今日から『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(若松孝二監督)がテアトル新宿で公開。
夜の舞台挨拶には顏を出す予定です。
今月は映画をやりつつ、ここのところ仲よくさせてもらってる雑誌「Re:s(りす)」の取材で松江へ。
・・・というのも、以前にも記しましたが、年末に京都で時代劇の撮影中、オフの日に京都シネマに映画観に行ったら小説家の柴崎友香さんに声かけられて、隣のギャラリーで同人誌のイベントやってたんで覗かせてもらったことが発端で・・・。
そこで、柴崎さんも関わっているRe:sが目にとまったという次第。
「フィルムカメラでのこしていく」という特集は、銀塩プリントとインクジェットプリントの耐久性のこと、フィルムカメラとデジタルカメラで撮る時の状態のこと・・・など、とても興味深く感じ、購入。
単にエコロジー、リサイクル、ロハスをうたい上げるのではなく、本当に大切な物を大事にしたい・・・という姿勢に共感しました。
・・・そこでビックリ!は、松江出身の僕と知り合う前に、銀塩写真を大切にしている写真館を探して山陰を旅していたこと。
鳥取は山陰の、いや、日本の写真史において重要な写真家、塩谷定好を生んだ赤碕に、そんな写真館(陰山写真館)を見つけたり、中海は大根島にあった古い乾板をも残していた写真館と出会ったり・・・。
で、『りす』の第一回のイベントを松江でやっていたり、柴崎さんが小説のモチーフにもしていた、大阪の骨董屋でみつけた古いアルバムに「宮崎/独立軒」と記されていたこと等々・・・。
いや、これから先は、写真の神様がいるとしか思えない物語が展開しそうで・・・。
なにしろ、母方の実家は出雲大社の「独立軒」という写真館なのですから!!
こりゃ、もう、一緒に取材に行くしかない!・・・と、出雲大社を独立軒の双従弟、アツシ君に案内してもらい、独立軒のルーツをおばちゃんたちにも聴いて、古い写真も見せてもらい・・・大収穫でありました。
子供の頃から慣れ親しんだ「独立軒」・・・知らない事、たくさんありました・・・。
松江の実家でも、古い写真アルバムを観てもらい・・・。
出雲神話、縁の神社も、実はなかなか地元にいると行かないもので・・・これをチャンス!と取材陣をナビゲートしちゃいました。
出雲大社より古い歴史を持つという、熊野大社、国宝の神魂神社(かもすじんじゃ)、八重垣神社、風土記の丘・・・「お忌み祭り」というおごそかなお祭りがあるのは佐陀神社。日本中の神様が、出雲大社から帰る時にいったん立ち寄る・・・という出雲神話のなかではとても大切なお社。
裏の山を登っていくと、出雲神話以前から祀られていたのではないか・・・ともいう、ゾーンが・・・!!
他にも、名もないお社を見つけては立ち止まっていたので、なかなか取材が進まない状態にもなり・・・。
★八重垣神社、鏡の池で縁結びの占いをする観光客の女子3人組。 和紙にコインを乗せ、沈むのが遅ければ遅いほど縁も遠い・・・といいます。
島根半島は沖泊(おきどまり)は塩谷定好の写真にも残されていますが、ここは、このサイトをいっしょにやってるエカの実家がある漁港。
ダイビングショップもあるので、潜ったこともありますが、超穴場!!海底洞窟に主のクエの夫婦がいたりして・・・。
ここは、是非とも〜と訪れました。
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沖泊(おきどまり)。赤い屋根瓦は山陰の特徴かも・・・。
まあ、その、主旨は写真と神社・・・山陰と写真文化の絆の深さの謎・・・といったアプローチなので、外せません。
塩谷さんとエカのとこの小川家との深き因縁話は、こりゃ、もう、ほとんど怪談かおとぎ話の世界で・・・まあ、取材掲載の折りには、是非、読んでみてくださいな!
取材中、エカの親戚のお家(行く度にお邪魔してマス!ありがとうございます!!)でスルメを焼いていただいたり、海女さんから採れたてのアワビやサザエを、海からあがってきたその場でいただいたり・・・思わぬプレゼントにみんな驚喜してしまいました〜。
赤碕では、塩谷定好のお孫さんとお会いでき、なんだか、夢の様でありました。
陰山写真館の陰山さんは細江英公のレクチャーを受けていた方で、徹底して白黒写真にこだわっていらっしゃる方。
なんなんだろうな〜赤碕!?
年上の奥様は新宿2丁目に住んでたっていうし・・・ナゾだな〜奥様は『旅路』っていう喫茶店をやってらして、ここのコーヒーとカレーは絶品でしたが、サンドウイッチも美味しかったな〜本当に、お世話になりました。
島根県立美術館の学芸員、蔦谷典子さんには、いつも丁寧に写真のこと、教えていただいて・・・今回も勉強になりました。
しかし、ここのコレクションは凄い〜。
マン・レイやアジェ、ダイアン・アーバス、ウォーホルに森山大道・・・常設展、贅沢すぎます!
そんなこんなで、勢いは止まらず・・・竹中直人氏の初の個展を横浜の高島屋にマキと一緒に行って・・・マキは竹中組常連ですし・・・タケナカと久しぶりにゴハン食べて、飲みに行って・・・昨日は都立写真美術館で「シュルレアリスムと写真」「マリオ・ジャコメッリ」のオープニングだったんで写真の洗礼浴びまくって・・・いや〜タケナカの画は彼同様、表情豊かで良かったです。寂しいオジサンばっかり描いてるのね〜!
さて、これから、まだまだ続きそう〜!!
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