雑記帳 二〇十七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇一〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
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橘井堂二〇十六年卯月二十四日

今月は水木しげるさんを扱った番組や写真の番組、古武術の甲野善紀さんとのトークイベントに植田正治の写真についてのトークイベントが続く。
取材も続いた。
キネマ旬報でもソ連ティーノ監督の「グランドフィナーレ」について、これまでの映画人生や、「グランドフィナーレ」のテーマでもある、老境に入ってからの、人生の終焉に向けての創作について取材を受けたが、シニア世代に向けて意見を求められることも少なくない。
周りの先輩たちが、いわゆる定年後の人生・・・といった状況にはなく、生涯、現役で創作活動を続けている方々ばかりなので、こちらも、まだまだ若輩の気持ちのままだ。
ゆとりを持った老後の生活を・・・なんてことは語れないが、活き活きと過ごすにはどうしたらよいかと、取材を受けながら発見させられることもある。
本業の俳優の仕事は、現場の作業に追われるばかりなので、監督や共演者たちとじっくり表現について、世界観について語り合う時間はなかなか持てないでいるが、それでも、何気ない監督の一言にひらめきを与えられることはある。
ゴジラ、水木しげる、江戸川乱歩、写真、ロック、小泉八雲に古事記、能楽などと向き合うことで、俳優業にフィードバックしていることは確かだ。

代官山「晴れたら空に豆まいて」での甲野善紀さんとのトークイベントはとても充実したひと時だった。
最初に出会ったのは25年前だが、実際のところ、お会いしたのは数回。
今回も10年ぶりにお会いしたが、昨日お会いしたばかりのような感覚だった。
最初は、「井桁崩しの術理」を発見なさった頃で、その記事を読んで、「これは演技論だ!!」とヒントを得た。
支点を作らない、居つかない、タメを作らない・・・などの言葉は、セリフを意味や感情でとらえるのではなく、「現象」としてまるごと受け止めることの示唆となった。
次を予測させない・・・という状態を作るということが共通しているかな?
あれから四半世紀・・・「崖から落ちる」「対する相手に『この人だけは助けてあげて!!』と自分だけ飛行機の外に吸い出される」「新人俳優が舞台から楽屋に逃げ出すように」などなど・・・身体に対するイメージの持たせ方なのだろうが、驚くほど・・・というか、思った通り、いや、それ以上、俳優の仕事と共通していると唸らされた。
「自分のことにならず、相手の、周りのことに意識を持つ」という、当たり前といえば、当たり前のことなのだが、なかなかねえ〜^^”

実際に相手をさせてもらったり、こちらも舞台やドラマでの身体の状態を甲野さんの術理からヒントを得た例などをご紹介させていただきながら、タイトルの「古武術と演技術」の看板どおりになったとは思うので、まずは良かった。
お弟子さんや、力士の大岩戸さんもいらしていてお相手なさっていたが、古武術と相撲の組み合わせなど、なかなか体験できない世界に、お客様たちも興味津々の様子だった。
終わってから、格闘家の菊田早苗選手や井上学選手もいらしていたので、しばらく、みなさん甲野さんと手合わせをしていて、色々と発見がおありのようだった。
古武術、格闘、俳優・・・いや、音楽にしろ写真にしろ、普段の生活にしろ、結局、己の身体をどう使うか・・・ということにおいては同じですものね。
年末には篠原勝之さんの小説「骨風」を山崎哲さんが四谷シモンさんや、十貫寺梅軒さんら元状況劇場のメンバーたちと共に舞台化するというので僕にもお声をかけていただいたし、今から身の引き締まる想いだが、これからも予測できない表現の世界と向きあっていかなければ!!!!

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★大岩戸さんと。甲野さんの術理が土俵やドラマなどの現場に活かされるか!?^^


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★左から菊田早苗選手、元一水会、鈴木邦男さん、甲野善紀さん、佐野、井上学選手・・・出会いは予期せぬところにあるものですね🎶


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橘井堂二〇十六年卯月十五日

熊本を中心に甚大な被害が出た、今回の九州地方を襲った大地震。
311から5年が経ち、あの時も、かなり余震が続きましたが、今回も予断を許さない状態の様子。
加えて、断層のズレは、思わぬところで地震を誘発するかもしれませんし、気をつけなければ。
津波の心配がなく、また原発も異常がないとのことでしたので、ホッと胸をなでおろす気持ちにもなりますが、被災地の皆様のご心痛、心よりお見舞い申し上げます。

