雑記帳 二〇十七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇一〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
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橘 
井堂二〇一〇年霜月二十九日

黒姫高原のロケを終え、帰京したものの翌日は、また京都でドラマの撮影。
再び東京に戻り、また新たなドラマの撮影・・・と、続く時は続きます。
撮影、ない時は、のんびりしたものなんですが・・・まあ、不規則な仕事ですからね、文句を言ってはバチが当たります。

そんななか、京都で林海象監督と旧交をあたためました。
さらには、下北沢の老舗バー「レディージェーン」の大木さんも加わって、林監督がやってる京都の「バー探偵」で語りあいました。
レディージェーンでは昔、松田優作さんに「なんなんだ、オマエは!」と、何を怒られていたのかは記憶にないですが、一緒にお酒を飲んだ時には、よく怒られていました。
でも、殴られたことはないですヨ!!!
若松孝二監督と一緒にやろう・・・と言っていたのが昨日のよう・・・月日の経つのは、本当に早いです。

林監督は先日NHKで放送されたドラマ「大阪 ラブ&ソウル」の脚本を担当。
とても評判がよく、非常に充実しているようでした。
本当に、素晴らしいドラマでした。
在日韓国人の2世、3世、親子の対立と和解、戦後来日した裏に隠された真実とは?
難民申請を受け入れてもらえないミャンマー人女性との結婚・・・。
社会派ドラマの括りとして受け止めることもできるし、恋愛ドラマ、ホームドラマとしても観ることができる、ドラマの王道のような作品でした。
岸部一徳さん、最高!南果歩ちゃんも、オバちゃんやってて、いい味!
ミャンマーの女性も、素晴らしかった!!
そして、瑛太さんの弟さんのようですが、永山絢斗さんも、素晴らしかった・・・。
林監督は脚本だけでしたが、いつもの林組のテイストとはひと味ちがう・・・とも言えますが、やはり、カイゾーの世界!
家族の愛と絆、友情、信頼と裏切り、そして秘密・・・。
来年も精力的に映画を撮ると言っていたので、今から楽しみです!

林監督と出会って26年・・・。
映画「夢みるように眠りたい」があればこそ、今も俳優を続けていられるのですから、本当に「初心忘るべからず」です。
優作さんはあいかわらず「なんなんんだよ、オマエは・・・」と言ってるのかな?
そちらから、あたたかく見守っていただるとウレシイです!

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★京都の「バー探偵」にて。プロデューサーでもある大木雄高さん、佐野、林海象監督。いいバーです!

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橘 
井堂二〇一〇年霜月二十二日

京都太秦でのドラマ撮影を終え、そのまま長野、黒姫高原に番組のロケに行っておりました。
美しい森を守っている番人たちの理想と努力を前にして、自分には何が出来るだろう?と、途方に暮れるばかり。
坂本龍一さんの主催している「MORE TREES」 にも参加させてもらっていますが、文明社会に生きて、環境を守ろうと努力することの自分のなかでのバランスの悪さに、どうしてもギクシャクしてしまいます。
それでも、今、何が出来るだろう・・・?と、悶々とはするのですが。
思考停止にならないよう、受け止めていきたいとは思います。
番組のなかで、すこしばかり写真を撮りました。
いつもはフイルムカメラがメインですが、今回はデジタル。
リコーのGXR、初めて使いましたが、良いカメラでした。(番組スポンサーをちょっと気にしつつ・・・w)

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★白黒スクエアサイズの設定で。

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★珍しく、ネイチャーフォト!マクロレンズで撮影。たまにはね・・・w

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★撮影はあいにく連日雨でしたが、初日だけは晴れていました。黒姫高原に昇る月が美しかったです。

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橘 
井堂二〇一〇年霜月二十日

京都でドラマの撮影。
東京との往復が続いています。
昨日は暖かかったから良かったけど、これからの京都は、グッと冷え込んでくるんだろうな〜。
衣装さんに、ももひき借りちゃいました。
昭和なオヤジ、全開です!!!
来年1月からのNHKと東映が組んでお届けするドラマ、「フェイク」。
骨董屋が舞台で、美術品をめぐっての刑事ものサスペンスです。
京都弁に手こずりながらも、楽しい現場です。
贋作が度々登場するのですが、贋作が映るということは、本物との差がわからなくてはならないので、ひとつ一億近くもするお道具を扱わなくてはならず・・・。
しかし、こういうことができるのも京都ならでは!
伝統ある京都の撮影所だからこそ信頼を得てできること・・・。
やっぱ、スゴイ!京都・・・。
共演は財前直見さん、南野陽子さん・・・。
毎回の犯人ゲストも楽しみ!
あ、ワタクシは今回は犯人ではありません。
刑事であります。
目利きの骨董愛好家と自分では言っておりますが・・・???
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橘 
井堂二〇一〇年霜月十三日

11月11日、吉祥寺ROCK JOINT GBでの鈴木茂さんをお迎えしてのsanchのライブ、無事終了して、ホッと一息。
・・・といきたいところですが、今日から京都。
また、撮影の日々が始まります。
今回のLIVEで心身共にリフレッシュできた感じです。
音を浴びて、また新鮮に色んな事を感じることができるかな?

