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長月
神在月
霜月
極月
二〇十九年極月二十八日
今年も間もなく終わり。
今年も一年、ありがとうございました。
ホント、いろんなことがあった一年でした。
来年は子年、どんな年になるのかな?
気がつけば数え年だと66歳。
まだまだこれからだとは思うけれど、身体の老化を免れないのは骨折事故で思い知ったばかり。
身体をいたわりつつ、良い仕事ができるよう、これからも努めたいと思います。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年を!!
二〇十九年極月二十二日
映画の撮影を終え、関西テレビ、
ドラマ「10の秘密」
の撮影にも入っています。
骨折事故で入院していたとはいえ、退院後はこれまで通りの生活に戻っています。
疲れやすいことは、前回記した通りですが、骨を回復すべく栄養を届けようと、全身総動員でフル回転で働いているのかな?
コルセットをしての生活なので、いつもと違う身体の使い方で不自由なことも疲れの原因かもしれません。
腰椎をかばって常に緊張⁉︎
骨に良いことはなんでもやろうと、ご紹介いただいた
抗酸化サプリメントTwendeeX
やマグマン溶液を試したり、酸素カプセルに入ったり。
酸素カプセルは、効果の程は今のところまだからないし個人差もあるようですが、毛細血管の奥まで酸素を届かせて身体を活性化させようということのような?
今通ってる
フォレスト
というところは安いし、カプセルも大きく、気圧も高く、効きそうなので続けてみようかな?と。
まもなく退院からひと月。
完治までにはまだまだ時間がかかるとは思いますが、それでも日に日に良くなっている感じはしています。
気持ちを前向きにしてくれるのは、治療に携わってくださった病院の皆様方のお力はもちろんのこと、事故を起こした後もきちんとサポートしてくださっている番組スタッフのみなさんや、あらたな現場のスタッフ、キャストのみなさまの支えをいただいているからこそと、深く感謝いたしております。
事務所のスタッフや家族にも感謝‼︎
また、多くの方々からのお見舞いのお言葉も、それはそれは励みになっております!
そんななか、気力を奮い立たせてくれるのが、良い作品に触れること。
退院後すぐに観た、東京フォーラムで行われた
細野晴臣さんの50周年記念ライブ
は、「好きなことしかしない」強くしなやかな音と人物に触れることで、体の奥底から良い物質が湧いてくるかのようでした。
東京新聞の望月衣塑子記者を追ったドキュメンタリー映画、
森達也監督「i 新聞記者」
も良かった。
保身のために虚偽を重ねる政治家を糾弾するばかりではなく、かといってリベラルに加担するのでもなく、自分の感覚に正直であるところは細野さんと通じると感じました。
細野さんと政治に関わることを重ね合わせるのは違和感があるかもしれないけど、奥底は同じじゃないかな?
東京オリンピック、やだな〜とか。
オリンピック開催で幸せを感じる人は数多いとは思いますし、選手のみなさんや携わっている皆さん方のモチベーションを考えると、それはそれで意義あることは間違いないのでしょうけれど、その先のことを考えると不安は募ります。街が変わっていくことは都市の宿命と知りつつも。
それは、レッド・ツェッペリンを敬愛し、あのバンドが作り上げた世界を再現することで、何が表現にとって大切なのかを追い求める姿を見ていても重なります。
形が目的なのではなく、形を重んじながらも、その形から先達のたどり着いた感覚を自分の身体に宿し、そうした鍛錬を通してその先を想い、伝えていくのかどうか…そのためには、どこまでも「今」を生きなければならない…というところは同じかもしれませんけれど、形を成立させるために、その形を求めて生きる人たちを人質に、形を餌に伝えることなど知らぬそぶりで目先のことだけに突き進むような態度には胸を痛めます。
そのことに敏感でいるかどうか、目を逸らさずにいるか…そうして残され伝わってきたものに胸を打たれ、どれほど救われてきたことか‼︎
Mr.Jimmy〜ジミー桜井さんの、「コピーバンドじゃない、クラシックのオーケストラの演奏を聴いてベートーベンやモーツァルトのコピーとは言わないだろう!」という叫びとも通じて。 いや〜12月20日、六本木EXシアターでのMr.Jimmyの
ライブ「レッド・ツェッペリン ロックショー・リバイバル 1979ネブワース公演40周年」
は凄まじかったです🎶
ジミーさんはもちろんのこと、ボーカルのオーガスタ・ヤングの声はこれまでで最高!ジミーさんの片腕、ジョンジー大塚さんは今回、カツラかぶってたけど、それもよし^_^
この挑戦にはなくてはならないミュージシャンです!
