雑記帳 二〇十七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇一〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
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橘井堂二〇〇七年文月二十七日

さてと・・・5月から始まった稽古、6月に松本に入り、全国各地の旅公演は一喜一憂・・・?でしたが・・・。
東京の公演が、これから始まります。8月5日まで、池袋の芸術劇場で!
旅の終わりは、沖縄でした。
梅雨明けした沖縄は、滞在中、ずっと強い日射しと暑さが続きました。
公演地は、那覇ではなく、沖縄市、コザ・・・でありました。
『キジムナーフェスタ』といって、世界各国から、演劇、舞踏、音楽などの芸能が集結するお祭りのなかのひとつとして我らが『いとこ同志』も参加させていただきました。
レセプションではトンガの方たちや、地元、沖縄の琉球歌劇の方たちと交流したり・・・。
「琉球KAGEKI 泊阿嘉/tumaiaka」という、琉球悲劇を現代の物語と交錯させたお芝居をみせていただいたのですが、主演の小嶺和佳子さんほか、みなさん、素晴らしかったです!!
ワークショップも開かれていて、佐藤信さん、鴻上尚史さん、「ちゅらさん」の管 康弘プロデューサーなどもいらしていて、ビックリ!!
米軍基地から連なるゲート通りにある「ゴヤ市場」の屋台でみんなで飲んだり・・・。

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★中城裏門跡(左)/ヤギ刺(中)/ヤギの金玉

休みの日には俳優たちみんなで世界遺産の中城(なかぐすく)跡に出かけたり・・・。
地元のやぎ料理を食べたり・・・サンセットビーチで夕陽を眺めたり・・・(公演はすべて昼だったので・・・)
無理だと思ってた夏休み気分を、ちょっとだけ味わえました〜。

しかし、佐野としては、やはり、ゲート通りにズラリと並ぶ米兵相手のクラブに興味津々・・・。
若い米兵たちはハードコアのロックにヘッドバンキング!!!
実際に、ここからイラクに旅立ち、命を落とす兵士たちもいたのかもしれない・・・と思うと、70年前後のベトナム戦争の時と、実はなにも変わっていないように思え・・・ロックに没我する若者たちの姿が生々しかったです。
考えさせられました。
・・・かと思うと、退役軍人たちがそのまま沖縄に残り、クラブを経営し、アメリカンロックに祖国を引き寄せたり・・・。
高校生の頃に聴いた、沖縄で名を馳せたロックバンド、コンディショングリーンのメンバーもいたりして・・・よかったですよ!!
「心がないから」と自嘲的なことをおっしゃってましたが、音は、瞬間瞬間を逃すまいと、切なかったです。
地元のアーティスト、ショータさんや歌姫、千秋さんには、ずいぶん案内していただいて、感謝、感謝!!!
また、コザに行ってみたい・・・と思ったサノでありました。

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★レセプションパーティー。スシとサシミはあっという間になくなりました!(左上)/ゴヤ市場の屋台(右上)/ゲート通りのクラブにて、ジェームスブラウン演奏してました。(左下)/ゲート通りにて。酔いつぶれるオッサンの枕もギター、さすが音楽の街!!

いや、肝心の芝居の方ですが、作、演出の坂手洋二氏も、やっと少し満足してたような・・・?
バンドも芝居も、相手の音と気配を受け止めること・・・それだけなのかもしれません。
イデオロギーや、習慣や文化の違いに頑であることと、平気で受け入れる事は、そのまま世界の歴史を振り返るようでもあり・・・。
なに、大層な事を言いたいわけではなく、受け入れることの難しさ、素直であることの難しさを、感じ続けているだけのこと。

さて、これからの舞台やいかに!?

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橘井堂二〇〇七年文月十九日

公演旅行の間に、続けざまに台風と地震が・・・。
宮崎も小倉も、なんとか台風をギリギリ避けられて公演できたのは良かったですが・・・被災地の方々の様子をテレビで観るにつけ、芝居で何ができるのだろう・・・と思ってしまいます。
それにしても、新潟の方々は、本当にお気の毒です・・・。
柏崎の原発も怖い・・・真実はどうなっているのでしょう?
東京に住んでいる僕らは、柏崎の原発から電気の一部を供給してもらってきたわけですから、地元の人々の安全は、自分たちが深く関わっていることでもあり・・・、断層のある真上に原発をこのままにしておくことは、この先できないでしょうから、本気で節電考えないと・・・です!!
島根半島にも鹿島原発があるのですが、地元のことも心配になってきます。

・・・さて、今日から沖縄に発ちます。

芝居の方は・・・小倉の残りの2ステージは、ダメ出しが効いたのか、丁寧に物語と空間を追っていくことが少しはできていたようです。
・・・板に乗っていると、なかなか自覚できないのですがね・・・。
まあ、そのくらい、演出家の存在は大きいのです!

