雑記帳 二〇十七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇一〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
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橘井堂二〇十五年皐月二十一日

先月4月15日から池袋、東京芸術劇場で始まった白石加代子企画、朗読劇「笑った分だけ、怖くなるvol.1」も、5月17日の相模女子グリーンホールで無事すべての公演を終えることができた。
3月20日くらいから飛び飛びに稽古をしていたけれど、実質の稽古日数は2週間ほど。
振り返れば、稽古中は風邪をこじらせ声が出なくなったり、台本の直しや選曲のことで頭がいっぱいで、演じることが後回しになっていたかもしれない。
演出の小野寺修二さんがダンスやマイムの方なので、「言葉」に関しては俳優たちで考えて欲しいと稽古初日に言われたのだ。
だからといって、言葉の演出を放棄していたわけではもちろんない。
前にも記したが小野寺さんも僕も白石さんも(おそらく)「言葉」を「音」として捉えているので、「意味」にともなう「説明」をそぎ落としていく作業を俳優が考えることで、物語全体を「音」としてきちんと捉えたい・・・という演出に思えた。
僕も音楽に携わっていることもあり、なにしろ出処の状況劇場では効果部にいたのだから、音楽の選曲も任せると言われたならば、がぜん張り切ってしまう。
そして、その「音」は、俳優たちの身体の状態を現してもいるので、身体を動かすことが、そのまま音楽を奏で、言葉を放つことがそのまま音楽を奏でることとして捉えられてくるのだった。
小野寺さんの演出は、そのように決して「形」に落とし込まない。
けれど、目に見えない「気」をたどってつながり現れてくるものを前にすると「形」として現れてくるのだった。
おそらく、ご本人も、そのように「音」として舞い、身体を動かしていらっしゃるからなのだろう。
・・・こう綴ると、いかにも観念的に思われるかもしれないが、指示はものすごく具体だ。
それが「説明」できることではない・・・ということだけで。

いろんな発見が毎回あった。
なにしろ、白石加代子さんは、ものすごく純粋で素朴、繊細かつ豪胆!! 一度として同じもの言いをしない・・・ように、少なくとも聞こえる。 それに従って、僕は追いていくだけだ。
舞台上で、まるで客席にいるかのようにして白石さんの「音」を聞く贅沢!!
時には、翻弄しなければならない場面もあるが、それも、同じ舞台に立っている白石さんの存在があればこそ。
・・・色々な失敗もあったし、反省することも少なくない。
それでも、今回の舞台は心底楽しかった。
いや・・・そりゃあ・・・少しばかり痩せるほどではあったけど。^^"
公演のない日はドラマの撮影やトークイベント、ライブ、レコーディングなどがあり、休みはほとんどなかったけれど、充実した2ヶ月近くだった。
「次は?」の声をお客様からかけていただいたのも嬉しい反応だった。

6月19日からスタートするドラマ、日テレ×hulu「THE LAST COP」の撮影現場にも、無自覚かもしれないけれど、舞台での神経が反映されているかもしれない。
唐沢寿明さん、窪田正孝さん、宮川一朗太さんたちとのやりとりも、実に楽しい。

舞台や撮影の合間に、時間を見つけては色々なものを観に行ったりもした。
ポール・マッカートニーの東京ドームでのコンサートも楽しかったし、新国立美術館のルネ・マグリット展も良かった。
東京ミッドタウン、富士フイルムスクエアでの塩谷定好展や、隣接したギャラリーで紹介された井賀孝さんの写真展「不二之山_新」も、それはそれは素晴らしかった。そして、そこにはどれも身体があった。音があった。
井賀さんはブラジリアン柔術家にして吉野、金峰山寺で修行を積んだ山伏…という写真家。
霊峰富士との格闘は圧巻!!でありました。

