雑記帳 二〇二四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇一〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
zakki_top.gif

橘井堂二〇二三年皐月二十四日

武蔵野は寒暖差の激しい日々が続いています。
体調は、もう、すっかり良いのですが、雨の日など、気圧の低い日にはなんだか眠かったり、晴れた日には妙にスッキリと目覚めが良かったりします。
体は正直なんですな。

今月はドラマや映画の撮影が続いておりましたが、いわゆるラスボス的な役どころ。
まあ、以前から、そのような役割はいろいろとやってまいりましたが、年齢と共に、ますます謎だらけになってきているような・・・?

名古屋、CBCラジオ制作、ラジオドラマ、竹内銃一郎原作「満ちる」の放送もありましたが、お聞きになった方には楽しんでいただけたでしょうか?
竹内さんとの演劇ユニットJIS企画は、もう20年も休止したままですが、JIS企画にほぼ毎回出演していただいていた広岡由里子さんと久々の共演。
元々「満ちる」は、松本修さんのために書き下ろされた、すまけいさん主演の舞台の戯曲でしたが、竹内さんは元々映画の脚本家、大和屋竺さんの下で学び、黒木和雄監督作品等に書いていらっしゃった方。
演劇ではあっても、とても映像的なのです。
なので、ラジオドラマになっても映像的。

で、放送の直前、竹内さんは現在、居を京都に構えていらっしゃっていて、その京都で、キノG-7https://kinogseven.wixsite.com/kinog-7という自ら主催する演劇企画でも「満ちる」の上演があったのでした。
私は芝居のアフタートークにと、お誘いをいただいていたのですが、たまたま柄本明さんが京都に撮影でいらっしゃっていて、フラリと劇場へご登場。
ならばと、アフタートークは竹内さん、柄本さん、佐野というメンバーで30分ほどあれやこれやと。
いや、楽しかった〜〜〜。
柄本さんもご自身の東京乾電池などで何本も竹内作品に取り組んでいらっしゃいますし、それぞれ、芝居の感想や雑談など。

ここのところ、何かとご縁のある竹内銃一郎さん
来年はJIS企画の新作の予定もあるようで、今から楽しみやらおっかないやら・・・であります。

さて、SNSなどでも告知していただいておりますが、7月5日にコロムビア、ベターデイズレーベルより、SKYEのみんさんと一緒に作ったアルバム、その名もズバリ「ALBUM」のリリースが決まり、最終MIX音源の整音をするマスタリング作業やジャケットデザインなどを詰めておりました。
SKYEの皆さんとの前作「禁断の果実」は、大瀧詠一さんへの想いもありましたし、リスペクトしてきたSKYEの皆さんや、十代の頃より好きだったアーティストへの憧れの想いを隠さずにおりましたが、今回は、自らその中に時を超えて飛び込み、これまで発表してきた楽曲の中からSKYEの皆さんと作ってみたいと思う曲、また、新曲も、SKYEの皆さんとの演奏を想定した上で作った新曲で構成してみました。
アルバムタイトルが示す通り、写真のアルバムとイメージを重ね、若き日に撮った写真と新しく撮った写真を一冊のアルバムに収める感覚でアプローチしました。

アルバムジャケットのデザインはクラフト・エヴィング商會
この世に存在しないものを現す著作の数々や、以前より、その装丁に魅せられ続けて参りましたので、大正、昭和のモダニズムの感覚を注入したい想いから、お願いしました。
これがまた、自分で言うのもなんですが、素敵なんです!!

そして、被写体の良し悪しはさておき、写真は新潟、新発田の、明治より続く吉原写真館の吉原悠博さんにお願いしました。
まさに、レトロモダンそのものといった写真館で、撮影も古いレンズに最新のデジタルカメラのセンサーで、歴史あるスタジオは自然光も取り込むことのできる構造ゆえ、なんとも言えない柔らかな光で撮影していただきました。
アルバムのコンセプト通り、時を超えて昔と今が同時に現在に現れる世界となりました。

『ALBUM』はSpotifyなどの配信でもお聴きいただけますが、ジャケットやブックレットも楽しんでいただきたいので、CDでお求めいただければありがたく。
是非とも、アナログレコードでも・・・との想いも強くありますし、そのことを想ってのデザインでもありました。 レコードでも聞いていただけるようになれば良いな。
僕とSKYEの皆さんの演奏によるベスト盤の想いもありますし、末長くご愛聴いただけるアルバムとなったと自負しております。
MVも2曲ほど発表予定です。
情報解禁が分かり次第、また、お知らせしますね。
取材記事なども、見かけたら、気にかけてやってくださいまし。

photo

★マスタリングは、ビクターにて。


photo

★数多くの名作を生み出したマスタリングルーム。


photo

★エンジニアはKOTAROさん。


photo

★MIXの音も、素晴らしいのですが、さらにふくよかに奥深く🎶


photo

★全作業を終え、お疲れさまでした!!!ありがとうございました!!!!


