれ込むという、なんともウレシイＵＰ!! ゲストの川上麻衣子さんや、原日出子さん、高橋和也さんも駆けつけて、盛りあがりました〜。 ２次会はカラオケ……川上さんの、山口百恵……う、上手過ぎる!! さ、ホラー映画にシフト切り替え!!

二〇〇四年皐月六日 ゴールデン・ウィークも終っちまいましたね〜。 ニュースで流れる高速道路の渋滞や、飛行場の混雑を観ていると、「ああ、そうなのか〜」と羨ましくもあり、「大変だな〜」と同情したり……。 働くお父さんたちの、たまの休日の疲れた姿ばかりがクローズアップされて流されるからでしょうが……。 でもって、こちらは、ドラマや映画の撮影が続き、ロケ弁当の日々……。 ★マンダラIIで左からエビー、橋本潤、サノ、鈴木祥子、グレースです。 それでもね、マンダラIIでＬＩＶＥやったり、吉祥寺音楽祭があったりと、充実した日々ではありました。 マンIIではゲストの鈴木祥子さんの演奏も素晴らしく、一緒にニールヤングやったりね……。 ｅｂｂｙも久々にギター弾きまくりで……。 そうだ！ キセルのＬＩＶＥや、ベースの橋本潤氏がいる横道坊主のＬＩＶＥにも行ったりと、音楽浸けだったんじゃないか！ 我ながら、呆れます。 キセルは八雲と行きました。 本当に気持ちが良い音楽です。 タイムスリップやソロでも参加してもらっていた、キーボードのエマーソン北村氏もサポートで入っていて、余計に親近感が沸きました。 そうそう、それで、急遽、吉祥寺音楽祭の時はキセルに飛び入りしてもらったんです！ ファンの人には思わぬ出来事だったのでは……？ 楽屋裏は高田渡、小室等、中川イサト……といった大御所たちや、潤やウチの子たちもうろついて、吉祥寺はミュージシャンファミリー多いので、そろそろ音楽一家も3世代に渡り始めているところもあるんじゃないかな〜。 キチ・ジョージア・オン・マイ・マインド……であります。 吉祥寺駅北口ロータリー、満員のお客サン、夕暮れのステージ、月が昇るなか、風に吹かれてＧＲＡＣＥ、潤とトリオでの演奏はバンド冥利につきました。 渡さんの息子サンでもある、漣さんにスチールギターで参加してもらった「古い本」も気持ち良かったしね……。 もちろん、打ち上げは焼鳥屋「いせや」。 バンド名もライスカレー改め、ザ・ライスに決定!! メンバー次第でカレーにも、ハヤシにも天丼にも、カツ丼にもなるような〜？