舞台が終わって、連日、観たかった映画も観れた。
「バードマン」は1992年に大ヒットした映画の主人公が舞台に立ち、「演劇人」として苦悩する設定だが、すごかった。
絶望と救済が同時に表現される作品が、今、力を持ち、また、みなが求めているということか!?
「セッション」もそう。ジャズを学ぶ音楽院の学生。人格否定されるほどのドラムの練習。
うなづくことばかり。
エンターテイメント作品としての仕掛けは、けれど、ここでは本質そのものを突きつけてくる。
「表現」を表す「表現」・・・怖ろしいけれど、向き合い続けなければ。
最後に、「笑った分だけ、怖くなるvol.1」のセットリスト(?)を。
なんだか、コンピアルバムにできそう?^^”

第1ラウンド 東野圭吾「超税金対策殺人事件」
1、Ann's Theme Philippe Sarde
2、サンダカン八番娼館・望楼 伊福部昭
3、Music Box Philippe Sarde
4、Hypnotique Martin Denny
5、The Beast Milt Buckner
6、Theme From in-Between Gonzales

第2ラウンド 小池真理子「妻の女友達」
1、秋刀魚の味/メインタイトル 斎藤高順
2、Love Without Sound White Noise
3、Gogol Gonzales
4、「燕来軒」のポルカ 斎藤高順
5、Federal Building Philippe Sarde

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★秋川キララホール公演、手書きのポスター、嬉しいな。写真、ご覧頂いたお客様から送っていただきました。m(_ _)m︎


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★ちょっと、カフェみたい?


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★制作スタッフにもですが、受け入れてくださる各公演地のスタッフのみなさまに支えられていることを、ひしひしと感じます。

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★東京ミッドタウン、富士フイルムスクエアでの井賀孝さんの写真展にて。只者ではない!!奇しくも若松組の仲間、井浦新さんとも写真を通じて知り合いだというし、若松組の撮影技師、辻智彦さんとは高校の同級生!!というから・・・不思議だなあ〜。この日は塩谷定好展を観に行ったところ、館長さんにご紹介いただき…。

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橘井堂二〇十五年皐月十日

白石加代子企画、朗読劇「笑った分だけ、怖くなる」のツアーもあと数ステージで終わる。
淋しくなるなあ〜。
新潟、西宮、越谷などは特にお客様たちの反応が大きく感じられた。
東京都内の公演は、舞台と客席がじっくり対峙して、良い意味での緊張感にあふれ、とてもスリリングだ。
東野圭吾原作「超税金対策殺人事件」は税金対策のために経費捻出しようと、小説家が妻と税理士と共に知恵をしぼるが・・・という、まあ、軽いコメディなのだが、法令遵守、国家間の条約に市井の人々が戸惑う様とも重なり、確かに怖い物語りでもある。 小池真理子原作「妻の女友達」は毎回、演じていて違う反応、演技となる。
ほんのわずかな神経の張り巡らせ方が、物言いや感情を大きく動かすのだ。
それが楽しみで、舞台に向かう。
それもこれも、白石加代子という大女優の言葉と存在が、まるごと襲いかかってくるからなのだが。
一緒に演じていると、スゴイよ〜!!!!
あと、数ステージ、悔いなくやりきるぞっ!!!!

さて、そんななか、日テレ×huluのドラマ「THE LAST COP」の撮影も続いている。
唐沢寿明さん、窪田正孝さんとのシーンが続いている。
唐沢さんとは堤幸彦監督「20世紀少年」以来の共演。
シリアスなストーリーなんだけど、30年の眠りから覚めた刑事・・・てな設定もブッ飛んでるし、怪しい佐野の警視正役も、どこかトボけている。
けれど、なんとか、奥深さを失わないようにと、シナリオと向かいあいながら、あ〜だこ〜だと策を練っている。

今年の連休は大形・・・だった方々もいらっしゃることでしょうが、ゴールデンウイークに劇場に足を運んでくださった皆様には本当に感謝!!
吉祥寺音楽祭にも参加させていただき、橋本潤は他界してしまったけれど、魂は確かに降りてきておりました。
吉祥寺駅前のロータリーに特設ステージを組んでのフリーコンサート!!
武蔵野市主催のこのコンサート、もう随分続いていて、僕も4回目くらいの出演。
地元住人としても、このLIVEはとっても嬉しい🎶
高田渡さんとも一緒にステージに立ったっけ・・・。
亡くなった人たちの音楽を愛する気持ちは、確実にこの地に受け継がれておりますよ!!!
晴天にも恵まれ、フラリと立ち寄って、初めてバンドの音を聴いてくださったみなさまの反応も嬉しかったです。

【セットリスト】
1、君が好きだよ
2、メロディハウス
3、クスンと、カメラ
4、キングコング
5、風は吹いている(AKB48のカバー)

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★吉祥寺音楽祭、駅前ロータリーの特設ステージにて。電車の見える野外フェス!!^^︎


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★ たくさんのお客さまに来ていただきました 🎶


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★野外は気持ちがいいや!!