4月も半ばとなり、相変わらず追いかけられてばかりの日々。
先月末、京都、下鴨神社、舞殿での「小泉八雲・朗読の夕べ『望郷 京都編』」は、そんな慌ただしさから離れ、異次元へと舞い込んだような幻想的なひと時でした。 下鴨神社は、状況劇場時代、毎年、紅テントで訪れていた、僕の俳優修行の原点として想い出深い場所のなかのひとつ。
「望郷」は一昨年、ギリシャで上演したもので、小泉八雲=ラフカディオ・ハーンの幼少時代のギリシャでの記憶や幼くして離れることとなった母への想いを軸に、日本で綴った怪談や人情話、哲学的考察で構成したもの。
今回は京都での舞台ということで、九州の強盗殺人事件をめぐる人情話「停車場にて」を外し、保元の乱で数奇な運命をたどることとなった鏡の精の怪談「鏡の乙女」を加えました。
世界遺産、下鴨神社の舞殿は、葵祭の時に、朝廷の勅使が奏上する神聖な場所。
能楽堂で演ずる時にも独特の空気感と緊張感が生まれますが、こんな経験は滅多にできることではない・・・との想いに加えて「京都だから・・・」と何気なく選んだ一編が、実は下鴨神社ゆかりの怪談だったことに気付き、ゾクリ・・・といたしました。
伊勢、京都、諏訪・・・そして悪役として描かれる毒龍は、出雲の象徴(!?)。
山本恭司との出雲の地を故郷に持つ一座の都での公演は、なにやら時空を超えての供養の様相でありました。
開演前にあがっていた雨が、「鏡の乙女」の嵐のシーンにさしかかると、本当に雨が降り出し、境内での上演ですので、お客様たちは雨の中濡れながら、それでも熱心に聴いてくださり・・・いや、むしろ、この自然の演出に、演じ手と観客が一体となって物語りの中に導かれたかのようでありました。
・・・国家をめぐる争いは、いまや大和朝廷を超え、不安定な世界情勢の中で模索しているようですが、天変地異と国家の行方を案じながら、市井の人々の安寧を、願うばかりです。

京都在住の林海象監督や写真家の田村尚子さんらも駆けつけてくださり、打ち上げも楽しく🎶 さらに、この日、写真家、安珠さんのお誘いで松本隆さんの、文化庁芸術選奨大臣賞のお祝いの二次会(?)に合流。
山本恭司との舞台と同じ日に、はっぴいえんどからのファン、松本隆さんと語らう言葉の世界。松本隆さんは古事記の口語詩もお書きになってるし、僕の中では小泉八雲とはっぴいえんどが交錯して、高校時代から変わらずに好きな人たちや世界を共にでき、数々の出会いに心より感謝です🎶

数日後、東京、西麻布の「音楽実験室 新世界」の閉店に際し、旧友でもあるオーナーからステージをオファーされ、こちらも小泉八雲の朗読ライブ。
昨年、アイルランドツアーで上演した「稀人 まろうど」をば。
こちらは、幼い頃、父の故郷アイルランドに両親で移り住むも、馴染めなかった母はギリシャに帰郷、軍医だった父も新たなつれあいと戦地へ赴き、けれど結局亡くなってしまう・・・という生い立ちゆえ、父への複雑な想いをからめながら、アイルランドの幼い頃の思い出や、「TSUNAMI」という言葉を世界に伝えた「稲村の火」で知られる「生き神」などで構成した作品。
元、自由劇場の跡地のライブハウスは、アングラの聖地でもあり、過ぎ去りしアンダーグラウンド・カルチャー全盛の時代に想いを馳せながらのステージとなりました。
下鴨神社とは違い、こちらは客席も演じてもリラックスしてのステージとなりました。
いつもは小泉八雲のひ孫であり、民俗学者の小泉凡さんの講演があるのですが、この日はアフタートークに加え、3曲ばかり、アコギ2本でのミニライブも🎶
ここのところ、キョージと演奏する機会が続き、ホント、高校生の時からやってることが変わらないなあ^^”

おっと、今月初めての「雑記帳」は、なぜかといえば、いろんなことやってたからなんだな・・・。
瀬々敬久監督「なりゆきな魂、」は、つげ忠男さんの漫画「成り行き」を映画化。
つげ義春、つげ忠男など、漫画雑誌「ガロ」の世界とゆかりの深いワイズ出版の岡田博さんに声かけられて、石井輝男監督「ゲンセンカン主人」ではつげ義春を、「無頼平野」では、つげ忠男を務めさせていただいた経緯もあり、今回のつげ忠男役と相成り候。
「成り行き」とは別のエピソードも加えての物語り、どのような作品になるか、楽しみです。
出演者は、他に柄本明さん、足立正生さん、町田マリーさんら。
空き時間、ロケ先の廃校となった小学校に心奪われてシャッター切っておりました。

久しぶりにラジオドラマもやったのですが、これが、一般公募のシナリオで、面白かった〜!!! お相手は、木内みどりさん!!! 山崎哲さんの転位21での舞台でのお姿が忘れられません・・・ということで、現場では、意気投合!! 初顔合わせとは思えない、息の合い方でしたよ🎶 情報解禁になり次第、あらためてお知らせいたします。^^

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★下鴨神社、舞殿。序盤は雨もあがっておりました。


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★なんともいえない、おごそかな空気感に集中するふたり。


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★水にまつわる怪談が続くからか、雨も降り出し、それでも集中して聴き入ってくださるお客様がたに感謝!!


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★やはり、こういう舞台では羽織袴で。


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★打ち上げ後、松本隆さんと合流。深夜まで風街談義🎶


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★「新世界」でのステージは、カジュアルに。


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★第2部はアコギデュオ🎶オーナーの一作さんが好きな「花」を。なきなあ〜さ〜い〜、わら〜い〜な〜さ〜い〜🎶


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★ロケ先の廃校となった小学校。


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★時も止まったまま・・・。


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★歴代の校長先生の肖像。明治時代から続く伝統ある小学校だったんだな・・・。


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★残された卒業文集。


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★ちゃんとしなきゃなあ〜^^” とはいえ、あたえられたことをやるだけでは、ダメ。自分で判断、自分で考えなきゃ。


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★校庭の桜もさみしそう。


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★お隣のお庭の桜。今年はながく楽しませていただきました。
m(_ _)m


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