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二〇一〇年卯月二十九日
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京都で続いていたドラマの撮影も、その後、東京に戻り、名残惜しい歌舞伎座でのロケなども混じえ、途中松江に帰省したこともあり、
長い旅を続けていたようでした。
★改修前、最後の歌舞伎座でのロケでした・・・。歌舞伎はたまに観るくらいだけど、八十助(十代目、坂東三津五郎)と児太郎(九代目、中村福助)の『名月八幡祭り』忘れられません!!
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最後は伊豆の豪華な温泉旅館で・・・。
けれど、ゆっくり泊まれたわけではなく、撮影終了後、なんと長野の志賀高原へ移動!
新しいドラマの撮影は、翌日、いきなり冬山登山の設定から始まりました〜!!
もう、5月になろうというのに、吹雪いておりました・・・。
さすがに夜間ロケは中止となり、ひさしぶりにR・I先輩や昔から共演させてもらうことの多いF・Kさんたちと酒を酌み交わしました。
先輩から昔の映画の現場などのお話しを聴かせていただき、こういう時間こそが、学ぶことの多い時間でもあるのだな〜と思うのでありました。
★宿から覗いた志賀高原の雪景色。
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そういや、『銀座百点』5月号、No,666(5月1日配布/263円)に、僕と女優の益戸育江(本名に戻した高樹沙耶)さんの写真談義が掲載されるのですが、連載されている俳優の池部良さんや作家の村松友視さん、映画評論家の川本三郎さん、落語家の立川志らくさん(立川談志さんからバトンタッチしての執筆!)らの随筆が、毎回とても面白いのです。
今回は、志らくさんが立川談志さんの弟子としてまだ日が浅かったころのお話しが印象深かったです。
談志さんとビートたけしさんがバーで飲んでいる外で待っていた志らくさんと、やはりたけしさんのお弟子さんの浅草キッドのお二人のお話し・・・。
先輩や師匠の話しを聴きたくても、なかなか聴けなかった修業時代・・・。
なのに、今のやつらときたら・・・いや、詳しくは、是非、お手にとってご覧ください!
状況劇場時代、座長、唐十郎の横ではじめて酒が飲めたときの喜びを、忘れてはならないな〜と、戒めるのでありました。
澁澤龍彦、種村季弘、色川武大、中上健次・・・といった文学者たちと語る唐さんの話しは詳しいことはなにひとつ覚えていないけれど、ただ、そこにいられるだけで幸せでした。
時は移ろい、変わって行くけれど、先達から受け継いでこれたものがあるのかどうかもあやふやなまま、今日も、ただただ、そこにいるだけなのでありました。
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二〇一〇年卯月十二日
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京都と東京を行ったり来たり…と言いたいところですが、今週は祖祖母の50回忌もあり、久しぶりにゆっくりと松江に帰っています。
松江と京都を行き来するのも悪くないです。
昨日は天気も良かったので加賀の潜戸(くけど)に遊覧船に乗って行きました。この世とあの世をつなぐ賽の河原の景観には思わず息を飲みます。
そして美保ノ関まで足を伸ばしました。
美保神社では、丁度、神事の最中でありました。
★美保神社、お祓いの最中でした。
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今年はチェコ、ブラジル、アメリカと飛びまわっている感じですが、出雲のこの空気もまた、独特です。
雲ひとつない晴天のなか、バスを乗り継いでの観光、かなり良かったです!
京都はといえば、撮影所の自動販売機に妙な飲料水が…これ、東京でも売ってますか?
…お味は〜まあ、飲んでのお楽しみ。
★他にも仮面サイダーなんてのもありました。
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出雲に話を戻せば、安来の足立美術館にも行きました。
ミシュランでも三ッ星の美術館ですが、日本画のコレクションが充実しています。
横山大観の特別展をやっていましたが、個人的には橋本関雪が良かったです。
もちろん、玉堂も並んでましたが抱一はこの日は見かけなかったかな…?
借景の日本庭園は素晴らしいですが、ちょっと出来過ぎ…かも?
★足立美術館の日本庭園。
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街を歩いてたら地方ならではのポスターの方が気になったりしました。
★観たい!
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二〇一〇年卯月三日
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京都で撮影の時は必ず、新幹線を降りてから駅構内にあるパン屋さん、「しずや」に直行。
朝ご飯用に、名物の、ハムがはさんであるパン、「カルネ」を買ってホテルにチェックイン。
これが、シンプルだけど、とても美味しい!
★カルネ二個とオレンジジュースの朝ご飯。
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今回は、嵐山も散歩して、満開の桜や菜の花畑、藁葺き屋根、ウグイスの声に鹿威し…絵に書いたような日本の原風景も堪能しました!
ロケ場所も神戸女学院だったりして、レトロな洋館、これもまた近代の日本らしい風景のような気がします。
なにしろ、内田樹さんや甲野善紀がいらっしゃる大学ですからね〜?
こんなところで学べる学生さんたちがうらやましいです〜。
★神戸女学院のキャンパス。また、来たいな〜。
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