雑記帳 二〇十七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇一〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
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橘 
井堂二〇一〇年長月二十九日

今日は秋日和。
気持ちがいい。
窓あけて、15日に迫っている松江での小泉八雲の朗読台本の追い込み。
三分の二は音楽の山本恭司に渡してあるので、ちょっと安心。
キョージのギターと僕の声だけの小泉八雲の朗読会も今年で四年目。
映像ではなく、音で視覚的なイメージや空気や匂いまでも現すことができたら・・・と、いつも思うけど、ハードルは高い。
でも、だから、それを追い求めようと、続けられる。

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★中海のから望む出雲の空と雲。


昨日まで、松江に帰っていた。
こちらは小泉八雲ではなく、安来出身の陶芸家、河井寛次郎の生誕120年を記念しての『歓喜の人 河井寛次郎展』での朗読。
随筆や詩句もすばらしい寛次郎の言葉。
寛次郎の原点である明治時代の安来の光景を言葉で持って立ち上がらせることができたかどうか・・・?
現在、和鋼博物館島根県立美術館 、両方で河井寛次郎展をやっていて、どちらも観ることができたが、素晴らしかったです。
民芸運動にたずさわっていた・・・と聞くと、なにやら、偏屈な頑固じじいを想像してしまいそうですが、まったくそんなことはなく、自由で、モダンで、かつ縄文の素朴さもあり、それでいて超現実の一面もあり・・・。

安来は、NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」で注目されましたが、他にも安来節はもちろんですが、足立美術館清水寺 など見所色々・・・古い出雲の街並、風景もたくさん残っています。

「りす写友会」のメンバーでもあり、高校時代からの親友、アズキと県立美術館の展示を観に行きましたが、この日は、もうひとつ狙いがありました。
やはり写友会の小説家、柴崎友香さんから打ち上げの時にいただいた情報、松江の志多備神社 に行ったのです。
地元の人間でありながら、まだまだ、知らないことばかり・・・。
日本一大きい椎の木、スダジイがあると聞き、探していきました。
途中、随分と迷ったりしましたが、それもまた、楽し!
しかし、このスダジイ、凄かった〜!!
本殿も、大社造りで、ただならない神社だと感じました・・・。

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★樹齢数百年の日本一の椎の木、スダジイ!

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★本殿は大社造り。出雲大社や神魂(かもす)神社と同じ。屋根は金属で葺いてはあるけれど、かえって地元に親しまれている村の鎮守のフツーの神社っぽいのがいい! 全然、フツーじゃないけど・・・。

高校時代から通っている喫茶MG でカツ丼食べて・・・故郷を満喫しました。

今回は、「旅サラダ」でお世話になったディレクターさんが、ちょうどまたロケハンで松江に来てらっしゃったので、合流して、小学校の同級生がやってるマジックバー「魔法の木」 に行ったり・・・。

出雲地方での番組や雑誌の取材、ここのところ本当に多いみたいです。
観光客の方もたくさんいらっしゃってるみたいですし。
僕も5月から毎月ロケやイベントで帰ってます。
さすがに、こんなことは初めてです。
どうなってるんだろう?

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★(左)実家の食卓には、「ケンミンSHOW」でも取りあげられていた“一畑(いちばた)さんのごまドレッシング”が、やはり! 木次(きすき)牛乳も、美味しいです!鳥取だと白バラ牛乳ですね。/(右) 松江市八雲町には、こんな昭和の名残りが・・・。

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橘 
井堂二〇一〇年長月十九日

秋日和だな〜。
ここのところ、「JOKER」「科捜研の女」で立て続けに犯人役で登場したり、土曜ワイド劇場への出演も続いています。
もうそろそろWOWOWで「マークスの山」も始まるし、やっぱり、悪役はやりがいがあります。
日々の現場も、その後、ずっと悪役続き・・・。
それでも飽きることはありません。
どんなに考えても、カメラの前で、相手役と向きあえば、その時がすべて。
二度と戻ることのできない時間は、かけがえのないものです。
観ている人にはすべてお見通しなのですから・・・。
オソロシイといえば、オソロシイですが・・・。

先日、ツイッター上で、田口ランディさんから情報いただき、小野さやか監督、ご自身のドキュメンタリー映画、「アヒルの子」 を渋谷のアップリンクに観に行ってきました。
幼少期に受けた心の傷、性的トラウマ等、家族の中で「良い子」を演じ続けて来た少女の、女性の魂の叫びが炸裂しています。
「家族とは何か?」・・・どのドラマや映画でも、根源にある、親との関係、家族、集団、地域、社会・・・。
羅列すれば陳腐な響きともなりかねない現代に於けるこれらのことがらは、僕にとっても常に離れることのない、現実とフィクションを分け隔てないテーマでもあります。
社会を、家族をぶち壊してしまいたいと思った監督の衝動・・・。
権力、多勢に屈さざるをえない市井の人間たち、それらに順応し守られていると実感できる人たち、そう感じていると思えるよう身体が反応する人たち、あるいは社会から外れた、反した、拒絶した世界でもうひとつの社会を作り、そこで生きる人々。
それらの人々に向けられた刃は、けれど、向けることで、向きあうことで、理解し、融け、人と人との距離と温度を体感していくことともなっていく、とても生命力にあふれた作品です。
機会があれば、是非、観て欲しい作品です。
・・・かつて僕が演じたマザコン男の役とも重なって見えたからかもしれませんが、作品と向きあうことは、映画を創造することに参与しているスタッフ、キャストの一人でもあるのだということも、はっきりと感じさせてくれました。