小倉には母方の叔父一家がいて、みんなで観に来てくれました。・・・芝居の演目ならぬ、本当の「いとこ同士」が久々に集うことに・・・。
いとこたちは、今はオジサンですが、子供の頃は、5〜6歳離れていると、なかなか一緒に遊んだ記憶はなく・・・大人になっても、そうそう会うことはないのですが・・・いい機会に恵まれました。
しかし、離れていても、顏が似ていたり、音楽の嗜好が、そんな話はほとんどしたことがないのに同じだったりと・・・不思議な気がします。
従弟兄弟の兄の方は、山崎コーザンといって、津軽三味線の吉田兄妹のレコーディングやツアーにも参加している邦楽家ですが、ギターもやるし、弟の方も自宅にスタジオ作ってしまうほどの凝りようでした。
出雲にいる叔母の方の従弟も、ジミー・ペイジの完全コピーをやるようなロック好きで、気がつけば、申し合わせたようにみんなギターやってました。
叔父さんによると、母方の出雲大社の宮司、北島家から分家したお祖父さん(僕の代からいうとひいお祖父さんか、ひいひいお祖父さん)が義太夫をやっていたそうで、どうも芸事が好きな血筋ではあるようです。

なんだか、「徹子の部屋」みたいになってきたので・・・この辺で・・・。

今日は、昨日観たNHKホールの「くるり」のコンサートのこと書こうと思ってたのですが・・・そろそろ行かねば・・・。
後日、また、改めて!

行って来ま〜す。

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橘井堂二〇〇七年文月十五日

九州を直撃した台風4号。
北九州は小倉での公演、飛行機が飛ぶやら、公演できるやら・・・と心配でしたが、なんとか開演。
交通機関によってはいらっしゃれないお客さんも沢山いらっしゃったようで、残りの二日に分けて振り替えて観劇していただくことを考えると、舞台に立つ事の重みを感じてしまいます。

北九州初日の芝居は、回数も重ねてきていることもあって、チームワークの乱れがあったようです。
作・演出の坂手洋二さんからキツ〜イ、ダメ出し!!!!

最後まで、初日の緊張感を忘れずに舞台に立たねば・・・。

演劇だから、お芝居をするのは当たり前なのかもしれませんが、舞台という現実の上で感じることを演じる・・・オシバイ・・・にしないようにすることのムズカシサよ・・・。
いやあ〜演劇って、ホント難しいですね〜。

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橘井堂二〇〇七年文月十日

宮崎。
昨夜は地元のエライさんがたにご接待いただき、宮崎の地鶏などの美味しいものをいただきました。
・・・こんなことばっかり書いてると、気楽な仕事に思われてしまうな〜ヤバイな〜。
ああいう席は、得意ではありませんが、地元の人間関係や、東国原英夫知事 がいかに地元に支持されているかもわかり、なかなか面白かったです!
地元で力を持っていらっしゃる方々のお顔、迫力ありました。
天才アラーキーが撮ったら、スゴイだろうな〜と思いつつ、負けじと、僕も白黒フィルム入れた昔のカメラでパシャリ、パシャリ!
顔に寄りきれない気の弱さを反省しつつ、思わぬ収穫でありました。

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★空港で、東国原知事がお出迎え、大活躍!


ところで、知事、韓国から帰ってきていらっしゃいますよね・・・。
芝居、観に来てくれないかな〜。まあ、分刻みのスケジュールでお忙しいこととお察しいたします。

そういや、昔、『誰にも言えない』ってドラマで、1クール競演させていただきましたっけ・・・。
そう、あの、賀来千香子さんや野際陽子さんとのシリーズのやつで・・・。
あの時、そのまんま東さんは、マンションの管理人・・・町内会長みたいな役でしたが、現実は知事!
う〜ん、人生、色々あるんだなあ〜。
こちらは、あいかわらず、怪しい役を舞台でも・・・。

さ、今日はどんな舞台になるかな〜?

時間経過。

で、今日はお昼もごちそうになりました。
同じく、地元の名士、イシガミさんが経営するイタリアンレストランに。
昨日はセットを建てるために参加できなかったスタッフのみんなも呼んでいただいて・・・。
お腹いっぱい〜本番までに腹ごなししなければ!!

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★渡辺美佐子さんと地元の名士、イシガミさん(左上)/何事かを想うイシガミさん(右上)/イシガミさんが経営するイタリアンレストランにスタッフ、キャスト、全員ご招待いただきました。山を切り崩して建てた、ご自慢のレストランからの海を見渡せる絶景が、向かいの建物に邪魔されたとご説明を受けました。

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橘井堂二〇〇七年文月九日

大津の2公演を終え、これから宮崎に移動です。
大津は芝居では91年に『葵上』で、その後、『マラカス』で来た記憶があります。
もう一本くらいあったかな・・・?
新婚旅行で奈良、京都、神社仏閣めぐりをした時にも、三井寺を訪ね、建て替える以前の琵琶湖ホテルに泊まったことがあります。
奈良ホテルや琵琶湖ホテルなど、クラシック・ホテルに是非とも滞在してみたかった、当時の背伸びしたカンジ、思い出します。

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★琵琶湖ホールは湖ベリ。なんか、ホッとします。

大津のお客さんは、熱心に観てたな〜という印象でした。
舞台に立っていると、そういった気配がひしひしと伝わってきます。
・・・ということは、演じる我らの状態も同様ということで・・・。
あいかわらずセリフを忘れたり、「なんなんだろう、これは?」と余計な事を考えてしまったり、スリリングな日々であります。
記憶喪失の男を演じているのですが、本当に記憶なくしちゃイケマセン・・・これはオシバイ・・・かな?