photo

★アルバムジャケットはフォトアルバムをイメージして。


photo

★レコーディングでも頑張ってくれた愛用のマーチンD28、1974年。


photo

★写真館の肖像写真。背景のホリゾントも歴史あるもの。

zakki_bottom.jpg

戻る
zakki_top.gif

橘井堂二〇二三年皐月四日

狭山での「ハイドパーク・ミュージック・フェスティヴァル2023」、無事終わりました。
4月29日、30日、三度にわたる出演は、それぞれに違う神経を使うので、終わってちょいと放心状態ですが、お天気も、初日は快晴で気持ち良かったですし、二日目も、雨予報ではありましたけれど、思っていたほどではなく、お客さんにも楽しんでいただけていたようでした。
二日目ラストの小坂忠トリビュートバンドの演奏が終わった時、この企画を立ち上げようと小坂忠さん追悼の想いを募らせていた麻田浩さんも、ホッとしていらしたご様子でした。

初日は、加藤和彦トリビュートバンドに参加し、「オーブル街」を演奏しました。
ギターのアンプのヴォリュームがちょいと大きく、加減をしながら演奏して唄いましたが、この曲には特別な想いがあります。
中学生の時、フォーク・クルセダーズが好きで、この曲を繰り返し聴いておりました。
昨今のシティ・ポップムーブメントの始まりはスパイダーズの「ノー・ノー・ボーイ」や「サマーガール」が先にありましたけれど、そこはやはり元祖ムッシュかまやつさんの曲ゆえ、先祖を遡るとどこまで行ったら良いのかわからなくなりますし、ロックやフォークというジャンルの中で、フレンチなニュアンス・・・具体的にはメジャー7thコードが入った響きは、斬新だったと思います。もちろん、最初に聞いていた時は、和音のことなど、よくわかっておりませんでしたけれど。
歌詞も情念や想いではなく、情景、心情描写をすることで、切なさが浮かび上がってくる、このクールな距離感がシティ・ポップとして響くものにはあるような気がします。
まあ、自分の好きな曲に関しては・・・ですが。

坂崎幸之助さんが「不思議な日」を弾き語りしたのですが、これが加藤さんソックリ!!
思わず大笑いしてしまいました。
白井貴子さんやCHIHANAさんたちも爽やかな野外フェスにピッタリの気持ちよさだったし、とても全部は書ききれませんが・・・
他にもミカバンドの「どんたく」をスカートの澤部渡さんが歌ったり、若きアコギの担い手、たけとんぼの平松稜大さんが歌う「家を作るなら」など、改めて名曲揃いを実感したのでした。
北山修さんの「帰ってきたヨッパライ」の語りや、「コブのないラクダ」の歌も良かったな。
55年の時を経て、フォークル、オリジナルメンバーの歌が聴けるなんて・・・幸せでした。
最後はもちろん、作詞の松山猛さんを交えて「イムジン河」と北山=加藤コンビの「あの素晴らしい愛をもう一度」を全員で。
松山さん、自分の作詞した作品をあらためて客観的に聴いて、新鮮に受け取っていらしたご様子でした。
締めくくりはミカバンドのインストナンバー「黒船(嘉永6年6月4日)」。
ギターの高野寛さん、完全に高中正義さんが憑依していて良かったなあ^^

ステージを全て見ることはできませんでしたが、この日出演した、田島貴男さん、サニーデイ・サービス、パスカルズ、在日ファンク、EGO-WRAPPIN'、トクマルシューゴ、いーはとーゔ、笹倉慎介さん・・・みなさん素晴らしい演奏を繰り広げていらっしゃったようです!!!
さて、初日のラストはムーンライダーズ。
今回、追悼する方々が多かったなと振り返るフェスでしたが、確かに次々と素晴らしい音楽家たちが旅立たれてしまいました。岡田徹さんが亡くなられたこともあり、センチメンタルなステージでしたが、それでも、このバンドの奥底に流れる暴力的なまでのロック魂は、ライブでこそ実感できることなのかもしれません。