ライブは本当に楽しかった!
色々ミスもあったし、音源聴き直したら、相変わらず唄は音、外しまくってるし、ギターもミスタッチしてるし、ヤレヤレ・・・ですが、全体は、この一夜かぎりでしかできないことを精一杯やれていたので、良かったかな?
お客さんも、みなさん、良く聴いててくださり、集中してたな〜でも、楽しむところは楽しんでくださってて・・・お客さんにも助けられました!
sanchは、そうしょっちゅうライブはできないけど、それでも結成して5年が経ちました。
まだレコーディングやライブでも発表してない新曲も何曲かあるので、形にしていければな・・・と思ってます。
その時は、また、聴いてみてくださいね。

しかし、今回の鈴木茂さんのギターは本当に凄かった!!
完璧にチューンナップされたエフェクターボードやアンプなどで、はっぴいえんどやソロのアルバムの音を立ち上げていたし、リフ、音質も、一曲一曲ごと、よく昔の音源を聴き直していらしたのか、70年代の音そのものなのに、目の前で「生」で広がっているので時を越えた官能的な音となって、まぎれもない、 2010年の音として響いていました。
・・・しかし、38年ぶりに演奏したという「びんぼう」やステージでもほとんどやったことがなかったという「颱風」は、ムチャクチャ、スペシャルでした!!
「びんぼう」のリフとか、身体が覚えてるんだろうな〜?
リハーサルで、その場で、すぐに思い出して、弾き始めてくださった時の感激ったらなかったです!
・・・また、ご一緒させていただければウレシイな〜。
それまで、色々、充電しておきたいもの・・・。

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★sanch with 鈴木茂。茂さんのスライド、しみるな〜!!!


当日のセットリストです。
1、メロディハウス
2、ともだち
3、あわてずさわがず待っていな
4、ちぎれ雲
5、びんぼう
6、颱風
7、8部音符の詩
8、氷雨月のスケッチ
9、 100Wの恋人
10、スノーエキスプレス
11、砂の女
12、おひるね
13、燃えるより錆つきたい
14、雷の好きな女
15、キングコング
16、セントラルアパート
〜アンコール〜
17、12月の雨の日
18、かくれんぼ
19、春よ来い
20、花いちもんめ
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橘 
井堂二〇一〇年霜月四日

昨日は、『NHK防災キャンペーン「稲むらの火」に学ぶ津波防災』の紀南文化会館での公開収録のため、南紀、和歌山県田辺市に行って来ました。
紀南文化会館は海辺にあるホール。
空き時間に、ブラリと散歩。
のどかな天気と風景、休日ののんびりとした人たちとで、心安らぎました。
けれど、150年前に「稲村の火」の大津波が襲って来た広村〜今の広川町は、ここからすぐ近く。
津波の恐ろしさを伝え、津波対策の教育を続けていくことが、この土地においては、特に大切なことなのだということも強く感じました。
その、現地で小泉八雲の原作、尋常小学校で昭和12年から22年まで国語の教科書に載っていた「稲村の火」を朗読することは、身の引き締まる想いで、これもまた、ひとつの神事であると挑みました。
諸々のアクシデントもあり、集中しきれたとは言えませんが、できることは精一杯やれたのではないかと思います。
朗読した文章は小泉八雲の原作を、この物語の主人公、浜口五兵衛のモデルとなったヤマサ醤油の濱口梧陵が創設した学校の後輩にあたる中井常蔵がまとめたもの。
5分あまりの短い時間でしたが、津波の起きた場所で出す声の責任の重さをひしひしと感じました。

ところで、島根県松江市出身のワタクシとしては、和歌山市にも松江という場所があるということを知り、興味津々。
何でも、出雲の松江に似ていることからその地の名が付けられたというので、グっと和歌山に親近感と興味がわきました。
松江春日神社は元々、須佐之男命と櫛稲田姫を祀っていたそうですし・・・。
数年前、甲子園での松江開成高校の監督が和歌山向陽高校に対して心ない発言したことによる後味の悪い記憶もありますが、こうして、津波の教訓によって、土地と人々の暮らしと命の大切さを教わるのですから、災い、厄はすべて教訓として生かしていきたいものです。

