雑記帳 二〇十八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇一〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
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橘井堂二〇十八年卯月二十日

今月は、ずっと京都。
時代劇のドラマで帷子ノ辻、松竹京都撮影所通い。
大河ドラマ「西郷どん」の撮影は、もう終わってるけど、放送中ということもあり、なんだか、ここのところ時代劇づいてるかも。
一昨年だったかな?NHKの時代劇ドラマ、参勤交代を扱った「一路」(NHKオンデマンドで視聴できます。「NHK名作選 みのがし なつかし」)も松竹京都撮影所だったし、その時にも雑記帳に書いたかもしれないけど、このスタッフは、大映の「座頭市」やドラマ「必殺」シリーズなど、独特の映像美を誇る伝統を伝える座組み。
やはり、撮影所で技術がちゃんと継承されている場にいると、俳優であるこちらも身が引き締まります。
監督や照明、撮影、小道具などのチーフが、キビキビと指示を出し、時には厳しく叱りつけることも。
もちろん、そのことをパワハラなんていう人はいないし、実際、教わる方も、例えすぐに上手く対処できなくても、黙々と仕事に取り組んでいます。
こういう仕事場を見ると、今の時代の現状を悲観してばかりいてはいけない‼︎と奮い立たされもします。
東京でのドラマの撮影では、特に若手のスタッフに時間をかけてじっくりと伝えていくというシステムが、今はほとんどないので、撮影現場の温度感はかなり違いがあります。
それでも、ひとりひとりができる仕事をちゃんとやるしかないのだと、京都の撮影所で教わるのでした。

時代劇では、まず、俳優部は結髪さんのところに行って、メイク、羽二重をし、カツラをのせます。
何十年も変わらぬ結髪さんたちと話をしながら、役柄に少しづつ移行していきます。
昔話や、時事ネタを通して、横に並ぶ他の俳優さんたちとも交流が生まれ、「同じ場」にいて物事を作ることの喜びが生まれているような気がします。
同じ作品だけではなく、別の映画に出演している俳優さんたちとも鏡の前に並ぶことも多く、京都では違う組の作品の俳優同士で撮影後に一緒に食事に行くこともしばしば。
今回も、先輩俳優のEさんと二人で、70年代からの芝居の話を肴に、楽しいひと時を過ごさせていただきました。

そうなんです、ホテルと撮影所の往復の日々なので、楽しみといえばやはり食事。
京都在住の友人と久しぶりに会ったり、馴染みのお店に顔を出したり…。
京都に来ると、必ずと言っていいほど作詞家の松本隆さんとお会いすることが多いかな?
夏には、また、代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」でSKYE(小原礼b、鈴木茂g、林立夫dr)のみなさんとライブをやる予定なので、松本さんの曲を演奏させてもらうことをお願いしたり🎶
松本さんは、はっぴいえんどや歌謡曲で、数々の名曲を生み出していらっしゃいますが、古事記や平家物語を現代語訳にした邦楽のアルバムや舞台、最近ではシューベルト歌曲を現代語訳にしたアルバム(三部作「冬の旅」「美しき水車小屋のムスメ」「白鳥の歌」)など、名作を次々と発表なさっています。
とても充実した日々をお過ごしのようで、食事をご一緒させていただいていても、こちらまでエネルギーを分けていただけるような感覚でした。

遠藤賢司さんのことも、もちろん偲んでお話ししていました。 初めてエンケンさんの唄と演奏「猫が眠ってる」を聴いた時に、細野晴臣さんと「これにベースとドラムを入れたら日本語のロックになるね⁉︎」と語りあったエピソードは、日本のロック史に、いや、日本の音楽史に残さなければならないものかもしれません。
そうして、大瀧詠一さんもはっぴいえんどの時に「遠藤賢司の歌唱法を手本にして唄った」と、確かにおっしゃっていましたから‼︎

京都の撮影所の控え室にいて、撮影は夜まで中空き。
今回、ホテルから撮影所までは路面電車、嵐電を使うことが多いのですが、ナイターロケ終わったら、今日はタクシーで帰ろうかな?

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★京都、行きつけの「ごちそう 紫陽」さんのつきだし。


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★四条大宮から嵐山までを走る嵐電。ここは「西院」の車庫。ちょっと風街っぽい?^ ^


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★ホテルの近くでお好み焼き。


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★お好み焼き屋さんの御主人の後ろ姿。
奥さんが亡くなられてからは、お一人でお店を続けていらっしゃいます。


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★時代劇のロケーション撮影の場所。こういうところがたくさん撮影に使えるのも京都ならでは!


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★撮影所のある帷子ノ辻駅。
線が分かれていて、龍安寺や金閣寺などの観光にはこちらからどうぞ!


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★松本隆さんとお食事を。

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橘井堂二〇十八年卯月一日

ここのところ撮影が続いている。
それでも、映画が一本終わった。
コマーシャルを撮っていた監督さんなのだが、なんとも斬新な監督で、最初に撮ったショートフィルムを観た時、頭で考えてるんじゃなくて、まさに「今」の感覚で撮っていたのが面白く、実話を基にした女子高校生たちの青春群像(?)だったこともあって、実にみずみずしい作品でした。
そして今回は、監督初の長編映画!!
やはり、若い・・・それも、かなり!!!!若いバンドの物語なので、音楽好きとしては演じていても楽しかったし、どんな仕上がりになるのか今から楽しみです。
バンドの青春群像・・・と言えば、大林宣彦監督の「青春デンデケデケデケ」が想い出されますが、四国の観音寺での撮影、楽しかったなあ🎶
浅野忠信さんが、まだ高校生役で。
その、若いバンドの作品での役どころは・・・ああ、まだ情報出せないのでもどかしいですが、ご想像くださいませ。