映画の中の両親や兄弟に対して、もしかしたら「悪役」として存在していたかもしれない小野さやかさん。
「半端な気持ちでカメラの前に立つんじゃない!」と叱咤激励されたように、ズシリと受け止めました。

上映後、やはりドキュメンタリー映画「ディア・ピョンヤン」のヤン・ヨンヒ監督との対談がありました。
公開まで6年の月日を要したエピソードもふくめ、そこに回されていなかったカメラがあったことも実感させられ、ますます現実とフィクションをふくめ、すべてはドキュメンタリーなのだと合点がいきました。

対談後、監督とは面識がありませんでしたが、腕を取って呼び止められたのにはビックリしました。
・・・すごく嬉しかったです。
「感想が聴きたかった」・・・これ以上に観客として嬉しい監督の言葉はありません。
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橘 
井堂二〇一〇年長月八日

台風の影響で雨。
久々に潤いが・・・というには激しすぎる。
どうして、こうも極端なのか・・・?

兵庫県立美術館での水木しげるさんの「のんのんばあとオレ」の朗読を終え、東京に戻って、渋谷のライブハウス「La mama」へ。
20年ぐらい前はよく出させてもらっていました。
懐かしかった〜。

来春放送予定のWOWOWドラマ『コヨーテ、海へ』でお世話になったニューヨークのスタッフたちが手がけているバンド、
the Ricecookers を聴きに。
来日公演というわけだ。

20代のメンバーを中心に、70〜90年代のロックのオイシイところ満載のバンド!
テクニックあり、センスあり、ルックス良し(?)で、言う事なしのライスクッカーズは、10月からTBS系で放送の「SPEC」の主題歌を担当。
ニューアルバム”CHACMOOL”(チャックムール)もリリース中!
(アルバムから「あかし」が iTunesの“今週のシングル”で絶賛無料ダウンロード中。こちらのリンクから行けます! http://itunes.apple.com/jp/album/id390529126
音楽配信サイトPEACE-MAKERでも購入できます)

ブレイク間違いなし!(?)ツアー、今のうちにチェックしてみては?
終わってみんなでワイワイ・・・。

やっぱり、(良い)ロックはいい。

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★the Ricecookersと。左からDr:大山草平、B:若林大裕 ひとりおいてVo,g:廣石友海 g:藤井恒太

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橘 
井堂二〇一〇年長月七日

5日に兵庫県立美術館の「水木しげる・妖怪図鑑」のトークイベント&朗読に行ってまいりました。
東京松屋で開催されていた「水木しげる米寿記念『ゲゲゲ展』」も入場制限がかかるほどの盛況でしたが、
こちらも、ものすごい人、人、人・・・・!!!!
あらためて水木しげるさんの人気の高さを認識し、嬉しい〜!!
テレビドラマ「ゲゲゲの女房」が放映中ということもあるのでしょうが、小さなお子さんからお年寄りまで沢山の方が楽しんでいらっしゃいました。
「妖怪図鑑」の名が示す通り、館内は水木先生の妖怪画の原画がジャンル分けされて多数展示されておりました。
「漫画家」という括りではなく、もう、これは「絵師」の世界。
美術館で開かれるのも当然といえば、当然でありました。
水木さんの妖怪画の他にも江戸時代からの妖怪の描かれた巻物や冊子などがズラリと並び、歴史の中の妖怪を学ぶこともでき、とても為になる展示でもありました。
もちろん、鬼太郎コーナーもあって、こちらも大人気!
リアルな妖怪たちの像もあり、泣き出す子どもたちも・・・。
まだまだ、妖怪がいる限り、日本も捨てたもんじゃないと思いました。

で、朗読は「のんのんばあとオレ」から抜粋して、水木さんの幼少期の暮らしや妖怪たちとの出会いを語りました。
何百人の人の前で、30分、ひとりきりで語り聴かせをするというのは、小泉八雲の朗読を続けているわけですから、慣れているはずなのですが、ギターなどの音もなく、たったひとり、声だけで世界をたちあげなければならない作業はプロの俳優であることを強く意識させられもし、濃い空気となりました。
終わったら、もう、ヘトヘトでありました。
・・・でも、こんなに楽しいこともありません!
その場、その時間だけを、お客さんたちと共に、言葉の向こうの世界へと旅立てるのですから・・・。(伝わっていたとしたらですが・・・)

小泉凡さんと、兵庫県立美術館の学芸員の河南堂珍元斎こと川東丈純さん(純然たる公務員の方なのですが、講談もなさっていらっしゃる方なのです)との鼎談は、
水木さんや小泉八雲や神話や・・・出雲地方のこと、また、それぞれの土地と、神々、妖怪たちの結びつきなどについて、語り合いました。
最期、質問コーナーでは「恐怖の感覚とは?」という、非常に根源的な内容をつきつけられ、有意義な時間ともなりました。

朗読、一回きりじゃ、ものたりないな〜。
小泉八雲だけじゃなく、水木しげるの朗読会もやりたい・・・と思いました。
水木さんの文章も素晴らしいし、たくさんあるものな・・・。

いかんいかん!まだまだ、やらなければいけないことが山積みだあ〜!!!!

当日の様子が、サンケイスポーツに載っておりました。
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