・・・なんだか、立派なことばっかりのたくってますが、濱口梧陵は耐久舎という学び舎を開いて内外を問わず広く教育に力を注いだそうですし、私財を投じて堤防を築いたり・・・と、昔の教育者や偉人と云われる人はスゴイな〜と唸らされることばかり。
わが身を振り返り、ちったあ、ちゃんとしなきゃな〜と思ってみせる、平成のグータラ俳優の反省したフリでした。

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★のどかな南紀の海。休日に釣りを楽しむ少年・・・ここに津波がやってきたのかと思うと・・・。

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橘 
井堂二〇一〇年霜月一日

昨日は、2000年に亡くなった写真家、巨匠、植田正治のお孫さんで、植田さんが亡くなられた後、ヨーロッパや国内で精力的に写真展の企画や写真集の出版に尽力なさった仲田薫子さんの三回忌でした。
44歳の若さで亡くなられたのが、いまだに残念でなりません。
2004年に鳥取の植田正治写真美術館の企画展『松江』のトークイベントのゲストとして招かれたのが最初の出会いでしたが、それから亡くなられるまでの4年間は、とても濃密な時間を共有させていただきました。
心臓の持病をお持ちでしたが、もとよりご自分の寿命をご存知の上でのお仕事、おつきあいをいただいていたことは露ほども存じ上げないままでした。
まさしく、写真によって伝えることの大切さを身をもって示されていらっしゃいました。
植田正治を入り口として、日本の写真誌、世界のすばらしい写真家たちの作品・・・多くのことを教えていただきました。
そのことから、2006年には彼女自身にも出演していただいた植田正治作品をモンタージュしての映像作品『つゆのひとしずく』を発表することができ、さらには、2008年の東京、大阪でのフジフイルムフォトサロンでの私の初の写真展『あなたがいるから僕がいる』を開催することができました。
まさに転がるように、彼女との出会いによって、私は写真の世界へと惹き込まれていったわけですが、と同時に、日々、カメラのレンズを通して生きる俳優の仕事を、あらためて意識させられることとなった時間でもありました。
残念ながら、同展を観ていただくことは叶わずに他界なされましたが、同展は今年の夏、島根県立美術館でも催され、さらには彼女の晩年に交流を深めた雑誌Re:Sの編集長、藤本智士氏を中心として結成された「りす写友会」 の写真展も開催、薫子さんが強く説いていた、山陰の写真家たちの層の深さ広さを見せつけるかのような奈良原一高展や森山大道展、そして福原信三、塩谷定好、植田正治、西越茂、杵島隆・・・といった山陰縁の、出身の、写真家たちの作品で島根県立美術館が埋め尽くされたのは圧巻でした。加えて島根県が一般公募した写真や高校生たちの写真も次世代に繋がる写真魂が受け継がれてゆくようで、素晴らしいものでした。

それもこれも、仲田薫子さんが写真の素晴らしさと恐ろしさを、伝えることの大切さと真剣さを、それこそ、伝えようとしていたから実現できたことに他なりません。

三回忌は、谷中の正行院で執り行われました。
ご住職の金子隆一さんは、東京都立写真美術館の学芸員の顧問で、日本屈指の写真評論家であり、キュレーターでもいらっしゃいます。
法要の後、ご親族、ご友人の方々、植田正治さん、薫子さんゆかりの写真関係の方々と会食の席に参加させていただき、みなで故人を偲ぶことができました。
ひとりひとり、思い出をお聞きし、学生時代の知らないお話しや、料理上手だったことなど、まるで、そこにいるかのようにみなさんお話しなさっていて、亡くなられても、こうして、魂は生き続けるのだと実感もしました。
ですが、やはり、お母様や、ご主人は、まだまだ、言葉にできない悲しみを抱え続けていらっしゃるご様子で、我々も涙を誘われました。

法要のあと、写真家の安珠さん、東京都立現代美術館の学芸委員、神保京子さんと恵比寿にあるギャラリー art et antiquite LIBRAIRIE6 で岡上淑子展を鑑賞しました。
なにか、表現されているものに接したくなったのかもしれません。
野中ユリさん、合田佐和子さんたちの先達ともいうべきコラージュ作品に打ちのめされ、久しぶりに10代の頃のように興奮してしまいました!
薫子さんも絶対好きなはず!
案内してくれた神保さんに感謝。

最後は、薫子さんが気に入っていたスペイン系のバールで心残りがないくらい三人で語り合うことができ、あらたな創作意欲を刺激された一日ともなりました。
薫子さんも一緒に飲んでた気がします。
亡き仲田薫子さんを偲びつつ、大いなる感謝を!
そして、写真と、あらゆる表現と交流の魂に感謝。

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★2008年、亡くなられるひと月前の薫子さんとの写真。高校時代からの友人で、りす写友会の小川功氏と。 体調が悪いとはうかがっていましたが、まさか、これがお会いする最期だとは思ってもみませんでした。

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