雑記帳 二〇二六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇二〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十五年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十四年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十三年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十二年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇十一年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇一〇年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇九年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇八年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇七年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
二〇〇六年 睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神在月 霜月 極月
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橘井堂二〇二六年長月二十五日

9月は、出雲大社の写真館、独立軒の主、いとこ甥が急逝し、心落ち着かぬ間に、すぐに、やはり島根半島は西端にあるオオクニヌシを祀る出雲大社に対する、オオクニヌシの妻、越国のヌナカワヒメとの子といわれるコトシロヌシを祀る美保神社にて、「小泉八雲 朗読のしらべ『奉納』」をその名の通り奉納公演。
小泉八雲は、美保神社のある美保の関を大層気に入り、三度も訪れている。
松江市街地より大橋川に沿って汽船で美保関へと向かう様子を綴った文章を、まさに、そのご当地で声にすると、130年ほど昔の情景がその場に浮かび上がってくるかのように感じられた。
お聴きいただいた観客の皆様にも、そのように受け止めていただけていたなら、これ以上の喜びはないし、事代主命や美穂津姫命、そして小泉八雲やセツ夫人にも喜んでいただけたならと願うばかりだ。

美保神社は恵比寿さまの総本山でもあり、芸能、殊に楽器を大切にしてくださるとのことで、俳優である私や、ギタリストの山本恭司にとって、この上なくありがたい。
神社や能楽堂で「朗読のしらべ」を上演するときは、いつにも増して神聖な空気を感じる。
「耳なし芳一」をご当地、下関の、平家の墓碑が並ぶ赤間神宮の境内で上演した時には、実際に火の玉が舞うのを見たという方が何人もいらっしゃり、心霊を信じる信じないはともかく、敬虔な気持ちで臨まなければならないと、戒められる。
この日も、お祓いを受け、マイクスタンドにこの日授かったお守りも下げて臨んだ。

明治の時代の美保の関の漁師たちの、決して取り乱さない品のある宴の様子に、小泉八雲は痛く感激している。
その様子を綴った、夕暮れの、漁師たちが宴を開いていた湾のすぐ側の宿屋の風情が今も残るので、彼らの声や三味線、太鼓の音も聞こえてきそうだった。

はじめに、奉納演奏がキョージのギターで行われ、続いて、小泉凡さんの講演で小泉八雲、セツと美保関についてわかりやすく話していただき、続いて、キョージと二人で、語り、演奏し始めるのだが、ギターの音が境内に、そして社殿を取り囲む森になり渡ると、それに呼応するかのように風が吹き始めた。
・・・野外の公園であるなら、風が吹いても当然とはいえ、神々が迎えてくださっているかのように感じられ、心引き締めて一音を発した。

エンディングは、島崎藤村の「ヤシの実」で締めくくられた。
キョージは、単に、遠い海より流れ着いたヤシの実を小泉八雲〜ラフカディオ・ハーンになぞらえて選んだ楽曲だったようだが、実際に島崎藤村が松江を訪れ、小泉八雲と同様に汽船に乗って松江から美保の関へ入り、宿泊していたことは知らずにいたようだった。
人智及ばぬ力が、作品を後押ししてくれてもいたのだろう。
人間が、個人個人が無意識、無自覚に選び取っているものの力の大きさを無碍にしてはならないと、警告されているかのようでもある。

続いて、とある旅番組で、富山、石川、福井の北陸三県を回った。
上越、越国とはヌナカワヒメをはじめとして、出雲国とは縁深い。
金沢の泉鏡花、松江の小泉八雲、そして共に、お茶、和菓子が暮らしに根付いている街。
能登は地震、水害と、災害が続き、暮らしに、経済に、大打撃を受けている様子で、不遜ながら訪れることで少しでも励ましとなればと各地を回った。

撮影スケジュールにはなかったのだが、夕暮れに念願の能登国一宮、気多大社を参拝した。
ご祭神は、オオナムチ〜オオクニヌシと同一ともいわれる神様だ。
そして、スサノヲ、クシナダヒメ〜出雲の八岐大蛇退治神話で知られる女夫神。

遥か古代の、出雲と越国の縁に導かれるかのような九月でありました。

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★美保の関の港。遠くに大山(だいせん)も。


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★島崎藤村も宿泊した美保館。


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★青石畳通り。水木しげる御大もお気に入りでした。


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★美保神社の鳥居。


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★森に囲まれた美保神社。


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★ライトアップされた本殿。神様にお尻を向けては失礼なので、簾が下ろされています。?


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★プログレバンドを自負する我ら、神殿の中での演奏は、まさに真骨頂!!


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★嵐の中の海のシーンでは、実際に風が吹き・・・


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★小泉凡さんのお話で、より内容をわかりやすく・・・


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★ちょいと暗いですが・・・能登国一宮、気多大社。


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★金沢、東茶屋町・・・美保の関の青石畳通りに連なるかのよう?


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★車やバスも走れる、石川県、宝達志水町、なぎさドライブウエイ。


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★サスペンスドラマでお馴染みの、東尋坊!!ワタクシは、実は初めて。

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