二〇十五年極月二十六日
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12月23日は、毎年恒例、梅津和時さんバンマス、新宿PIT INNでの「キャバレー!大忘年会」に参加させていただきました。
2007年くらいから始まったらしいですが、僕はここ数年はずっと参加させていただいております。
梅津和時キャバレーバンドは、梅津和時/As,Ss,Cl、仙波清彦/Drs、久米大作/P,Key、白井良明/G、バカボン鈴木/B、かわいしのぶ/B、高橋香織/Vln、多田葉子/Ts,Ss,Cl,Fl、渡邊隆雄/Tp,という豪華なメンバー🎶
僕はここ数年クレイジーキャッツのカバーなどをやっておりましたが、今年はバンドの専属歌手でもあった作曲家にして新宿のバー「ナジャ」のマスターでもある安保由夫さんが9月に亡くなられたこともあり、安保さんの曲をやらせていただきました。
安保さんは状況劇場の先輩、共に在籍していた時は効果部の部下でありました。
ビートルズが好きで、ゴジラ、伊福部昭、東宝怪獣映画、クレイジーキャッツのシリーズも好きで、退団後もず〜〜〜〜っと仲良くさせていただいた方。
安保さんの状況劇場時代の代表曲のひとつである「唐版・風の又三郎」のテーマを。
安保さんが歌っていた時は、しっとりとした味わい深いアレンジでしたが、僕はもうちょっとロックな感じでやらせていただきました。
元々、劇団の唄のカラオケ音源はファズギターのイントロでしたし、安保さんはジャックスの早川義夫さんと同じ和光大学の出身。状況劇場の劇伴の演奏もジャックスの故・木田高介さんがよく参加なさっていてたこともあり、ロックバンドを意識したのでした。
ギターは白井良明さんですしね、同い年、ムーンライダーズ・・・あの頃の音は身体の奥底まで染み付いていますから、ツーカーで、「あのカンジ」を表現してくださいました。
今回は、台詞入り。
想えば1974年、芝居の世界に足を踏み入れた年に「唐版・風の又三郎」を観、打ちのめされたことから始まった僕の俳優人生ですから、安保さんのこの曲は、本当に特別なのです。
舞台では根津甚八さんが「君は、もしかしたら風の又三郎さんじゃありませんか?」と問えば、エリカを演じた李礼仙さんが「君は、だあれ?」と問い返します。するとすかさず、織部役の根津さんは「僕は、読者です!!」と答え、「風の又三郎」のテーマをみんなで歌うのでした。
涙、涙・・・。
そんな時間を思い返しながら、安保さんに恥ずかしくないよう唄ったつもりではありましたが、どうだったかなあ?
僕は唄が下手だし、それなのに歌おうとするところがあるので(台詞を言おうとするのと同じ、ただ言えばいいのに、それと同じように、ただ歌えばいいのに)、いつも逡巡してしまうのです。
それでも、想いだけは強く。
ライブは2部構成。第一部はインストのバンドの曲「キャバレー」「タブー」でオープニング、続いて僕が「風の又三郎」を。
そして、やはり状況劇場の大先輩でありバンド専属歌手であり、人形師の四谷シモンさんが安保さんの「サーカスの唄」「汚れちまった悲しみを」を。これも劇団時代の曲ですが、詩は中原中也。
袖で聴いていて、泣けて泣けて・・・。
すごいや、やっぱり、シモンさんは🎶
もう一曲安保さんの、こちらは日吉ミミさんが歌ってヒットした「北風ぴゅうぴゅう」を。
CMソングとしてもお茶の間に流れていましたっけ。
でも、ミミさんも他界なさっているし、どうしてもこの曲は安保由夫さん追悼として、入れたかったので、急遽決まったこともあり、チラシや告知には記載しておりませんでしたが、当日までシークレットでしたが元ちとせさんにお願いしました。
ちとせさんとは今年、レコード大賞企画賞を受賞した「平和元年」というアルバムにお誘い頂き、あがた森魚さんの「最后のダンスステップ」でデュエットさせていただいたので、そのご縁で、今回、ぜひ、歌っていただきたく、お願いしたところ快諾してくださったのでした。
第二部では、その「最后のダンスステップ」でもご一緒させていただきました。^^
ちとせさんは「平和元年」からピート・シガーのカバー「腰まで泥まみれ」も。
反戦、平和への想いいっぱいの、素晴らしいアルバムです🎶
他にも俳優部からは相島一之さんがブルースを。
ご自身もバンドをやってらっしゃるそうで・・・キヨシローさんの大ファンだっておっしゃってたから、梅津さんバンドとの共演は嬉しかっただろうなあ〜 !!^^
ジューシーフルーツのイリヤさんはご存知「ジェニーはご機嫌ななめ」と「ママがサンタにキスをした」を。
ギターもめちゃくちゃ上手いっす🎶
ベースのかわいしのぶちゃんが野坂昭如さん追悼で「病院唱歌」を。ナースのコスプレもかわいく^^”
水木しげるさん追悼で「ゲゲゲの鬼太郎」もやりたかったな🎶
そして、細野晴臣さんの登場!!
「悲しみのラッキースター」「House of Blue Light」を。
脱力した唄と、オールドギブソンのアコギが良い音で・・・バンドともこの日初めて合わせたのに、素晴らしい息の合い方🎶
演奏者も、観客も、みんなウットリ・・・袖で聴いておりましたが、もう、素晴らしくて、素晴らしくて・・・。
「はっぴいえんど」で細野さん聴いてから45年・・・夢のようでした。
そして最後は元ピチカート・ファイブ、渋谷系の女王、野宮真貴さん。
細野さんが参加なさっているということもあり、松田聖子さんの「ガラスの林檎」を。
原曲でも、ギターは白井良明さんなので、なんとも贅沢・・・。
細野さんも「うた、うまいなあ〜」と感心なさってましたよ。
そして、もちろん「東京は夜の7時」で大盛り上がり🎶
ラストはキャバレーバンドで「Dream」を。
ここ数年、同じバンドメンバーなので、今年はより一体感が増したように感じました。
1部でのインスト「パイプライン」もなんか、プログレっぽくてカッコよかったです(^^)/
アンコールの代わりに、最後は全員登場で写真撮影大会!!
超満員のお客さま、ぎゅうぎゅうで大変だったかもしれませんが、楽しんでいただけたことと思います。
打ち上げも、ワイワイ。
向かいのナジャにも行って、安保ちゃんも今夜は来てくれてたはず。
クマさん〜篠原勝之さんや嵐山光三郎さん、山崎哲さんに中島夏さん、石川真希・・・状況劇場ゆかりの先輩たちと一緒に、シモンさんも僕も美酒に酔いしれました。
安保ちゃんありがとう!!
そして、梅津和時さん、キャバレーバンドの皆さん、ありがとうございました🎶
★野宮真貴さん、元ちとせさんと。両手に花^^
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★楽屋で記念写真^^
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