雑記帳 二〇二四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇一〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
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橘井堂二〇〇六年皐月二十七日

二日続けてソクーロフ監督の作品を観ました。
渋谷のユーロスペースで『ファザー・サン』の上映最終日に駆け込みセーフ!
父と子の親子を超えた近親相姦的愛情と、息子の女友達や友人たちとの愛情を描いた作品。
軍隊で働く子供をはじめ、それぞれの登場人物や光景、アパートの上部に渡された不安定な板の上で交わされるやりとりや会話など、素晴らしかったです。
大きな事件がおこるわけではなく、光と陰、路面電車、靴、窓・・・もどかしく、せつないやりとりが、実に抑制された表現でひとときも目を離せずに観客を魅了します。
ハリウッド的な映画手法とは正反対の、しつけられた、どこまでも映画が映画でなければできない力を見せつけてくれた作品でした。
そして、8月5日に公開が決まった『太陽』
試写が始まったので早速駆けつけました。
ソクーロフ監督も来日しますし、もっと早く観ておきたかったのですが・・・。
・・・そう、終戦を迎え、昭和天皇が人間宣言をし、戦争責任をどうアメリカからつきつけられるのか・・・といった内容だけに、公開はおろか国内での関係者にむけての試写さえもなかったのです。(DVDでの外国人記者向けのプレスは一度あったようでしたが)
監督と出会うまで、ソクーロフ作品というのは、あまりにも繊細でナイーヴで、観ているうちにパンクバンドで、エレクトリック・ギターかきならして叫びたくなるようなことも度々ありました。
いや、それは、今でもまったくなくはないのですが、年々、その繊細さが野太くなってきているような気がします。
繊細さが薄れてきたのではなく、繊細さが野太くなってきている印象です。
文化や習慣の違いから、言葉や所作、古風な・・・というか、知られざる宮中でのことに、我ら日本人の出演者たちにもチグハグなところがあったことは否めませんでしたが、その結末を歴史上知っていても、『ファザー・サン』同様、危うい空気を探りながら過ぎていく時間は、まるでなにやら怪しげな毒ガスでも吸ってしまったかのようでした。(吸ったことないけど)
試写に緒方明監督がいらしてて、終映後、おおいに語りあいました。
それにしても、イッセー尾形さん、昭和天皇ソックリ!
佐野の侍従長もかなり重要な役どころで、あんなに緊張した試写会は自分の初監督作品以来でした。
他人事じゃないんだな・・・きっと。
観ましょう!!これは!

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橘井堂二〇〇六年皐月二十四日

先日、松江で開かれたイヴェントで小泉凡さんと小泉八雲の講演&朗読をおこないました。
僕が「怪談」のなかから「お貞のはなし」を朗読し、凡さんがラフカディオ・ハーン=小泉八雲から現代に学び取るもの・・・といったテーマで講演を。
夏にも八雲町のかやぶきの民家で怪談を朗読する予定です。
凡さんとの、こうした会が結果的に続いています。
一昨年のハーンの百回忌。安来の清水寺の本堂で「耳なし芳一」や「破られた約束」などを朗読したときの臨場感が忘れられません。
なにしろ、開け放たれたお堂の向こうに山々があって、「ホウイチ〜!!」と怒鳴るところなんぞ、天然のエコーで返ってくるので、読んでいてもゾクゾクしました。
松江では高校の時からの親友、アズキとメガネと会って、蕎麦屋で飲み、名物、出雲蕎麦・・・割子そばでシメました。
お堀端・・・志賀直哉の短編「濠端にて」のお堀の近くのお蕎麦屋さん「ふなつ」は出雲蕎麦にしてはつるりとしてるけど、とても美味しかったです。
予約すれば蕎麦懐石(といっても、これがイタリアン入ってるような・・・)もいただけるようです。
出雲蕎麦はつなぎが少ないので、出前だと、ボソボソしてしまって、はっきり言って美味しくない!
打ちたて、茹でたてをいただきたいもの。
美味しいお店、色々あるようです。
こちらをあたってみてください。
(ちなみに東京、神田神保町にある出雲蕎麦屋が親戚だと最近知りました)
それから、ぷらぷら歩いて大橋川の袂のバーのオープンテラスで飲りましたが、気持ちよかった〜。
夜景もきれいだしね。
アズキには夏にリリースされる監督作品「つゆのひとしずく」で題材とした植田正治の写真をセレクトするのに協力してもらったし、気心知れた友達は容赦もないけど、やはり信頼できますなあ。
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これは湖べりの神社。かつては鳥居が湖に面していて入り口になっていたのですが、いつからか道路や建物で塞がれてしまっていたのです。
それが、数年前にまた道路の整備が行われ、工事が終わったところ、木が生えてしまっていた鳥居が・・・こんな状態になって現れた・・・という次第。
なんのための鳥居やら・・・。
路上観察学会に報告せねば。
よく見りゃ、下の方にプラズマらしきものが・・・人魂か!?(この手の写真の光の球は時間が経つと動いたりすることがあるらしい)・・・小泉八雲が住んでいた場所からすぐ近く・・・というのも何やら・・・。

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橘井堂二〇〇六年皐月十六日

ゴールデンウイークはけっこうゆっくりしてて、でも、どっか遠出をする気分でもなく・・・といって、どこにも行かないのもなんだかなあ〜てな感じで、家族で横浜に行きました。
横浜ニューグランドホテルに久々に泊まりましたが、やっぱり好きだな〜。
もちろん旧館がいいんだけど、さすがにいっぱいで新館でしたが、でも、海側の景色は堪能できました。
小泉八雲が明治23年に、まず日本にやってきて拠点としたのがヨコハマ。
ところが、早々にジャーナリストとして紀行文を寄せる契約していた新聞社と喧嘩別れをしてしまったのです。
そんな時、横浜グランドホテルのミッチェル・マクドナルドの縁で松江に英語教師として赴任。
娘が生まれる以前にもニューグランドは何回か来ていましたが、娘の八雲とニューグランドに、横浜にいると、不思議な気分でした。

18日に松江でハーン(ハーン初心者の方のために:ラフカディオ・ハーン、小泉八雲は帰化名ね、ちなみに、当時、カタカナでのサインをラフカヂオ・ヘルンとしたので、ハーンはヘルンさんと呼ばれてました)の研究者であり、曾孫の小泉凡さんの講演があって、そこで朗読をしたり、8月にリリース予定の監督作品「つゆのひとしずく」でハーンの引用をしているので、凡さんと打ち合わせたりと、ここのところ、なにかとご一緒することが多いのですが、ふか〜い縁を感じますヨ、ホント!
・・・そういや、毎年のように、ハーンの朗読は続けてます。

あとはね〜何してるかなあ・・・そうそう!部屋の片付け!!・・・しましたよ、一応!
押し入れのダンボールのなかの写真とか、まだグチャグチャだけど、何年ぶりにスッキリしました。
少しづつ、本やなにやらを処分はしてきたんですけどね・・・時間かかりました。

新しいドラマの衣装合わせやらもあって、またあわただしくなりそうです。

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