雑記帳 二〇十七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇一〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
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橘井堂二〇十四年霜月二十日

新しいドラマの撮影が始まった。
刑事ドラマ。
イケメン、美女ぞろいのなか、さて、どんな風にして自分の役割をまっとうするか・・・?
あれこれ考えるのも、現場での作業のみならず楽しいものだ。

現在、奈良で開催中の「大古事記展」に併せて先日、奈良県地域のみだったがNHK総合で放送された「体感!古事記〜日本はじまりの物語〜」が11月29日(土)10:05〜10:48に近畿ブロック、2府4県でも放送される。今のところ全国放送の予定は決まっていないようだが、太安万侶らしき男に扮してワタクシめが案内役を務めさせていただきました。
12月4日(木)BS日テレで放送の木曜スペシャル「探訪!京都巡礼団2」でも吉野山を訪れ古に想いを馳せましたが、仕事を通して、まさに歴史の勉強をさせていただいている感が満載の今日この頃です。
これがまた、楽しく、ホント、贅沢なお仕事をさせていただいているなあ〜と、感謝しなくちゃ!!!!です。

で、これからギリシャ、レフカダ島、コルフ島で行った山本恭司との小泉八雲の朗読ライブ「望郷」のツアーも、尾道、神戸、焼津・・・来月は富山・・・と続きます。
どちらもたくさんの方々にご来場いただけそうで・・・気合を入れて挑まねば!!

気合といえば、先日の草月ホールでの遠藤賢司さんの「デビュー45周年記念 遠藤賢司リサイタル〜44年目のカレーライス〜」は本当に凄かった!!!!!!!!! 3時間以上、ギターとハモニカ、ピアノにウクレレだけで、全身全霊でその純音楽魂を炸裂させていた。
正真正銘、どんな奴も、この人にかなうわけがない!!!・・・と打ちのめされたライブだった。
泣いてしまった。
想えば、中学生の時、デビュー曲の「ほんとだよ」をなんどもなんども泣きながら聴いていたあの時間から、高校生になって自分でギターを手にして真似して歌った「ほんとだよ」や「カレーライス」。
1971年、思い切って中津川フォークジャンボリーに出かけ、かぶりつきで目にした「夜汽車のブルース」!!
1974年、上京してエンケンさんが開店した渋谷道玄坂のお店「ワルツ」の第一号のお客は僕でした。
その頃開かれたリサイタルも草月ホールと同じ青山通り沿いの青山タワーホール。
あのライブもギターとハモニカ、ピアノにウクレレだけでした。
ステージをお部屋のようにしてソファとかテーブルとかあったなあ〜。
2日間のコンサートには両日とも出かけ、圧倒されたのを昨日のことのようによく覚えています。
役者として小劇場に立つようになり、一年中舞台に立つか稽古をしているかの日々のなかで、ライブハウスには毎回通えるわけではなかったけど、その後、唐(十郎)さんの状況劇場の門戸を叩き、紅テントの舞台に立つようになり、チラシ配りに行った先でまたエンケンさんのライブをやっているのを知り、通うようになりました。
そうして招待券をお送りしたところ芝居を見に来てくださり、個人的にもおつきあいさせていただくようになりました。
状況劇場を辞めた時には、夢野ワンダ、石川マキ、嶋田久作と組んだバンド、タイムスリップを気に入ってくださり、バックバンドを務めさせていただいたりもしました。
そして、対バンのあがた森魚さんとのライブで知り合った林海象監督と出会い、「夢みるように眠りたい」で映画デビュー。
遠藤賢司という人との出会いがなければ、僕はこうして俳優の道を歩み続けることなどできなかったでしょう。
もちろん、最初に創立する時に参加させてもらった劇団シェイクスピア・シアターの座長、出口典雄さんや、唐十郎、四谷シモン、山崎哲、飴屋法水、林海象、石川真希・・・といった、今でも自分の仕事に対して自分自身で問いかける時に想う、この偉大な先達や仲間たちの存在はあまりにも大きい。
演出家として劇作家として、もちろん一緒にJIS企画をやっていた竹内銃一郎さんの存在も大きい。
原田芳雄さんや若松孝二監督も、亡くなられても、そのまなざしから逃れることはなく、常に問いかけてくださる。

そうした、この道を歩み始めた、そもそもの最初を忘れないようにといつも示してくれるのはエンケンさん・・・遠藤賢司さんだ。
あまりにもやさしく、厳しい先輩たちの存在を忘れずに、これからも自分の仕事と向きあっていかなければ・・・と思うことのできた特別な1日でした。
ただひたすらに、「感謝」の一言です。
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橘井堂二〇十四年霜月七日

7月にギリシャ、レフカダ島、コルフ島で行った小泉八雲の朗読LIVE「望郷」雲南で、小泉八雲〜ラフカディオ・ハーンの日本で残した言葉を、生誕地へ、母の眠る元へ届けたいと強く想ったのは、9年に渡って小泉八雲の朗読を続けてきた結果だった。その「望郷」をハーンが来日して初めて英語教師として赴任したわが故郷、島根県松江市でも行い、生誕地と晩年幸せな日々を過ごすことができた日本の風景を重ねあわせることができたことは感慨深い。
レフカダの夕陽と、松江の宍道湖に沈む夕陽は区別がつかないほどだった。
松江でセツと出会い、多くの怪談奇譚を聞き、代表作「怪談」などを残した。
一方、ギリシャでは幼い頃、不思議な美しい話を母から語り聞かせてもらった記憶が、その後すぐに母と生き別れてしまった寂しさを生涯まぎらわせてくれていたのかもしれない。
・・・物語りの力。

