雑記帳 二〇十八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇一〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
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橘井堂二〇十八年弥生二十一日

桜がほころび始めたと思ったら、雪がちらつき・・・。
今日のドラマのロケは、なので中止。
その分、後日、スケジュールがキツくなることはわかってはいるんだけど、原稿チェックなどを一気に片付けられたんで、それはそれで助かりました。
先日のロケーション撮影は、富士山の近くだったんですが、その日は見事な快晴!!! 目の前に「デーンさ」と、つげ義春の「長八の宿」のジッさんが言うような富士山も見ることができました。
そういや、1993年に公開されたつげ義春原作、石井輝男監督「ゲンセンカン主人」が初DVD化され。6月にリリースされます。 「長八の宿」は入ってないけど、「李さん一家」「紅い花」「ゲンセンカン主人」「池袋百点会」の他、つげさんご一家も登場!!
亡くなられた奥様の藤原マキさんは、状況劇場の初期のスタアでしたし、大先輩。 時の過ぎゆくのが本当に速く感じられますが、永遠の瞬間でもありました。
つげさん、読み直したけど、今読むと、さらに胸にグッとくるものがありました。

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★自宅の窓から。咲きかけの桜に雪。


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★なんてたって、デーンよ!!


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★「ゲンセンカン主人」撮影スナップ。左から藤原マキさん、つげ義春さん、佐野、石川真希。1992年の終わりころだったかな? つげさんのカメラが気になります。

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橘井堂二〇十八年弥生四日

3月4日で63歳を迎えました。
年々、俳優業の難しさを感じることが増すばかりですが、それだけにどの現場も挑戦しがいがあります。

撮影は全て終えているものの、NHK大河ドラマ「西郷どん」では島津斉彬や西郷をはじめとする薩摩藩士たち、さらに水戸斉昭、一橋慶喜など、9話から登場の井伊直弼と敵対する登場人物たちとのシーンがこの先次々と放送されていくので、今さらどうしようもないのだけれど、責任の重さをひしひしと感じます。
監督や共演者たちともよく話しあいながら現場は進行していったので、悔いはないのですが。
これまでの薩長史観にとらわれない実相の一端でも感じていただくことができたなら、これ以上のことはありません。
「西郷どん」の公式ホームページに「井伊さんぽ」として、私がこれまでに撮影した彦根、井伊直弼ゆかりの場所をご紹介させていただいておりますので、そちらも併せてご覧ください。
振り返れば、大河ドラマならではの豪華なセットや小道具でありました。
井伊直弼は茶人でもあるので、茶室の場面では時代考証が練られ、水さし、茶杓など、実際に当時使われていた時代のもので撮影されました。
史実を踏まえながら、飛躍するところは飛躍し、リアリティを失わないように努める。
虚実皮膜、あの世とこの世の往来こそが芸能の役割でもあることを思い返させてくれた現場でありました。

井伊直弼は、居合をはじめとする武術はもちろんのこと、和歌、茶、禅、能などを極め、また仏門に入ることを真剣に考えていたこともあるそうです。
泰然自若とした人物像。
これまでに、彦根、井伊家とのご縁のことは綴ってまいりましたが、3月1日に拝見した国立能楽堂での茂山千作、千五郎さんによる「第3回千作千五郎の会」の狂言もまた、ひとつ。
上演されたのはアイルランド能、イエイツ作「猫と月」、新作狂言、小泉八雲原作「ちんちん小袴」、そして古典の「石神」。
能楽師でもある井伊直弼は、幕末に茂山家を抱えるようになり、殺された桜田門外の変の数日前にも自ら茂山家の狂言舞台で太鼓を持ち、囃子方として加わっていたそうです。
演目は直弼公の自作、新作狂言「鬼ヶ宿」。
不吉にもその舞台で大鼓(おおつづみ)が破れたと云いますし、偶然であれ、人知及ばぬことは確かにあるかと。

昨年3月4日に「小泉八雲・朗読のしらべ」で彦根の清凉寺を訪れ、一年後に井伊直弼役をドラマで務め、新暦ではあるけれど3月3日のひな祭り〜桜田門外の変、茂山狂言で観た小泉八雲・・・「石神」には出雲路が重要な場面として描かれ・・・このループに眩暈がしそうです。

来週放送のTBS日曜劇場、第8話「99.9 刑事専門弁護士SEASONⅡ」のゲスト出演も終え、こちらも3月11日の放送を待つばかり。
80分拡大放送、元、文部科学大臣の議員が選挙を巡り起こした事件・・・現実の方がドラマを超えてしまう事件も少なくない現代、いかにリアリティを持って描けるか・・・との戦いは永遠のテーマなのかもしれません。

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★左から山本恭司、茂山千五郎さん、サノ。朗読と狂言、共に小泉八雲の「ちんちん小袴」をレパートリーにしているので、いつかコラボ!!できるといいなあ。


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★彦根から、誕生祝いに「大老」のお酒をいただきました。ありがとうございます!!!

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橘井堂二〇十八年弥生一日

3月になっちまった。
連続ドラマのゲストの撮影が続いている。
もう少しで終わり。
久しぶりに会う共演者や初共演の人たちと、ガップリ!!
大河ドラマ「西郷どん」の撮影も先月終わり、桜田門外の変で殺されました。
セリフにはなく、声にも出さなかったけれど「この国を頼む!!」と念じました。
ひとつが終わり、ひとつが始まり。
先月、恵比寿のギャラリーLIBRAIRIE6やっていた林海象「夢みるように眠りたい」展も良かったな。
トークゲストで撮影当時を振り返ったり、久しぶりに「二十世紀少年読本」も観たけど、原田芳雄さんや大泉晃さんなど、亡くなられた先輩たちとの共演シーンにはなんともいえないセンチメンタルな想いが湧いてきて止まりませんでした。
主演の三上博史さんも、僕も若くて・・・。

写真には、時を経て初めて生まれる作品の熟成というようなものがあるような気がするけれど、映画も同じ。
でも、映画は活動しているので、過去と現在が分けられなくなり、いっそう今がいつだかわからなくさせてくれます。

大河ドラマで幕末を演じていてもそう。
28年前、同じ時代をかつては薩摩藩士有村俊斎として生き、今は彦根藩主、井伊直弼として生きる。
ここ数年、役柄で大東亜戦争や幕末の役が続いたこともあり、近現代史に興味を持つようになりましたが、様々な時代を演じ、知れば知るほど、現在という過去を生きているんだと実感するようになりました。

仕事にまつわる資料や関連本ばかりではなく、本当は、じっくり幻想怪奇文学なんぞを、蝋燭の灯のもと、読んでいたい気分なのですが、なんせ雑食なんで、いただいた本が面白そうだったりすると、あれこれ読んでとっちらかってしまうこともしばしば。
でも、これは良かった。
矢崎秀行さんの「つげ義春『ねじ式』のヒミツ」(響文社)今年1月に刊行されたものだけど、アマゾンでは高くなってるな〜再版してないのかもですね。
アイヌと琉球、田村隆一の詩や木村伊兵衛の写真を通して、古層の列島と戦後、さらには未来をも読み解いている「ねじ式」論には大いに共感いたしました。

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★「夢みるように眠りたい」撮影から33年!!撮影当時を林海象監督と振り返りました。


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★「夢みるように眠りたい」ラストシーン。あれからずっと未完の映画のラストシーンを探し求めて探偵し続けているのです。

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