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★キーボード、エマーソン北村!!

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★ドラム、GRACE!!

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★g&vo シャウトしとります^^"

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★お客さんの層もイロイロ・・・^^

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橘井堂二〇十五年皐月三日

白石加代子さんとの朗読劇「笑った分だけ、怖くなる」ツアー中!! 池袋の東京芸術劇場シアターウエストでの公演が、はるか昔のように感じる。
それほど、日々変化し続けている。
お客さんによって舞台も変わるし、舞台によってお客さんも変わる。
舞台中継のカメラが入った日は、カメラを意識しないようにと心がけながらも、「あるものを、ないものとする」こと自体に嘘が生じてしまう。
葛藤。
慎重さと大胆さの一長一短がある。
新潟、越谷、西宮での公演などは、白石加代子さんが永年続けていらっしゃった「百物語」の土壌があり、始まる前から客席がウズウズしているのがわかる。
反応も良く、あまり弾けすぎないようにと締めようとするのだが、その兼ね合いが難しい。
でも、楽しい。
小泉八雲の朗読ライブで続けてきたシナリオ構成のアイデアや、山本恭司と培ってきた音楽の感覚がおおいに役立っている。
10月にはその、小泉八雲の朗読ライブのツアー「稀人 まろうど〜異界より訪れしもの〜 Maraudo ~Visitors from the World Byond~」もアイルランドで予定されている。
そちらにも、きっと、今の舞台の感覚が反映されるかもしれない。
小泉八雲の朗読ライブを観てくださった朗読劇の演出、小野寺修二さんが、そこからヒントを得たように。
白石さんとの舞台は、なぜか「演劇」を感じない。
いつもキョージとやってる「音楽」の感覚。
演出の小野寺修二さんの「音楽」として「身体」を捉えている姿勢は、新国立美術館で開催中のマグリット展のイベント、アートナイトでもいかんなく披露され、小野寺さんのカンパニーデラシネラは素晴らしいパフォーマンスを観せてくださった。「物語」「舞踏」「言葉」「音楽」「美術」がうずまく世界にジャンルは無用だ。

白石加代子さんと舞台に立っていて久しぶりに感じた、異種格闘技戦の醍醐味!!
80年代半ば、状況劇場を辞め、白石加代子さんは早稲田小劇場の女王としていわゆるアングラ演劇の世界では君臨していらしたが、やはり80年代の終わりに退団。
その舞台を観ることはあっても、お目にかかったことのない方。 けれど、なぜか、よく知っている感覚。
映画の世界に足を踏み入れてから、二度と舞台には立たないとまで誓っていたのが崩れたのは、退団後6年ほど経った、三島由紀夫の近代能楽集「葵上」によってだったが、それは相手役が歌舞伎役者、沢村藤十郎さんだったからだ。
演技のスタイルではなく、神経の張り巡らし方だけを頼って舞台に立つ。
その危うさと魅力!!
白石さんとの舞台は、同様の感覚なのだ。
白石さんの自在にあやつる声と身体・・・それは、「芸」や「形」を排した、暗黒の劇空間から産みいだされた肉体とはいえ、必然的に産み落とされた「演技」がある。
伝統芸であるとか、アングラであるとか、問答する時間などないのかもしれない。
この先は、わからないけれど、今は、ただ、最後まで駆け抜けよう。
そして、それが、きっと、ドラマや映画の世界と行き来するなかで化学変化を起こすだろうと、楽しみにしながら。

明日は日テレ×hulu 共同製作ドラマ「THE LAST COP」の撮影だし。
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