そして、癌と闘病しながらも、3時間半ものステージを病を感じさせることなく、最高にパワフルなドラミングでグイグイ引っ張っていた、フランキー・バナリさんのプレイには1音目から鳥肌が立ちました‼︎
懐かしのメロディ、サウンドを回顧しながら青春時代を追想するなんざ、ヘドが出るぜ‼︎と言わんばかりの現在進行形。
あきらかに、当時のレッド・ツェッペリンを尊敬しながらも凌駕してやろうという気迫に満ち満ちていました。
1979年だろうが2019年だろうが、今は今‼︎
今、感じている音を、身体に嘘偽りなく伝える…そうしたものだけが、たしかに伝わっていくのだと信じます。
あ〜、おれも腰骨をいたわりながらも、いや、だからこそ気力を充実させて現場に臨まなければ‼︎
今日は映画の打ち上げでした。
まだ、お酒は飲んでいませんが、良い打ち上げで、映画人たちの愛情溢れる空気に酔いました。 良い作品になることと思います。
先日、
ビー・ガン監督の「ロングデイズ・ジャーニー この世の果てへ」
を観ました。
中国の現状、表現の上で自由でないことが少なくないでしょうけれど、後からジワジワと沁みてくるような胸が熱くなる映画でした。
後半60分の映像を観るだけでも、映画でしかできない表現に打ちのめされますが、何よりも男女のみならずの深いラブストーリーに映画の真髄を観る想いでした。
アンゲロプロス監督「旅芸人の記録」、アレクセイ・ゲルマン監督「神々のたそがれ」、タル・ベーラ監督「サタンタンゴ」と並べたくなるほどの深遠な作品だと思います。
中国では大ヒット‼︎とか。
監督の舞台挨拶も聞きましたが、若き才能に驚きを隠せませんでした。
栄養、滋養に満ちた映画館でのひと時でした‼︎
二〇十九年極月十五日
BSフジ小山薫堂「東京会議」
の公開収録に参加させていただきました。
以前、小山薫堂さん、ハービー山口さん、松任谷正隆さんとでアメリカ西海岸を舞台に写真対決を行い、審査員の一人として末席を汚させていただいたことがありましたが、今回は動画対決‼︎
100秒でどのような世界を構築するか⁉︎
三者三様、作家、写真家、ミュージシャンならではの視点で、流石‼︎の世界を表してくださっておりました。
スチール対決の時は審査会議でほぼ優勝間違いなしの作品が、大逆転!の場面もありました。
さて、今回や如何に⁉︎
第三腰痛骨折事故で、骨が付くまで、一月いっぱいまではLIVEやトークイベントなど生のステージはキャンセルさせていただいておりましたが、番組収録に併せて急遽、公開収録にも参加させていただきました。
少しづつ回復に向かっている手応えを感じております。
それでも、疲労は感じやすく、コルセットを着けての現場復帰ということもあり、腰を守ろうと神経を使っているので身体のあらゆるところが緊張しているのかもしれません。
けれど、その緊張は、悪いことばかりでもないような気もします。
退院後に撮影現場に復帰していた作品では、なんとか最後までやり抜くことができ、ホッと一安心。 現場のみなさまにも気を遣わせてしまいましたが、演じ手としては身体への神経の張り巡らせ方がいつもより強く働いていたようにも感じておりました。
ひとつひとつの出演シーンに良い緊張感が流れていることと思います。
身体を意識することの大切さを、今更ながら強く思わされました。
唐さんの「少女仮面」じゃないけれど、何よりも肉体を‼︎です。
まもなく関西テレビ、フジテレビ系列の
連続ドラマ「10の秘密」
の現場にも入ります。
今回は建設会社の社長…どんな人物像となりますか…お楽しみいただけますよう🎶
二〇十九年極月十一日
退院後、二週間が過ぎた。
とはいえ、第三腰椎骨折事故から、まだひと月あまり。
骨がくっつくには少なくとも二ヶ月、それを踏まえて全治二ヶ月との発表だったのだろうけど、まだまだ油断はできない。
慎重に慎重に、日々を過ごしている。
とはいえ、昔と違い、身体は骨に負担がかからない範囲で動かしたほうが良いとの治療方針。
そうしたものの考え方になってから、まだ10年ほどなのだそう。
なので、寝るときにはコルセットは外してるし、寝返りもよくする。
入院中と同様の介護用ベッドをレンタルして寝起きしているので、起床も楽だ。
ありがたや!
