昨日は、ラフカディオ・ハーン〜小泉八雲の百回忌法要と、曾孫でいらっしゃる小泉凡さんのお話、そして僕の朗読という構成の会がありました。
島根県は松江の隣の市、安来市の清水寺の本堂で……。
そう、あの、安来節の安来ですな。
凡さんとは、ハーンにまつわる御縁で、なにかと、お仕事。御一緒させていただいてます。
今回は、番組や行政の仕切りではなく、安来にある金鳳酒造さんを中心とした、「語り聴かせ」を勉強している人たちの企画。
熱心な方たちを前に、佐野も気合が入りました。
清水寺は山間にある、静かなお寺。
長い石段を登って行きます。
森のなかを歩いていくと、それだけで気持ちが良い!
晴天に恵まれ、秋日和の良き日となりました。
何しろ、お寺の本堂での朗読会。
否が応でも、雰囲気が盛りあがります。
小泉八雲の怪談、奇談から選んだのは、4作品。
「鏡の乙女」「守られた約束」「破られた約束」「耳なし芳一のはなし」の4作品。
凡さんと同僚でいらっしゃる、島根女子短期大学の教授、瀬古泰雄先生は印度哲学を専門にしていらっしゃる方ですが、シタールの奏者でもいらっしゃいます。
で、琵琶ならぬ、シタールとの共演と相成りました。
まあ、今風に言えば、シタールとのリーディングのコラボレーション……といったところでしょうか。
お寺とシタールっていうのが、合うンダワ、これが!
インドからの流れの仏教のことを考えれば当たり前ですか……?
本堂は300人で満員。
入り切れなかった方たちは、庭で聴いていただきました。
借景の月光に照らされた山々を背に、外もなかなかの雰囲気だったようです。
PAもちゃんと入れたので、ささやくような声も届いていたようで、一安心。
特に「耳なし芳一」では、「芳一〜!!!」と、亡霊に強く呼ばれるところで、その声が山々にこだまして、イイカンジだったそうです。
いやあ〜古いお寺に静かな自然のなかで、大層贅沢な気分でした。
わざわざ東京から来てくださったお客さんもいて、喜んでもらえていたようでした。
2時間という時間を語りつづけるということの難しさと、楽しさは、何よりの勉強となりました。
大好きな八雲の世界と、朗読という表現の奥深さを知らされた一夜でもありました。
まだまだ素晴らしい八雲の作品は数多くあるので、また機会があれば、是非やってみたいなあ〜。
ライブハウスとかでも、やってみるかな……?
どうっすかね?