芝居はワンカットの映画、映画は演じるものたちをとらえるドキュメンタリー、すなわち、芝居もワンカットのドキュメンタリー作品なのであります。
登場する人物は本名だろうが、役名だろうが、今を生きているはずの人々・・・。
つまり、生きてること自体が演じることで、演じている人たちのドキュメンタリーが生きるということなのか?
家族や国の歴史は、それを伝える時には物語ともなりますし、自らの身体という、動かしがたい、過ぎ去った過去ではなく、今ある現在と向き合うことにもなります。
それを認識できるのは、やはり、今を生きる人間だけでしょうし・・・。
歴史にしろ、物語にしろ、映画にしろ、芝居にしろ、今、向き合っているはず・・・再現、伝承・・・といった言葉の核心がズレないようにしたいと思うのでありました。

今村昌平の『人間蒸発』を想いかえし、作品とは何なのか、フィクションと現実の認識のことを、日々考えてしまいます。

大津の初日は、最近、よくやる「アフター・トーク」なるものにも出席させていただき、芝居観終わった後に、役者が出て来て喋るのは興ざめだとも一方で思うのですが、たくさんの方が残ってくださいました。
まあ、一応、舞台ではなく、ロビーでだったので、こちらも気分の切り替えはできましたが・・・。
『つゆのひとしずく』の物販もさせていただいているので、今回のモチーフの「鉄道」とも縁があるということで、坂手さんと、植田正治事務所の仲田薫子さんにも来ていただき、3人で鉄道話や、坂手作品の『漱石とヘルン』『神々の国の首都』といった小泉八雲をめぐる縁についても、あれやこれやと・・・。

まだまだ続く、『いとこ同志』。劇中の列車の旅と共に、旅もしばらく続きます。

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橘井堂二〇〇七年文月一日

宮城県は白石から少し、大河原町での公演を終え、翌日そのまま新幹線で東京を通過して京都へ。
連続ドラマ『女刑事みずき』のゲストの回の収録は、これで終了!
これまた東京通過して千葉は君津の公演。

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★美しい車両のセット

来週からは、いよいよ本格的に『いとこ同志』のツアーの日々が始まります。
毎回、何かしらの課題が生じるので、舞台に上がっていても毎回が初日!

2度と味わうことのできない、一瞬一瞬を大切に生きていきたいもの・・・。

宿泊先のホテルでニュースを観ていると、「どうなってるんだろう・・・?」と首をかしげることばかり。
あらゆることの責任を自分はちゃんと取っているのかどうか・・・優柔不断な自分自身にも跳ね返ります。
他人を、他国を責めることだけで解決するとは思えない。
迎合したり、おもねったり・・・自分の行動にも思い当たる節のあることばかり。
自分の立場の正当性を訴えることにかまけず、正直に「有り様」を表現することの難しさは、市井の暮らしであろうが、政治の世界であろうが、表現の世界であろうが、変わらないはず。

いや、これは、本当に、日々の舞台と重なります。

NHKの『知るを楽しむ/私のこだわり人物伝』で植木等さんのミュージシャンとしての部分を語らせていただくため、ここのところ、植木さんの作品や資料を見返していますが、何と無責任男で名を馳せた植木さんの責任感の強いことか!

戦時下に、差別と戦争反対を訴えて投獄された僧侶であった植木さんのお父さんの正直さの元に育ったジャズマンの姿に、見習うことがあるのは確かなようです。
しかしな〜黒木和男監督の『明日』で、原爆投下される前日から投下されるまでの長崎を描いた映画で、前日に結婚した男を演じさせていただいた僕としては、久間防衛相の発言に大しては、やはり「仕方がなかっただと!!!!!」珍しく怒りをあらわに心底叫びたくなりますよ!
そして、日本人が戦争で何をしてきたのかをちゃんと知らずにきてしまっていることも・・・事実を、何よりも事実を教えてくれ!

しかし、事実は観る角度によっていかようにも語れるもの。
冤罪事件や、有罪の刑の重さをいかようにも操ることもできるのかもしれないし・・・。

自分で判断することの難しさ・・・。
「芝居とは、表現とはこういうものである」という刷り込みから解き放たれるよう舞台に立つことは不可能なのか!?

世界に降り立ったという時点で、すでに用意された「物語」を生きるしかないのか?
ひとりひとり立場の違う我ら人類の認識する「正直な事実」とは?

いや、一瞬、一瞬を受け止め続けるしかないのでしょう。
「許す」という言葉にも、ヒントがあるような気はしますが・・・。

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