2時間ドラマの撮影も続いていて、あともう少し!!
山形県の酒田市でのロケーション撮影があり、数日滞在しましたが、いい街だったなあ・・・。
放送中のNHK大河ドラマ「西郷どん」では彦根藩主、井伊直弼役を務めさせて頂いておりますが、薩摩に相対する、いわゆる佐幕派であった庄内藩なので、シンパシーを抱いてしまいます。
とは言え、最終的には西郷隆盛の采配によって、逆賊とされていた庄内藩は救われ、会津藩のように、明治となってからも追いやられることなく、地元では西郷が南洲翁として慕われていたのが印象的でした。
まあ、新政府軍の兵士の遺体を埋葬するなどの思いやりのあった庄内藩、殊に恐れられた二番大隊隊長の酒井玄蕃の存在は、それほど薩摩にとっても尊敬に値するものだったのでしょう。
わが故郷松江も、最後まで新政府に順じなかったのは、松江藩が4代藩主、徳川家康の孫、松平直政から徳川幕府最後の定安まで譜代大名であったことが大きかったと思うのですが、出雲の地には出雲大社、神魂神社、熊野大社、八重垣神社など、古代の歴史が今に生きている地域なので、「新しく変える」ことに対する抵抗感があったのかもしれません。
その割に、どこよりも早くイギリスの軍艦を購入したりしているので(八雲丸)、「時代に順応しながらも伝統を重んじる」気質・・・と言えば立派だし、「保守的なのに新し物好き」な土地柄だったからなのかなあ〜。
出雲人の自分としては、己の性格を突きつけられているようで、なんとも・・・ですが。^^”

まあ、幕末は知れば知るほど、なんともやりきれない想いに襲われます。
井伊直弼を演じるにあたり、色々と幕末の資料を読みましたが、28年前に大河ドラマ「翔ぶが如く」で薩摩藩士、有村俊斎を演じていたこともあって、全国それぞれの藩の立場から、幕末から現在までの歴史の流れを、この列島に住む人たちは知らなければ、教わらなければならない・・・という切実な気持ちが次々と襲ってくるのでした。
長州の「禁門の変」の会津に対する想いに連なる、戊辰戦争、会津戦争における会津のありよう、幕府を守ろうとして当初は逆賊であった新政府軍と戦った全国の各藩が最終的に新政府軍に順じていった経緯を汲み取ることで、ようやく見えてくる現在なのだな・・・と思わされますが、森田健二さんの「明治維新という幻想」は新書(洋泉社)ですし、読みやすく、「側」に立つことなく(勝者の側の歴史で語られることが多いので、そういう意味では敗者の側の比重は確かに大きいですが)とても理解しやかったです。
ぜひ、ご一読を!!!
そして、その上で「西郷どん」をお楽しみいただけると嬉しいです!!

酒田は、サスペンスドラマの撮影では、名所旧跡を背景に撮影が進んでいきましたが、空き時間には、ちょっとだけ観光も。
酒田といえば「本間様には及びもせぬが、せめてなりたやお殿様」で知られる、豪商家の本間様。
酒田藩を助け、地元の人々を助け、私利私欲に走ることなく地域に貢献した、特に三代当主、本間光丘の偉業、思想は現在にまで受け継がれているようで、その本間家旧本邸や本間家所蔵の美術品などが展示されている本間美術館やその庭園、鶴舞園(かくぶえん)、別邸の清遠閣なども訪れ、酒田の歴史を味わいました。
館長さんの田中章夫さんにご案内いただき、恐縮!!でした。

1日だけ、出番が夕方に終わったので、一人、プラリと嗅覚を働かせて居酒屋へ。
65年続いているという、「久村(くむら)」さんへ。
どれも美味しく、安く、賑わっておりました。
女性が一人でプラりと飲みにいらしているのも、印象的で、ここで働くおかみさんたちのお人柄や、地元のお客様たちのお人柄の良さからかな?と思いましたです。
コの字形のカウンターの天板はガラスで、その下にお惣菜が並んでいて、そこから注文。 しめ鯖、おひたし、ふきのとうの天ぷら、一口大のまあるいじゃがいもとチーズのコロッケにつみれ汁、で、最後はつや姫の塩むすび。
いや〜、おむすび、奥出雲の稲田神社、姫のそばゆかり庵で食べたおにぎりに匹敵する美味しさでした!!!
もちろん、地酒も美味しく。
地元のおじさんたちと盃を傾けてお話聞かせてもらうと、その土地の空気が感じらるので、一人飲みもいいもんです。
「久村」さん、オススメ!!!

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★酒田、庄内地方のシンボル、山居倉庫。明治26年(1893)に建てられた米保管倉庫です。ドラマ「おしん」のロケでも使われたそう!!


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★岬の灯台。酒田は北前船の寄港地としても栄えた街です。


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★栄えることもあれば、そうでないことも・・・。


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★本間家旧本邸。内部は撮影禁止でしたが、いや〜よくぞ、ここまで守られてきました。 酒井は風が強く、何度も大火に見舞われているそうですが・・・。


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★本間美術館に隣接する本間家別邸庭園。お庭の向こうに鳥海山。


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★本間家別邸。


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★ロケ先のお蕎麦屋さんの敷地内にあった、謎の車庫。ヴィンテージカー!!


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★久村の酒場。お酒屋さんを増設した居酒屋だけに、地酒が美味しい!!


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★久村さん、美味しかったなあ〜。しめ鯖におひたし。
また、行きたい!


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★ポテトチーズコロッケ。ちっちゃくて食べやすい。


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★ふきのとうの天ぷら。抹茶塩だよね、やっぱり。


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★塩むすびも抹茶塩⁉︎


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★出羽富士、鳥海山。晴天に恵まれました!!


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