二日目は佐野史郎バンドと小坂忠トリビュートバンドで参加。
雨予報でしたが、曇天で、なんとか雨はしのげるかな〜〜〜と思っていたところ、佐野史郎バンドの登場となるや否や雨に!!
・・・雨男か!!??^^”
サウンドチェックを終え、2曲目ぐらいまでは降っていましたけど、それ以降は上がりました。
フジロックに出演した時は、ベース湯川トーベン、ドラムス森信行、リードギター山本恭司という布陣でしたが、今回は潔くロックバンドの基本、3ピースで臨みました。
森くんは若いけど、くるりでの60’s、70’sのビートは天然物なので70年代と変わらぬビートが出ていたかな?
こういうノリは、絶滅危惧種かもしれません。
高校生とか、ロックとか聞かないっていうしね・・・まあ、それでも、必ず継承されていくのが音楽の良いところ。
演劇はどうなんですかね?ま、いいか^^”

今回は企画の発端となった加藤和彦さん、小坂忠さんトリビュートのステージがあったこともあり、それぞれの出演者が、その後亡くなられた高橋幸宏さん、鮎川誠さん、坂本龍一さんへの想いも抱いていらっしゃったように思います。
僕もムッシュかまやつさん、鮎川誠さんにソロアルバムで曲を作っていただいたこともあり、追悼の想いを込めてお二方の曲も演奏しました。
もちろん、恩師、遠藤賢司さんの曲も。
お三方とも、ソロアルバム「君が好きだよ」に楽曲提供していただいていたのでした。
ベースにルイズルイス加部さん、ドラムスに大口ヒロシさんら、一度GSの日本のロックの息吹を感じたかったからのことでしたが、あれから四半世紀もの時が経ってしまいました。

で、佐野史郎バンドのセットリストは下記の通り。
1、あわせ鏡 詞・曲 佐野史郎
2、悪いことが好き 詞 佐野史郎 曲 ムッシュかまやつ
3、海と空 詞 佐野史郎 曲 鮎川誠
4、まどのそと 詞・曲 佐野史郎
5、DREAM LAND 詞・曲 佐野史郎
6、夢よ叫べ 詞・曲 遠藤賢司
7、セントラルアパート 詞・曲 佐野史郎

4、5、は新曲。夏にはリリース予定のアルバムのSKYEの皆さんとの演奏とはまた違うアレンジで。
鈴木慶一さんに褒められたのが嬉しかったかな?^ ^
色々とアドバイスもいただけました。
この日は他にも民謡クルセダーズ、踊ってばかりの国、SIONさんらが登場。
梅津和時さん率いるキャバレーバンドには昨年末、お世話になりましたが、この日は、いつものメンバーに加えて年末にもVoで参加なさっていた冨田麗香さん、そして金子マリさんも参加!!
上田衣美さん、タイロン橋本さんのソウルナンバーも最高でした🎶

夕暮れて小坂忠トリビュートバンド。
うじきつよしさんとは映画「226」以来・・・てことはなくて、タイムスリップ時代にもサポートしてもらったことがありましたし、旧知の仲。トリビュートバンドのギターは佐藤タイジさんも以前から番組等で見知っておりますが、おじさんたちのロック&エンタメ魂には敬服!!でありました。
そして、ダイヤモンド☆ユカイさん、CHAKAさんら、それぞれの時代のロックの響きを感じました。
佐藤奈々子さんは「ボン・ボヤージ波止場」を。ムーンライダーズとのライブアルバムも好きだったし、「悲しきセクレタリー」は大好きな歌でした。
僕はといえば「どろんこまつり」をやったのですが、いきなり音を外すという体たらく。
G分のAで始まるコード、難しい〜〜〜> <
とはいえ、忠さんが微笑んでくださっていたなら、それでいいです。
鈴木慶一さんは忠さんの代表作「機関車」を。
でも、完全に自分の曲になさっていて、こうでなくっちゃなあ〜〜〜と思わされましたです。

最後は全員で「夕方LOVE」「ありがとう」を。
会場の稲荷山公園は、ほどよい広さで、狭山のみなさんのご協力もあり、大成功だったのではないでしょうか?
会場の飲食等の出店も好評だったようです。
ゴミ持ち帰りキャンペーンにも、みなさんにご賛同いただけていたようでしたし。
ウッドストックじゃ、こうはいかないでしょうしね・・・^^”

ちなみに控室に使わせていただいていたレストラン「Nicks」、アップルパイをご提供いただいていたのですが、美味しかった〜。
お弁当の玄米おにぎり弁当はまた、別でしたが、美味しいものがあるだけで幸せになりますね。
「Nicks」米軍ハウスがあった頃の狭山の雰囲気を唯一残しているレストランかもしれません。

photo

★サウンドチェック中。


photo

★雨が降ってきちゃったよ〜〜〜


photo

★入魂!!


photo

★3ピースのバンドサウンド!!


photo

★小坂忠トリビュートバンドの皆さんと、終わって記念写真、ありがとうございました!!

zakki_bottom.jpg

戻る

目次ヘモドル