「望郷」は松江で9月に公演、その後、埼玉の越谷能楽堂でも行ったが、この度、旧暦神無月・・・出雲では神在月に奥出雲、雲南市は三刀屋でも小泉八雲の朗読LIVEを行うことができた。
今回はけれど「望郷」ではなく、2年前、古事記編纂1300年の記念事業の一環として上演した「神話」 を。
「神話」は小泉八雲が松江を船で発ち、外国人として初めて出雲大社の本殿に昇殿するまで、そして杵築〜出雲大社を離れるまでの記述をプロローグとエピローグに置き、出雲、山陰ゆかりの怪談などで構成した作品。
「日本の面影」の中の「杵築」や「神々の国の首都」での古事記の国譲り、巫女舞の描写、松平直政と出雲国造の対峙・・・
怪談は「持田浦の子殺し」「鳥取の布団の話」・・・出雲大社の神事、龍蛇様にまつわる大蛇や蝦蟇にからめて物語りを構成したが、江戸を舞台とした「忠五郎の話」では蝦蟇が登場。これは神武東征からヤマトタケルに連なる「東」の象徴。また京都を舞台とした「鏡の乙女」には毒龍が現われ、南伊勢、信州を繋げて後醍醐天皇や足利義政との関係もよくわかる怪談。鏡の化身の美女と毒龍の関係は南北朝の権力闘争に重ねられ、毒龍はその水脈の深いところを漂う、あきらかに出雲の象徴・・・なんてこともわかってくる。
ここでは出雲系は悪者なので、演じていて微妙なニュアンスになってくるのも一興。
「耳なし芳一」は松江では「望郷」のアンコールでお届けしたが、平家物語の源平合戦を平家側から観ると歴史の流れがよくわかるような気がしてくる。
「鏡の乙女」をテキストにして、神話の時代を出雲、伊勢と重ねながら、秦、物部と藤原、源氏と平家、鎌倉から南北朝、徳川に至るまで神話や怪談などの物語りを通して歴史を学びたいと切に想う今日この頃。

話しを戻してギリシャでの「望郷」は幼い頃のギリシャでの記憶を綴った「夏の日の想い出」から始まり、一足飛びに松江の叙景を綴った「神々の国の首都」、「飴を買う女」「若がえりの泉」「鳥取の布団の話」「停車場にて」「露のひとしずく」そして「日本の面影」のなかの「さようなら」で閉じている。
ファンタジーから怪談、人情話に哲学的考察、旅のエッセイ・・・など、初めて小泉八雲に触れる方々にも楽しんでいただけるようにと。
国内ツアーではエキストラとして「耳なし芳一」の他、「葬られた秘密」なんぞもやっているが、公演地によって出し物は変える予定でいる。
お楽しみに!!

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★松江、宍道湖。


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★雲南市、三刀屋での朗読LIVE「神話」。素晴らしい照明とセットでした!!


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★一字一句、集中力との勝負です。


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★キョージのギターと、声の掛け合い。実は2人芝居であり、デュオバンドでもあるのです。


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★小泉八雲の曾孫、小泉凡さんの講演。ハーン来日の背景や、作品のことなどもわかりやすくお話。助かります!!


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★最後はみんなでハーンの好きなアイルランド民謡「Believe me」を演奏。やっぱ、バンドですな!!


さてさて、そんな出雲やギリシャの神話の神々を通して世界と向かいあうと、「鏡の乙女」じゃないけれど、なにやら隠された秘密が浮び上がってくるような・・・。
国家の秘密を知ることはできない条例もありますが、そこはそこ、歴史は繰り返す・・・じゃないけれど、温故知新。
今を生きる我々、歴史を学ぶことが大切なことのような気がして来るのでした。
7月にBSフジで放送された「探訪!京都巡礼団」が好評だったようで、先日パート2の旅へ出かけました。
前回は、「結界」や「鬼門」をキーワードに、羅城門、東寺と空海、西寺と守敏、清水寺、比叡山延暦寺、安井金比羅宮…崇徳天皇の悲劇などを通して平安京を探索致しましたが、今回はズバリ「秘密」。
伏見稲荷とダキニ天、平清盛と源頼朝、義経、弁慶・・・六道珍皇寺の閻魔さまのご意見番、小野篁(おののたかむら)像は、最近、アニメ、コミックの「鬼灯の冷徹(ほおずきのれいてつ)」で人気だそうで若い女子がたくさんお参りなさっているそうで・・・六波羅蜜寺を詣った後、初めての吉野へ。
後醍醐天皇が御座された南朝皇居、吉水神社・・・役行者開祖の金峯山寺では蔵王堂の秘仏、金剛蔵王大権現を特別に拝観。
お務めもしていただきました。
荒俣宏、佐野史郎、近藤サトの珍道中・・・。
アラマタ先生や僕がラヴクラフトに深く関わっているのはさておき、近藤サトさんもまたラヴクラフティアンだったのも何の因縁か!?
さらに、「帝都物語」ゆかりの土御門家や伏見稲荷には鳴滝の名が残っていたはずで・・・帝都物語の原作者と、平家、土御門、陰陽道にまつわる旅をし、しかも帝都物語で佐野は鳴滝役・・・。
でもって荒俣さんと、吉水神社では九字を切りました。
「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前」
「リン、ピョウ、トウ、シャ、カイ、ジン、レツ、ザイ、ゼン」
やあああ〜!!!

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★京都、伏見稲荷。


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★吉野山。春には桜が美しく・・・。


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★吉水神社、宮司の佐藤素心さんと。荒俣宏さん、近藤サトさん・・・妙な図だ。^^”


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★吉野、金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂。


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