以前は骨がくっつくまで、安静に動かないようにしていたらしいけど、そうすると筋力が落ちて、骨が治ったところで、今度は起き上がってからが大変!
固定してくっついた骨の状態で動き出すと、骨と筋肉の間にも歪みが出るだろうことはなんとなくわかる。
筋肉も落ちているのでフラフラだ。
動く身体に合わせて、筋力を蓄えながら、骨をくっつけていくと、骨と筋肉の歪みも少ないということなのだろう。
なので、お医者さんからも動いたほうが良いと言われている。
で、現場復帰もしているのです。
まずはナレーションの仕事から始めましたが、撮影現場にも。
車で移動する時や、撮影現場で、ふかふかのソファーに座らなければならない時は、要注意‼︎
腰が沈み込むと腰椎が歪んでしまうので、お尻と腰をカバーするマットに背中にはテンピュールのマットを入れて、腰が落ち込まないように注意する。
逆にいうと、これさえあれば、映画館のシートなどでも対応できる。
一番後ろの席じゃないと、座高が高くなるので他のお客さんに迷惑がかかるので、そこも注意!だけど。
ビックリしたのは、事故前に治療中だったので歯医者さんに行ったところ、治療前にはなんでもなかった、以前被せていたセラミックの歯が割れていたこと。
バラエティ番組の収録の爆破時の衝撃で、腰椎ばかりでなく、歯まで⁉︎
事故の激しさをあらためて感じつつ、本当に不幸中の幸い、さまざまなお守りをいただいたのだなあと、深く感謝の気持ちも湧くのでした。
新しい連ドラ出演の情報も解禁されたし、まだまだ不自由な身体だけど、身体への神経張り巡らせて、現場に臨み、緊張感のあるドラマとなるよう挑みたい!
1月クール、関西テレビ、
フジテレビ系列「10の秘密」
お楽しみに‼︎
事故前に撮影した林海象監督
「黒蜥蜴」
は年末に、
テレビ東京「ハラスメントゲーム 秋津 vs カトクの女」のスペシャル
も新年に放送があるので、こちらも是非、ご覧ください。
それぞれまったく違う役どころなので、そこも楽しんでいただけたら嬉しいです^ ^
ところで、事故を起こした
「ガキの使いやあらへんで! 年末スペシャル」、「絶対笑ってはいけない 青春ハイスクール24時」
でのワタクシの出演シーンが放送されるかどうかはナゾ。
年明けの再放送は未公開映像もあるとかないとか…。
色々と考えさせられる今日この頃であります。
二〇十九年極月五日
第三腰椎骨折事故から、ちょうどひと月。
おかげさまで順調に回復に向かっているようです。
今できることを、身体と相談しながら、慎重に選びつつ、過ごしています。
師走ですね…はやいな。
今年はいろんなことがありました。
本業である俳優の仕事では、ドラマや映画で様々な役を務めさせていただきましたし、
主演映画「お母さんの被曝ピアノ」
の広島ロケも想い出深く…。
内容の深さ、重さと共に、主演の責任の大きさも同時に強く感じさせられた作品でした。
怪談えほん「まどのそと」
の原作も書きましたし、林立夫さん、鈴木茂さん、小原礼さん、松任谷正隆さんと作った
アルバム「禁断の果実」
や、
横浜モーションブルーでのライブ
も夢のようでした。
小泉八雲の朗読も、ホームタウンの松江での公演をはじめ神戸や京都など、心に残りますが、やはり
アメリカツアー「怪談〜恐怖の底より聴こえる救いの呼び声〜」
には手応えを感じました。
決してすべて上手くいったわけではないですが、振り返れば、そこも含め、日米の歴史や浅からぬ因縁、文化や人の交流を深く考えさせられた意義深い旅となりました。
そして、この怪我。
人間万事塞翁が馬。
この先も何が起こるかわかりませんが、精一杯生き抜きたいと思います。
令和元年も残すところ、あとわずか。
怪我を教訓として、悔いなく過ごさねば‼︎